ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

『王妃の離婚』

2006-05-22 | 読むこと。
佐藤賢一氏の小説は、図書館でこれといって読みたい本がないときに、とりあえず彼の本を借りておけば間違いなし、と思ってたほど(だから図書館にある彼の本はほとんど読みました)。痛快冒険活劇とでもいうのでしょうか。読み始めたらやめられない!

彼の小説との出会いになったのがこの『王妃の離婚』です。

15世紀末のフランスで注目の離婚裁判が行われます。原告は時の王ルイ十二世、被告は王妃ジャンヌ・ドゥ・フランス。「美男子」といわれた王に対して、ぱっとせず「醜女」とさえいわれた王妃の結婚は、王妃の父、暴君と呼ばれ恐れられたルイ十一世による政略結婚だったのです。
しかし、いくらいやいや結婚させられたからといって、自分が王位に就くやすぐにとりかかったのが、この王妃との離婚裁判だなんて、いけすかん男でしょ  それに比べて毅然とした態度の王妃ジャンヌ

裁判でおとなしく離婚の申し立てを受け入れるだろう、という大方の予想を裏切って、ジャンヌはなんと原告の申し立てを否定したのです。しかし、王を相手に公正な裁判ができるわけでもなく、弁護士すら彼女の味方ではありません。孤立無援の王妃。そこで彼女が救いを求めたのが、今では田舎弁護士にすぎないフランソワ・ベトゥーラス。実はかつてパリ大学法学部でこの男あり、とさえ言われた伝説の男だったのです

不利とされた裁判を、ことごとく覆していくその小気味よさ!しかも、フランソワの過去や、かつての恋人ベリンダ、その弟、王妃と人間関係が思わぬところで繋がっていたりと、ストーリー展開のうまさにうならされます。
歴史的背景や宗教・法律に関する専門用語などむずかしいところもありますが、ある程度おさえておけば大丈夫。簡単に言うと、当時は教会で裁判が行われていて、離婚を成立させるには「結婚の完成」があったかどうかが争点となる、ということです。そういうプライベートなことを証人をたてて(!)公の場で(!)証明していく、という、ちょっと信じられないというか、ある意味滑稽というか、そういうことが行われていくんですね

佐藤氏は大学でフランス史を専攻されたそうですが、フランスなどヨーロッパを舞台にした小説が多く、歴史上実在の人物をいきいきと描き、恋あり、冒険ありと、どれも読み始めたらやめられないおもしろさです。
表現が男性的で、そのはっきりとした描写にときどき戸惑いますが、それがまた歯切れがよく、テンポもあって、魅力のひとつかな、と思ったりもします(男性向きなのかもしれないけど)。

『傭兵ピエール』や『二人のガスコン』もおすすめです



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苺、ぱくっ!

2006-05-18 | 日々の落書き。
最近の苺は、大きくて甘くなったけど値段も高くなりました。
数年前までは、今ごろになると露地ものの苺が安く売られていて、何パックも買ってジャムや苺のアイスをこさえたけれど、今はもったいなくて。

今回は、次女の修学旅行のお弁当の彩りに、と買いました。
今日はTDLへ行くのに、東京は雨かなあ・・・
中学校のHPを見たら、もう今日の写真がアップしてありました。
昔はラジオで「○○中学校、無事到着しました」なんて放送してましたよね?(いつの時代だ、それは・・・

楽しい思い出、いっぱいつくって帰っておいで。
苺買って、待ってるよ

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ハリポタ、届く!

2006-05-17 | 日々のこと。
ここ数日、長女は尋常ではありませんでした まるで、遠距離恋愛していて久しぶりにカレシと会うような、そんなコーフン状態(ただし片思い・・・)。

そうです。今日は『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の発売日。
いつもなら、予約をしている本屋さんへなぜか私が買いに行く役目になっているのですが(子どもたちは帰りが遅い)、お母さんだって当日行けるとはかぎらへんよ~、ということで今回はAmazonで予約しました。

きのうから長女はいそいそ。「何時に来る?」「明日届かへんかったら、ペリカンジャックしてやる」(おいおい)、「クラブさぼる」「あ~、もう死にそう」「学校へ行きたくな~い!」
こっちは今日から次女が修学旅行で、それでなくても忙しいのに相手してらんな~い (次女も修学旅行のほうに目が行って、ハリポタどころではなかった)

届いたらメールするから、と言っておいたのに、学校へ着くなり携帯に「まだ!?」のメール   これで長女が帰ったときにまだ届いてなかったらヤバイな~(暴れ出す!?)と心配していたら・・・。
さすがAmazonですね~。10時ごろ届きました。早速メールしたけど・・・、授業中コーフンして「ぎゃー」とか叫んだんじゃないでしょうねっ

たぶん長女は、本を片手に当分部屋に引きこもることでしょう。読み終えたころ、次女が修学旅行から帰ってきてバトンタッチ。土・日クラブがあるのに、中間テストまでに読み終えてくれるかなあ
ということで、私に順番がまわってくるのはまだまだ先のことになりそうです。やれやれ。
・・・ところで、本代誰が払うの




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『キングアーサー』

2006-05-16 | 観ること。


少し前に、歴史物が立て続けに映画化されましたね。
『トロイ』、『アレクサンダー』、『キングダム・オブ・ヘブン』・・・。歴史好きの私としては、あれ観たい、これ観たい、と思いつつなかなか観るチャンスがありませんでした。

ようやく観たのがこの『キングアーサー』。
アーサー王の物語だ、と信じ込んで見始めたのですが・・・。なんか、時代が違うよね 英国史のニガ手な私でも違和感を感じます。はい、冒頭からよく見ていたらちゃんと説明がしてありました。これは、アーサー王の伝説のもとになった話だと。

時代は五世紀のはじめ、イギリスの暗黒時代といわれた頃です。当時のブリテンはローマ帝国の支配下にあり、独立を求める反乱軍ウォードや北から侵略を狙うサクソン人と争いが絶えません。
ローマ軍の司令官アーサーは、ローマ人の父とブリテン人の母との間に生まれたのですが、その母が同じブリテン人に殺されたことから憎しみを抱いています。その彼の元に集まった6人の円卓の騎士。彼らはローマに破れたサルマート人で、強制徴用され15年間ローマ帝国のために戦わねばならないのです。

このあたりの歴史が少しわかりづらいかもしれませんが、一応映画の中でも説明されています。つまり、アーサーも騎士たちも純粋なブリテン人ではないわけです。戦いが終わればローマに帰ろうとするアーサーと、15年の役目を終え故郷に帰りたい騎士たち。ところが・・・。

最後の任務としてローマ人の一家を救うことを命ぜられます。しかし彼らを救うにはウォードのいる森を抜けねばならず、また、いつサクソン人の襲撃があるかもしれない、という命がけの任務だったのです。

・・・と、まあこのへんはハラハラドキドキして見ているわけですが、ローマ帝国の廃頽やキリスト教の傲慢さに気づき、異教徒として拷問を受けていたウォードの女性と子どもを助けるあたりから、アーサーの王としての指導力や人間性、彼を慕う騎士たちとの友情、といったドラマになっていきます。

この騎士たちがなかなか素敵です。それぞれ個性的で。できれば彼らのエピソードにもう少し時間をとって欲しかったのですが、はじめのうちは見分けがつかず 名前も覚えきれないまま終わってしまったのが残念!

一緒に観ていた長女は、「この人、素敵」と思った騎士が、順に戦いで死んでいくので悲しんでいました。
そう、「負け知らず」といわれたアーサーと6人の騎士ですが、さすがにこの戦いでは命を落とすものが出てきます そうやって大きな犠牲を払いつつ、無事ローマ人の一家を連れ出すのですが・・・。

最後、自由を勝ち取るためにウォードと共にサクソンと戦うアーサー。いったん故郷に帰ろうとしながらも、結局アーサーのもとに戻り一緒に戦う騎士たち。
戦いのシーンは生々しく残酷です。現代のようにボタンひとつでミサイルが発射、という時代ではないので、それこそ生身の身体のぶつかり合い。弓矢が飛び、炎が上がり、すさまじい剣と剣の応酬。おびだたしい血が流され、仲間を失い、そしてアーサーは勝利を得るのです。

アーサー王伝説の成り立ちには諸説あるらしく、この物語もそのひとつに過ぎません。魔術師マーリンも、この作品ではウォードの指導者・予言者として、王妃グウィネヴィアはアーサーに助けられたウォードの娘(というよりも女戦士)として描かれています。
全体的に画面が暗く、神秘的で重々しい雰囲気が伝わってくる映画でした。


それにしてもイギリスの歴史って複雑ですね。ローマ帝国に支配されたり、他からの侵略を受けたり、スコットランドと敵対したり、宗教で戦争があったり。というか大陸ではそれが当たり前で、よそから侵略を受けることのなかった日本が特別なのかもしれません。
世界史がわからん・・・と長女が頭を抱えるわけですね。






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日々の落書き

2006-05-14 | 日々の落書き。


紅茶が好きで毎朝飲みます
以前はおとーさんも朝食はトーストだったので、二人分の紅茶をきちんとリーフで淹れていました。今はおとーさんがご飯になって、私だけティーバッグで。
でも、今朝は1人分の紅茶を淹れました。やっぱりリーフだとおいしい

おとーさんは今日は鯖街道(小浜~京都)を走るので朝5時に、次女は試合で7時前に家を出て行きました(きのうは京都で試合があったので、6時20分に出かけ帰宅したのは夜の8時過ぎだった。今週は修学旅行。なのに準備をする時間がない)。

毎朝早くて私も疲れ気味。せめて今朝はひとりでゆっくりと朝食を食べようと、おいしい紅茶と大好きなマーマレードをトーストにぬって食べました。
今日は、世間では「母の日」なんだけどなあ・・・。

そろそろ長女を起こさねば。今日はクラブがないので、ほおっておくといつまでも寝てるんですよねー


新しいカテゴリーをつくりました
連休前に念願のスキャナを買ったのですが、絵をかくひまがない!きのうはお天気もわるかったので、久しぶりに色鉛筆で描きました。落書き程度の絵ですが、時々(せめて月1くらいは)アップできたらいいなあ・・・。
計画倒れにおわりませんように
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