ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

『ぬまばあさんのうた』

2006-09-06 | 読むこと。

週末、クラブを引退し「ひまだ~」とわめいていた次女が(一応受験生なんですけどね・・・)図書館へ行きました。
もちろん勉強ではなく、本を借りるため。
で、借りてきたのがこの本。
岡田淳さんの、「こそあどの森の物語」シリーズの新刊『ぬまばあさんのうた』。
本屋さんで新刊が出てたのは知ってたけど、私はまだ図書館では見かけたことなかったんです。

私も子どもたちも岡田淳さんの大ファン
私が雑誌で岡田さんのことを知り、『二分間の冒険』を読んですっかり気に入って、図書館にある本を次々と読み漁りました。
京都で講演会があったときは、泊りがけで行ったものです。
(その講演会は、他に今江祥智さん、長新太さん、村上康成さん、さとうわきこさんなど豪華な顔ぶれでした)

そして、子どもたちが絵本から初めてお話の本を読んだ記念すべき作品が、岡田淳さんの『放課後の時間割』だったのです。
それから子どもたちも私と同じように、岡田さんの作品を読むようになりました。

小学校の図工の先生というだけあって、小学校を舞台にした作品が多く、子どもたちが身近に感じられるのも魅力のひとつかもしれません。
日常生活の一部となっている学校から、突然違う世界へ行ってしまうお話もあれば、子どもたちの心温まるお話もあり、私が読んでもわくわくしたり、目頭が熱くなったり。

一方この「こそあどの森」シリーズは、この森でもなければ  その森でもない  あの森でもなければ  どの森でもない こそあどの森が舞台で、そこに住むちょっと変わった住人たちの物語です。

早いもので、このシリーズも『ぬまばあさんのうた』で8冊目。
すでに小学校を卒業し、今ではすっかり大きくなったこどもたちも、新刊が出るたび必ず手にとってしまう、それくらいお気に入りのシリーズです。

恥かしがり屋の少年スキッパーを中心に、世話好きなポットさんトマトさん夫婦、作家でしゃべり方が森本レオさんみたいなトワイエさん、物静かな姉弟スミレさんとギーコさん、おしゃべりで賑やかなふたごクッキーとキャンデー(名前がしょっちゅう変わる)と、登場人物がそれぞれとっても個性的。

子どもはスキッパーとふたごだけですが、いつも大人たちを巻き込んでいろんな出来事がおこります。
だから大人である私が読んでも、トマトさんやスミレさんに共感して、納得したりせつなくなったりするんですね。

今回は遊び歌に出てくるぬまばあさんが本当に現われて、歌のように
つかまえられたら さあたいへん おおきなおなべで ぐつぐつぐつ・・・
となってしまうのか、と思ったら意外な真実をスキッパーが見つけて・・・というお話。

講演会で岡田さんのお話を聞いたとき、ランサムが大好きだということをおっしゃっていましたが、この作品にふたごがヨットを操縦する描写があってそれを思い出しました。
講演を聞いた後、私もさっそくランサムの『ツバメ号とアマゾン号』を読みましたが、冒頭の数十ページがヨットの説明だったのには閉口しました~。










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『新・地底旅行』

2006-09-04 | 読むこと。
暑さを忘れるため、この夏に読んだ本第2弾は、これ。奥泉光著、『新・地底旅行』。
どこかで聞いたことのあるタイトルですね。
そう、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』からきています。

小学生のころだったでしょうか。
夏休みの読書でヴェルヌを借りて、わくわく、どきどきしながら読みました。
『海底2万里』、『2年間の休暇』(十五少年漂流記)、『地底旅行』などなど。
小学校・中学校では、名作といわれるものには全く縁がなく、ルパンやホームズ、推理小説にSFが大好きな少女でした(特にルパンは長い間、私の理想だった)。

この『新・地底旅行』はそのヴェルヌの『地底旅行』の続編と銘打ち、関連したことがらがあちこちに出てきます(私はほとんど忘れてたけど)。
それに加えて『「我輩は猫である」殺人事件』、『鳥類学者のファンタジア』の続編ということで、ヴェルヌと漱石のごった煮(?)みたいな印象を受けました。(と言いながら漱石って読んだことありません・・・)。

内容は、富士山で行方不明になった物理学者の稲峰博士とその令嬢を探すべく、挿絵画家の野々村鷺舟が友人で資産家の富永丙三郎に誘われ、博士の弟子鶏月、お手伝いだったサトと共に地底に赴く、というものです。

一言で言うなら、奇想天外、抱腹絶倒。
漱石風の文体はテンポがあり、丙三郎と鷺舟のかけあいがまたおもしろい。
まさに漫才のボケとツッコミ
ふたりともこう言ってはなんですが、臆病でへたれの代表みたいな人物で、おまけに丙三郎の方は見栄っ張りで自分勝手。
学者鶏月は専門家だけあって頼りにはなるのですが、いわゆる専門ばか。
4人の中で一番のしっかり者は、お手伝いだったサトちゃんです。
お嬢さまを救うため命がけだし、度胸もあってたくましいし、何より咄嗟の機転がきく彼女がいなければ、みんな無事生き延びることができませんでしたよ~。

ときどきぷっと吹き出しながら読んでいたのですが、後半は光る猫とか宇宙のオルガンとか出てきて???。
ちょっと、ついていけなくなりました

それでも暑い夏、やたら難しい本も、暑苦しい恋愛物も読みたくない、というときにはぴったりでした。
笑える本って、意外に少ないですよね~。






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秋の色

2006-09-01 | 日々の落書き。
9月にはいりました。
いつもなら、「あ~、やっと長い夏休みが終わりました」って書くところですが、8月の末から高校も中学校もすでに2学期が始まっています。
夏休みが少なくなってかわいそうだなあ、とも思いますが、学校の方も授業日数をかせぐの大変なんでしょうね。

高校では8月30、31日が文化祭で、今日が体育祭。
私たちのころは体育祭の応援練習があって、パネルをつくって、3年生を中心にかなり盛り上がっていたのですが、今はそうでもないみたい。
どちらかというと、文化祭のクラス発表に力を入れているようです。
長女も来年の劇の脚本をまかされたと、今からネタさがし。


私はといえば、ほこりをかぶってた色鉛筆をだしてきて、久しぶりに落書きです。
ぶどうを描きたいなあ、と買ってきては食べ、また買ってきては食べ・・・。
子どもたちは喜んでいたことでしょう(苦笑)。

これは巨峰ではなく、ピオーネです。
差をだすため、少し明るめにしたのですが、明るすぎたかも・・・。
ほとんど1年中出回ってて季節感も薄れましたが、ぶどうの色は秋の色ですよね。
大人の女の人が似合う色、とずっと憧れていました。
う~ん、似合わないまま、おばさんになってしまった・・・。

コメント (2)
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