年賀状というのは、そもそも年賀の挨拶を簡略化したものだそうだ。本来なら菓子折りのひとつも手にして伺うべきところ、書状で挨拶の口上を述べることで、その代わりとするものらしい。出かけていくのと葉書一枚では大きな違いであるように思えるが、方向性としては簡略化へ向かっているという理解でよいのだろう。ここまで簡略になったのなら、いっそやめてしまえばよいと思う。それで、今年は年賀状を書かなかった。しかし、いただいたものに対しては書く、つもりでいる。
さて、年賀状の文面というのは、しみじみ読んでみると、成る程簡略である。「昨年はお世話になりました」と、昨年一度もお目にかかっていない人から言われると困惑してしまう。「今年もよろしくお願いします」と言われても、何をどうしてよいものやらわからない。「今度飲みにいきましょう」と言うが、私は酒を嗜まない。子供の写真を見せられても、いかなる反応をすればよいのか当惑するばかりなのに、飼い犬の写真に至っては、その犬がパソコンを駆使して書いたのかと、思わず差出人を確認してしまう。
普段、付き合いのある人なら、わざわざ年賀状など不要だろうし、付き合いの無い人ならなおさら不要であろう。年賀状が縁で何事かが変化した、というようなことは聞いたことが無い。
年賀状のメリットを享受するのは誰なのだろう?まずは日本郵政公社。プリンタとその消耗品の製造者および販売者。年賀状ソフトの製造者と販売者。先日、実家の母から電話があった。はがき用の印刷機を買ったが思うように動かないという。出かけて行って使い方を説明した。なかなか便利な機械である。後日、また電話がきた。やはり使えないという。手書きにすればいいじゃないかと言うと、せっかく買ったのに使えないとは癪に障るとのこと。私以上に齢を重ね、いつお迎えが来ても文句の言えない年齢である。今さら年賀状などいらないだろうというと、自分にも付き合いというものがあるのだと言う。ろくな付き合いではない。これで少なくとも1台、家庭用軽印刷装置が退蔵され、代わりに筆記具がどこかで余計に売れたことだろう。
ちなみに、2006年12月19日付の毎日新聞ニュース(ネット版)によると官製年賀はがきの発行枚数は2004年用の44億5936万枚をピークに減少を続け、2007年用の発行枚数は37億9000万枚だそうだ。このうち1998年用から発行されているインクジェット用に限っても2005年用の22億7518万枚がピークで2007年用は22億3000万枚とのことである。減少が続いているとは言いながらも膨大な枚数であることに驚愕してしまう。
さて、年賀状の文面というのは、しみじみ読んでみると、成る程簡略である。「昨年はお世話になりました」と、昨年一度もお目にかかっていない人から言われると困惑してしまう。「今年もよろしくお願いします」と言われても、何をどうしてよいものやらわからない。「今度飲みにいきましょう」と言うが、私は酒を嗜まない。子供の写真を見せられても、いかなる反応をすればよいのか当惑するばかりなのに、飼い犬の写真に至っては、その犬がパソコンを駆使して書いたのかと、思わず差出人を確認してしまう。
普段、付き合いのある人なら、わざわざ年賀状など不要だろうし、付き合いの無い人ならなおさら不要であろう。年賀状が縁で何事かが変化した、というようなことは聞いたことが無い。
年賀状のメリットを享受するのは誰なのだろう?まずは日本郵政公社。プリンタとその消耗品の製造者および販売者。年賀状ソフトの製造者と販売者。先日、実家の母から電話があった。はがき用の印刷機を買ったが思うように動かないという。出かけて行って使い方を説明した。なかなか便利な機械である。後日、また電話がきた。やはり使えないという。手書きにすればいいじゃないかと言うと、せっかく買ったのに使えないとは癪に障るとのこと。私以上に齢を重ね、いつお迎えが来ても文句の言えない年齢である。今さら年賀状などいらないだろうというと、自分にも付き合いというものがあるのだと言う。ろくな付き合いではない。これで少なくとも1台、家庭用軽印刷装置が退蔵され、代わりに筆記具がどこかで余計に売れたことだろう。
ちなみに、2006年12月19日付の毎日新聞ニュース(ネット版)によると官製年賀はがきの発行枚数は2004年用の44億5936万枚をピークに減少を続け、2007年用の発行枚数は37億9000万枚だそうだ。このうち1998年用から発行されているインクジェット用に限っても2005年用の22億7518万枚がピークで2007年用は22億3000万枚とのことである。減少が続いているとは言いながらも膨大な枚数であることに驚愕してしまう。