ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

図書館にて

2007-10-08 | 読むこと。
最近図書館へ行くことがめっきり少なくなりました。

読みたい本をネットでリクエストして、
電話があったら借りに行って、読んだら返却しに行くだけ。

のんびりと本棚に並んでいる背表紙をながめる、
(これだけでもけっこう楽しいし、
 こういうときにおもしろい本を見つけます)
という時間がなかなかとれないのです。

先日図書館へ本を返却に行き、
探したい本があったので久しぶりに本棚をうろついていました。

そして見つけたのが



      『ハリー・ポッター大辞典』


ハリー・ポッターの本が出だしたころは、
こういう類の本を子どもが欲しがり買っていたのですが、
さすがに最近は買わなくなりました。

第7巻を読んでて痛感したのは、
これまで出てきた登場人物の名前や呪文を覚えてない、
ということでした(記憶力のなさは致命的です

おまけにこれまで翻訳でしか読んだことがないから、
固有名詞や呪文の意味がわかりません

たとえば
 Auror → 闇祓い
 Order → 騎士団 
などなど。

呪文も翻訳なら「ルーモス!光よ!」と呪文の意味も書いてありますが、
原書にはそれがありません。
もちろん、辞書にはのってないし・・・。

何度虎の巻があれば便利だろう、と思ったことか・・・。

それがなんと図書館にあったなんて~。
しかも1~6巻まで網羅してあります。

さっそく借りて読んでみると、意外に知らなかったこと、
気づいていなかったこと、勘違いしてたことが次々と明るみに・・・

『指輪物語』だって『追補編』が出てるくらいですからね~。
まあ、こちらはトールキン本人が書いているので、
虎の巻というより、本編を文字通り補っているわけですが。

できればローリングさん自身が書かれた、
詳しい解説書みたいなのを読んでみたいですね。


図書館で探していた本を見つけてカウンターへ持っていくと、
はいったばかりの新しい本が置いてありました。

おお~、なんとル・グィンの『ギフト』の続編です!



      『ヴォイス』
  アーシュラ・K・ル・グィン


早速リクエストして帰りました。

最近、便利だから、と図書館でも探さず、本屋へも行かず、
ついネットで本を注文してしまいがち。

実際手にとって、あれこれ吟味して本を買う(借りる)
ということが少なくなっていました。

近くに大きな書店がないので仕方ないのですが、
やっぱり図書館へは足繁く通わなきゃなあ、とつくづく反省。


読書の秋。
近頃読みやすい本ばかり読んでいたので、
この秋はじっくり味わう作品を読んでみたいと思っています。

あ~、その前に読みかけで山積みになってる本、
なんとかしなきゃ・・・。
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『一瞬の風になれ 第三部』

2007-10-05 | 読むこと。

     『一瞬の風になれ 第三部』
         佐藤多佳子


先日、うちのおとーさんが久しぶりにレースに参加しました。
100キロの山岳マラソン。

ここんとこ仕事が忙しくて、毎夜日付が変わるころまで仕事・・・らしい。
(私は11時には寝るようにしているので知らない

練習もせずによーやるよ、と半ばあきれてたのですが、
本人にしたら「走れる」というただそれだけで嬉しいそうな。
ふーん、そんなものなんでしょうか・・・。

結果は88キロでリタイア。
さすがに時間に間に合わず、強制収用されたそうです。
無念 





『一瞬の風になれ』、いよいよ第三部です。

天才的なサッカー選手である兄の事故というショックから立ち直り、
再び走るためのトレーニングを始めた新二。

また、親友の天才的スプリンター連も、
苦手だった体力づくりに励みます。

そして春を迎え、彼らは3年生。
有望な新入生も入部し、いろいろ問題を抱えながらも
県大会、南関東大会と着実に力をつけ勝ち進んでいきます。


この第三部ではとにかくレース場面が多い!
読んでるこちらまで息苦しくなりそうな緊張感と、
決勝に残ったときのプレッシャー。

そしてそのプレッシャーの中で、
実力を出し切ることのむずかしさ。
だからこそ、会心の走りができたときの快感。

10メートル走っても息切れしそうな私が、
スプリンターと同じ思いを共有できるなんて、
これぞ読書の醍醐味ですね。

頭の中では100メートル10秒台で走ってるんですから(笑)。

ただ、走る。走る。走る。
「1本、1本、全力だ」

主人公新二の、走ることへの喜びと
熱い思いが伝わってきます。

圧巻はなんといっても四継、400メートルリレー。
予選で思わぬ失敗をしたものの、かろうじて次に進めた彼ら。

決勝には卒業した先輩も
手づくりの鉢巻き持参で応援に駆けつけてくれ、
バトンをつなぐという意味の深さに胸がじーんときました。

決勝を走る4人だけではない。
決勝を走れなかった先輩たちや補欠のメンバー。
予選で敗退していったチームメイト。
応援してくれる家族。
それぞれの思いを背負って走るのです。

さあ、走ろう。バトンをつないで走ろう。
俺たちは、すごく多くのものを、このリレーに注いできた。
すごくでっかい夢を見続けてきた。
その努力を力を夢を、みんなに見てもらおう。伝えよう。

そして号砲が轟きます。
この先はぜひ読んでみてください。
ほんとに気持ちよく走れますから(笑)。


ただ欲を言えば、もう少し脇役の選手のことも
掘り下げて描いてほしかったなと思います。
南関東にすすめた者、惜しくも敗退した者。

3年最後のレースに、自分より早い1年生を推した根岸や、
常にトップを走る仙波。

(この作品を読んでて、なぜかバスケの漫画『スラムダンク』が
 思い浮かぶのは、素人の主人公がめきめき力をつけるというストーリー展開と、
 ライバル仙波の名が仙道に似てたからかな?)

怪我(?)で調子がでなかった高梨、などなど。
彼らのそれぞれの思いも知りたかったなー。

新二の一人称で書かれていたから、
そのへんは難しいのかもしれないけど。

とにかく読み終わって爽やかな気持ちになれる作品でした。
スポーツの秋。
走りたくても走れない人にいいかも・・・

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天真爛漫

2007-10-01 | 日々のこと。



先日京都へ寄ったついでに、ピカソ展を見てきました。

といっても電車の待ち時間の間に見たので、
だーっと駆け足になってしまいましたが。

ピカソのキュビズムの絵画はいまだ理解不能です
でも、以前ピカソ展で彼の若いころの絵画を見て、
あ~、やっぱりこの人は絵がうまいんだ!
と妙に納得(?)して感動した覚えがあります。
プラド美術館で見た「ゲルニカ」はすごい迫力だったし。


今回の展覧会では、銅版画や陶器がたくさん出品されていました。
それらを見て感じたのは、
彼がいかに天真爛漫だったか、ということ。

陶器の絵付けなんて、ピカソと名前がはいってなければ
子どもの落書きみたいなモンです(爆)
いや、彼自身子どもみたいな人だったのかな。

彼にとってうまく描けるのはあたりまえのことで、
その、もっと奥にあるものを表現しようとしたら、
こういうふうになるのでしょうか。

う~ん、やっぱり凡人には理解できません。

そのピカソの絵が素晴らしい、ということを
理解した人物もすごいなあと思いました
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする