熊本熊的日常

日常生活についての雑記

蕎麦屋の出前

2013年01月01日 | Weblog

口先ばかりで実体が遅延している様子を称して「蕎麦屋の出前」と言うことがある。今の私がまさに蕎麦屋の出前のような状態だ。改めて宣言する。「今年こそは」と。

久しくこのブログが絶えているが、投稿頻度が落ちているのは前向きな事情の為なので、全く気にはしていない。書かなければいけない義理もなければ必要もない。もっぱら手慰なのだから、それが前向きな事情で滞るということは、むしろ喜ぶべきことだ。いけないのは、このブログの元旦の頁を過去に遡って読んでみると2008年からずっと同じことが書いてあることだ。これまでなにをぐずぐずしていたのだろうと、我ながら呆れてしまう。

「今年は、2001年以来、不本意な状況が続いている仕事を、望ましい状況に変えようと考えております。」(2008年)

「今年は日本に戻るので、具体的に行動を起こすつもりでいる。」(2009年)

「私も今年は年男ですのでそれなりにしっかりとしないといけないのではないか、などとつまらぬことを考えないでもありません。」(2010年)

「ここはひとつパルチザンのようになってでも、金兵衛を目指すことが我々ひとりひとりにとって必要な姿勢ではないだろうか。」(2012年)

2012年は、これだけではわかりにくいが、落語の「黄金餅」を題材にして語っている。2011年は実際に見た初夢の話で、今日の話題とは関係ない。

大まかには2008年以降、元旦に「今年こそは」と思っているが、思うだけで次の年の元旦を迎えているということなのである。 昨日、菅野さんを工場に訪ねた。いろいろ話をするなかで、自分の思考が整理されるのがわかった。改めて、世の中の仕組みの根本が見えたような気もした。見えたからといって、即、行動できるわけでもないのだが、見えなければ動きようがない。見えた、と思えただけでも大きな前進だと思う。今度こそ、ほんとうに出前ができるような気がしてきた。