週末、クラブを引退し「ひまだ~」とわめいていた次女が(一応受験生なんですけどね・・・)図書館へ行きました。
もちろん勉強ではなく、本を借りるため。
で、借りてきたのがこの本。
岡田淳さんの、「こそあどの森の物語」シリーズの新刊『ぬまばあさんのうた』。
本屋さんで新刊が出てたのは知ってたけど、私はまだ図書館では見かけたことなかったんです。
私も子どもたちも岡田淳さんの大ファン
私が雑誌で岡田さんのことを知り、『二分間の冒険』を読んですっかり気に入って、図書館にある本を次々と読み漁りました。
京都で講演会があったときは、泊りがけで行ったものです。
(その講演会は、他に今江祥智さん、長新太さん、村上康成さん、さとうわきこさんなど豪華な顔ぶれでした)
そして、子どもたちが絵本から初めてお話の本を読んだ記念すべき作品が、岡田淳さんの『放課後の時間割』だったのです。
それから子どもたちも私と同じように、岡田さんの作品を読むようになりました。
小学校の図工の先生というだけあって、小学校を舞台にした作品が多く、子どもたちが身近に感じられるのも魅力のひとつかもしれません。
日常生活の一部となっている学校から、突然違う世界へ行ってしまうお話もあれば、子どもたちの心温まるお話もあり、私が読んでもわくわくしたり、目頭が熱くなったり。
一方この「こそあどの森」シリーズは、この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない こそあどの森が舞台で、そこに住むちょっと変わった住人たちの物語です。
早いもので、このシリーズも『ぬまばあさんのうた』で8冊目。
すでに小学校を卒業し、今ではすっかり大きくなったこどもたちも、新刊が出るたび必ず手にとってしまう、それくらいお気に入りのシリーズです。
恥かしがり屋の少年スキッパーを中心に、世話好きなポットさんトマトさん夫婦、作家でしゃべり方が森本レオさんみたいなトワイエさん、物静かな姉弟スミレさんとギーコさん、おしゃべりで賑やかなふたごクッキーとキャンデー(名前がしょっちゅう変わる)と、登場人物がそれぞれとっても個性的。
子どもはスキッパーとふたごだけですが、いつも大人たちを巻き込んでいろんな出来事がおこります。
だから大人である私が読んでも、トマトさんやスミレさんに共感して、納得したりせつなくなったりするんですね。
今回は遊び歌に出てくるぬまばあさんが本当に現われて、歌のように
つかまえられたら さあたいへん おおきなおなべで ぐつぐつぐつ・・・
となってしまうのか、と思ったら意外な真実をスキッパーが見つけて・・・というお話。
講演会で岡田さんのお話を聞いたとき、ランサムが大好きだということをおっしゃっていましたが、この作品にふたごがヨットを操縦する描写があってそれを思い出しました。
講演を聞いた後、私もさっそくランサムの『ツバメ号とアマゾン号』を読みましたが、冒頭の数十ページがヨットの説明だったのには閉口しました~。