![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/87/4c3167ee9e0a0c40ff72f44050fb66bc.jpg)
桜は咲いたのにお天気に恵まれず、曇り空を背景には桜もいまいち映えません・・・
が、昨日ようやく顔をのぞかせた青い空!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/fd/8e9d5ecd7a75988bd7d8441f142d4d22.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/8a/58823e1056683f10255a8d2595943ce6.jpg)
やはり桜の写真はこうでなくてはね~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/s1_spr_sakura.gif)
「あさが来た」が終わり、桜が満開になって、夕暮れの空の色が蒼くなったことに気づくと、
ああ、季節がまたひとつ進んだなあ、と、しみじみと思います。
早春から本格的な春へ。
ということは、私にとってはまたひとつ年をとる時期が訪れた、ということ。
この年になると、だんだん自分の年齢もあやふやになってきて、ひとつとろうが、
ふたつとろうが、たいして変わらないような気もするのですが(苦笑)
ただね・・・
桜を眺めていると、突然桜にまつわる古い記憶が頭の中をよぎっていったりする。
あるいは、あと何回この桜を愛でることができるのだろうな、と自分の行く末を案じてしまう。
こういうことって、50代になってから多くなったような気がします。
どうやら春は自律神経も乱れやすいようで、それに花粉症も加わって、体調だけでなく
気分の浮き沈みも大きくなるみたい。
自分の来し方行く末をふと思う、春です。
そんな中、『精霊の守り人』がテレビドラマ化されたのを機に、守り人シリーズをもう一度
読み返していることを先日書きました。
3月の連休に、このシリーズの中でも特に大好きな『闇の守り人』を久しぶりに一気読みした後、
『夢の守り人』、『神の守り人』の来訪編と帰還編と続き、作者上橋菜穂子さんのエッセイ
『物語ること、生きること』も読みました。
チャグムを主人公にした『虚空の旅人』、『蒼路の旅人』も、以前は図書館で借りて読んだので、
今回は『天と地の守り人』を読む前にもう一度きちんとおさらいしておかなくては、と思わずAmazonでポチ。
はい、ひとり守り人まつりで盛り上がっております(笑)
どの作品も、十数年前に読んだ時より数段心に沁みてくるのは、それだけ私が年を重ねたということでしょうか。
以前は、どちらかというと壮大な物語の展開に目を奪われ、わくわくしながら読んでいましたが、
今回はバルサの無念がひしひしと伝わり、彼女の思いに共感したり、彼女の行動に胸を衝かれたり。
故国を捨て、命を狙われる危険を冒してまでバルサと旅を続けた養父ジグロの思いを、
同じように命の危険を顧みず精霊を宿したチャグムを救おうとしたことで、バルサにも理解できたということは
過酷な運命をたどってきた彼女にとってどれほど救いになったことか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/96/0f7faa8f5c055ba4fb0995bc2fcb45bf.jpg)
そして『闇の守り人』では、ようやく自分の過去に向きあおうと故国に戻ったバルサが、奇しくも
非業の死を遂げたジグロや〈王の槍〉を弔うことができ、その結果故国の危機をも救ったという、
その壮大な物語にすっかりはまってしまい、読み終えたあとはなかなか現実に戻れなくて
しばらく頭がぼーっとしてしまいました。
『夢の守り人』は、夢に囚われた世界を描いた幻想的でちょっとせつない作品でしたが、
夢に囚われてしまった人々を救おうと自ら夢に囚われてしまったタンダを、必死に守るバルサが
とても印象的でした。
また『神の守り人』では、恐ろしい力を持つ神を宿した少女アスラを、その邪悪な力を封印するため
彼女を殺めようとする者と、彼女の力を利用とする者から、バルサが身を挺して救おうとします。
チャグムにしろ、アスラにしろ、自分の意志とは関係なく“何か”を宿し、そのせいで
大きな権力に巻き込まれ、自分の運命を変えられてしまう子どもたち。
それはまさにバルサの少女時代そのもの。
少女時代に過酷な運命を過ごしたバルサが、同じように権力によって生死すら左右されてしまう
少年や少女を救いながら、一方で彼ら彼女らを翻弄する大きな権力と対峙するという展開になっています。
自分の運命を呪い復讐するために短槍使いになったバルサが、虐げられた民族の少女であるアスラに
自分と同じように復讐の血で汚れてほしくないと痛切に願い、アスラの邪悪な力を目の当たりにしてもなお、
彼女を救おうとするその覚悟に胸を打たれました。
新ヨゴ皇国、カンバル、ロタ王国という架空の国が舞台ですが、ひとりひとりの人間をリアルに
描きながら、同時にそれぞれの事情を抱える国家という大きなものも描いているところが
(それに加えてもうひとつの異界をも描いているところが)、この物語を壮大で奥の深いものにしているのでしょう。
そしてまた、その少年や少女を救うことによって、これまで自分を否定するしかなかったバルサ自身が
自分を生き直し、大切な人を守ることで、自分の幸せに気づいていく物語なのだともいえます。
強いバルサはかっこよくて大好きだけど、もう過去のことは忘れてタンダと暮らして幸せになって~
と、何度思ったことか・・・
一方で、『精霊の守り人』ではまだ子どもでバルサたちに守られていたチャグムが、『虚空の旅人』、
『蒼路の旅人』で成長していき、『天と地の守り人』では若くして為政者としての苦難の道を歩んでいきます。
それぞれの思惑を持った国々に対してどう向き合い、強大な帝国に飲み込まれていきそうな国々をどう救うのか。
バルサの物語とチャグムの二人の物語がここで一つになり、迫りくる帝国との戦いと異界の変化に
立ち向かっていきます。
そして、戦いの犠牲になったタンダを必死に探すバルサの姿に、もう涙なくしては読めません!
・・・と、力が入りすぎて、ここまで書いて疲れてしまいました~
もっともっと書きたいけど、とりあえず本の方はこのへんで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
ドラマの「精霊の守り人」も、NHKの気合が感じられるなかなかの出来でしたね。
メイキングを見ましたが、文章だけで描かれたあの世界を、具体的に一からつくりあげるという
大変な作業をされているんだなあ、と感心しました。
初めて聞いたときはちょっと不安だった綾瀬はるかさんも、違和感なくバルサになっていました(笑・
原作よりかなり美形だけど、アニメでもそうだったしね)。
それに、短槍を使ってのアクションシーンはすごかった!
実は、初めてこの物語を読んだとき、私の頭の中でどうしてもうまくこの世界を想像できなかったのですね。
登場人物の名前はカタカナだけど、川や町の名前は漢字だし。
それまで読んでいたファンタジーは、舞台がたいてい西欧か古代の日本らしきところだったので勝手が違い、
脳内で映像にしにくくそれが不満でした。
で、あとになって上橋菜穂子さんがアジアをイメージしてると知って、ちょっとびっくり。
そして、アニメを見て初めて、ああ、こういう世界なのか、と納得。
それがドラマでは一段と凝った世界になっていたので、これなら期待できるかも?と安心したのでした。
原作と違う箇所もありますが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」やハリー・ポッターのように、
原作に対するリスペクトがあって、素晴らしい作品になっていれば私はそれでいいと思います。
ただ、全シリーズをドラマ化するにあたって、これをどうやって映像にするんだろうと
不安に思える場面も出てきますが。
先日、チャグムが異界であるナユグを見てしまう場面がありましたが、うーん、私の想像していた
ナユグとちょっと、いや、かなり違う・・・
まあ、イメージは人それぞれなので致し方ないのでしょうね。
あと、原作を読んでいない人にとっては、ドラマだけであの世界観を理解するのは難しいかも・・・
『精霊の守り人』としてのドラマは今週で終わり、残りは来年、再来年と続くそうですが、
どんな作品になっていくのでしょうね。
視聴率がわるくても手を抜かず、どうかこの物語の世界観を壊さないで最後までがんばってください!
なるほどなるほど~
そういう風にこの壮大な物語はすすんでいくのですね。
ドラマを3話まで観て、ぜひとも原作もと思っているところです。
いつか必ず追いつきますよ~(笑)
ドラマ、観られたのですね~
ここで少々ネタバレしてしまい、申し訳ありません。
私は当時本が出るのを待って読んでいたので、その間ブランクがありました。
なので、ひとつひとつ完結した物語として読んでいたのですが、
今回続けて読んでみると、それぞれの物語がだんだん繋がって
大きな流れになっていくのがよくわかり、とても感動的です。
バルサやチャグムだけでなく、登場人物それぞれの人生も垣間見れて
奥の深い作品になっています。
ぜひぜひ読んでみてくださいね!
この物語を知ったのは、NHKのアニメ(しかも途中から)で、まだ原作は読んでいません。
アニメでも、「なんだ?なんだ?」と引き込まれるような、独特の世界感に惹かれました。
くっちゃ寝さんの解説(?)を読んで、私も原作を読んでみようと思います。
ドラマも まだまだ先は長いみたいですが、頑張ってほしいですね!
同じ作者の『獣の奏者』のアニメは、絵が子どもっぽくてちょっとがっかり。
こちらもすごーく大好きな作品なのですが。
ドラマの方はわかりやくすくするために、どうしても内容が原作とは違ってきます。
それに、『闇の守り人』や『夢の守り人』は省かれるようだし・・・
幻想的で、映像化は難しいと思うのでしかたありませんが、
この物語の世界観がとてもよく表れている作品なので、こちらぜひも読んでみてくださいね!
シーズン2の新たなキャストも発表され、ドラマも楽しみです♪
しかし読んだ時の年齢で感じることがかわります。
最近は年をとったせいか、自分の感受性が弱ってきたのか、はたまた繰り返し読んでいるせいか、ちょっと文句を言いたくなる部分もでてきたりして・・・・
ドラマは「綾瀬はるかじゃないだろう!!」と文句をたれましたが、(バルサはおばさんの星なのに!)
それなりに楽しんでみました。
それにしてもバルサだけじゃなくて、タンダもシュガも自分のイメージとは違っていて、セリフ覚えちゃうほど読み込んでる変態マニアは怖いな~とおもいます。
それとトロガイが・・・!
岡本夏生かとおもいましたがな・・・・(爆
>ちょっと文句を言いたくなる部分・・・
繰り返して読むと、確かに粗が見えてきたりしますよね。
句読点が気になったり、これはご都合主義じゃない?と感じたり。
それにしてもセリフ覚えるほど読み込んでおられるjesterさんってすごい!
ドラマの場合、どうしてもキャスティングが自分のイメージと違ってきますよね。
ドラマはドラマと割り切って、肯定的に受け止めるようにしているのですが・・・
楽しみにしていたヒュウゴがイメージとかけ離れてて、がっくりきております。
でも、ファンタジーのドラマ化なんて日本ではめったにないだろうから、
是非ともがんばってほしいものです!