山の幸

１０年日記をつけて９年経ちました。たった１ページに過去８年間の記録が残っているわけです。今ごろであれば子どもの入学式とか、誰先生になったとか。そして意外に役に立っているのが季節の記録。

先日もたまたま「たらの芽、今ごろ採りに行ってる年があるよ」と言ったら、おとーさんの反応は早かった（いつもならお尻に火がついて、ぼーぼーと燃え出さないと動かないタイプ）。きのう出かけたついでに早速たらの芽採り！？収穫はごらんの通りですまっ、ズボンのすそはぐちょぐちょでしたけど

少し時期を逃すと、たらの芽ならぬたらの葉になってしまってることもよくあります（子どもはこっちの天ぷらのほうが好きらしい）。今年は寒かったからまだ早いかなあと思っていたのですが、おかげでまだ人が入ってなくて、ちょうどよさそうなのが採れました。

たらの木は山の中に入っていかなくても、探すと意外にはえているようです。秘密の場所がいくつかあるようですが、誰かに先をこされてくやしがることも・・・。ひどい場合は全部採っていく人がいて、そうなると来年から芽が出なくなってしまいます。自然の恵みを頂くときは、謙虚にならなくてはだめですよ～。

子どもの胃腸風邪のせいで、最近消化のよいあっさりしたものばかり食べていたので、早くたらの芽の天ぷら食べた～い　

桜が・・・

今年の天候のわるさは一体どういうことなんでしょう。
ここ数日でこのあたりの桜もどうやら満開。なのにこの強風！お花見もしないうちに桜が散ってしまう～

週末我が家はちょっと大変でした。子どもがまたふたり揃って熱を出したのです。しかも39度と38度。おとーさんは琵琶湖へ走りに行って留守。もう中学生と高校生なので、いつもなら風邪薬を飲ませて寝かせておくのですが、どうやら胃腸風邪のようで腹痛をともない食べられない。食べるとう～んと唸りだす。ひとりは冷たいものが食べたいと言い、ひとりは温かいものにしてと言う。何をつくればいいのやら・・・（結局そうめんとうどん）。花見どころかほとんど家から出ず、ひとりあたふたしていたのでした

そして何よりショックだったのは、日曜日に３人で京都へ遊びに行こう、と予定をたてていたのにそれが中止になったことです
春休みどこへも行けなかったので、せめて京都でも・・・と計画してたのに。

今日腹痛でまだ食欲のない長女を病院へ連れて行きました。病院の前の道路には毎年花見に来る桜並木があります。あ～満開なのになあ・・・。

お花見にも行けず、遊びにも行けず、いつになったら我が家に春がやって来るのでしょう・・・　

『エルデスト 下』

『エルデスト　宿命の赤き翼　下』を読み終えました。ふぅ～　上巻５３３p、下巻５０１pとかなり読みごたえがあります。しかしこの下巻は読み始めると目が離せず、ハラハラ、ドキドキの連続。

上巻は、『エラゴン』で帝国軍の手先アーガル軍との戦いに勝ったあとの主人公エラゴンが、エルフの森でドラゴンライダーの修行をつむところがメインでした。この下巻ではいよいよ反乱軍であるヴァーデンと帝国軍との戦いの火蓋がきって落とされ、エラゴンも修行を打ち切り反乱軍に合流します。

一方エラゴンの従兄のローランは村人を帝国軍から守るため、また帝国軍に捕らえられた恋人を救い出すため、反乱軍の根拠地をめざし船を奪い帝国軍に追われながら困難な旅を続けます。

そして戦いの地でふたりは再会。多くの犠牲を出しながらもかろうじて反乱軍は勝利をおさめるのですが・・・。実は帝国軍にもドラゴンライダーが現われ、１対１の戦いでエラゴンは負けてしまうのです。そしてそのドラゴンライダーというのが・・・　とにかく最後はショッキングな事実と驚きの連続でした。


この物語は最近のファンタジーの中では、なかなかよくできた作品だと思います。長いだけあって、エルフやドワーフの国の様子、また両者の世界観の違いなども詳しく描かれてあるし（主人公が両方の国を経験するので）、またエルフの力、あるいは魔法の力というものがどこから生じるのか、なにからエネルギーを得るのかなど詳しく説明してあります。

魔法使いが出てくる、あるいは魔法が使えるという物語の設定は、読者にその魔法を納得させるのが意外に難しいように思います。なんでも魔法で解決したらおもしろくないし、危機的状況に陥っているとき読者に「なんで魔法を使わないの～」と興ざめされることもあるだろうし。

この物語では、魔法にはかなりのエネルギーが必要で、魔法の強さによって本人の消耗も激しく限界がある、ということになっています。ふむふむ、一応納得。

また敵として戦った野蛮で獰猛なアーガル軍（『指輪物語』に出てくるオークのようなもの？）が、その恐ろしい外見からエルフや人間から嫌われているけれども、実は戦いを誇りとする種族のひとつなのであり、最後には反乱軍とともに戦いたいと申し出るなど、善と悪がまっぷたつにはっきり分かれているわけでもなさそうです。ということは、まだ登場していない帝国軍の支配者ガルバトリックスは、もと優秀なドラゴンライダーだったというだけに、どんな人物なのか興味津々。


この作品のテンポの早さ、ストーリーの盛り上げ方のうまさはとても映画的で、いかにも現代の若い作家から生まれたファンタジーだなあと感心します（なんでも１７歳で書きはじめたとか）。
見どころは２匹のドラゴンの戦うシーンだと思うのですが、映画でも見応えのある作品になることを願うばかりです。

中華ちまきの威力

うちのおとーさんはウルトラランナーです。
といってもウルトラマンのかっこうして走るわけではありません（念のため）。普通のフルマラソンには飽き足らず（かどうか知りませんが）、100キロ以上の長距離を走るランナーをこう呼ぶらしいのです。日テレで毎年やってるようなので、ご存知の方も多いと思います。

マラソンなんて子どものときから大嫌いな私としては、なんで万札はたいてそんなしんどいレースに出るの　と思うわけですが、マニアの方はけっこうたくさんいらっしゃるようで、日本各地でレースはあるようです。

実を言うと今朝も４時５０分に起きて、始発に乗るべくおとーさんは出かけてしまいました。今日・明日と二日かけて琵琶湖を半周するらしいのです。琵琶湖は以前も走っているのですが、心配なのは寝るところ。
「どこで寝んの～」
「わからん」
「・・・」

レースによって体育館など寝る場所が確保してある場合もありますが（大きな大会とか）、夜通し走るレースもあるわけで、家で待つ身としてはもし事故にでもあったら、と心配なのです（だって夜中にリュック背負った人物がよたよた走ってたら、ドライバーだって驚くよ）。

まあ家族のこんな心配を知ってか知らずか（知ってて知らんぷりしてるのか）、こうやって走るのがおとーさんの楽しみなわけで、やめてと言うわけにもいかず困ったものです。

せめて昔のようにフルマラソンだったら、お弁当を持って応援に行けるのになあ・・・。４時間以内で帰ってきてくれたらの話ですけど。


レースの前の晩の夕飯につくるのが中華ちまき。ラップでまいて電子レンジでチンする、という簡単な調理方なので、たくさん作っておとーさんの朝ごはん兼レース中の食事になります。もち米は腹持ちがいいらしく、おとーさんの大好物。夕飯のとき、レースにいくつ持っていけるか子どもたちとバトルになりますけどね。

今ごろのんきそうに、どのあたりを走っていることやら。今朝は雨が降ったので、濡れて風邪でもひいてないかとまたひとつ心配がふえました。ひよっとして、くしゃみでもしてるかもしれませんね～

模様替え

春になったら少し模様替えをしよう、と思って布地を買ったりしていたのですが、４月というのにまだ冬を引きずっているようなこの天気。今日も日差しは明るいのに吹く風は冷たい！ようやく沈丁花が満開にないましたが、チューリップの蕾はかたそうだし、桜もやっとちらほら咲き始めたのに今日の寒さでフリーズしていそうです。今週末には近所で桜のライトアップがあるのに残念

ということで、ブログだけでも明るく模様替えしてみました。内容の方ももう少しきちんとしたいのですが、書いてる本人がええかげんなので（しかも更新だけで精一杯）こちらはぼちぼちと・・・

この時期になると毎年おとーさんと私のあいだで、灯油をめぐるバトルがあります。灯油が残ると困るのでもう買わなくていい、というおとーさん（もう半袖姿！）　朝晩はまだ寒いよ～と家族で一番寒がりの私。
へたに買って残ってしまうとあとで文句言われるし、でも残り少ないと不安だし（だって今年は寒いよ）。しかたなく４月なのにセーター着こんで灯油を節約しています。いざとなったら子ども部屋の電気ストーブをそばに置くもんね。

でも早く春らしい服装をしたいです・・・。