前回と違って、会期初日に商品の搬入をしなければならないので朝からおおわらわだった。このあいだの日曜日に荷造りをしたら、りんごの段ボール箱で10個になった。その他に妻の実家から提供を受けた木工品があり、梱包資材などの準備も含め全部で12個である。箱の内容がこわれものであり、それを運ぶ我が身の老齢という事情があり、箱はひとつずつ運ぶことにした。
まず、それらの段ボール箱を自宅玄関に集めておく。予約しておいたレンタカーを借りに出かける。会場周辺が狭い路地だらけなので、車は軽自動車だ。午前8時半、車を自宅階下につける。エレベーターがないので、4階の自宅から下の車の間をひたすら往復する。汗びっしょりだ。
午前9時過ぎに自宅前を出発。甲州街道を都心方面に進むが、いきなり渋滞にはまる。環状8号線との交差点がネックだ。出発時にはカーナビに表示される到着予定時刻が10時23分だったが、渋滞を抜ける頃にはこれが10時35分になっていた。甲州街道から環状7号線に入り、しばらくは順調だったが大和陸橋のあたりから軽い渋滞。野方駅前に抜ける側道入口付近に警察や消防の車両が固まっていた。その後は順調に進み、会場のギャラリーには10時半に到着。
会場に陳列台をしつらえ、荷ほどきをした商品をざっと並べる。だいたいの配置が決まったところで、とりあえずその後の作業を妻に託して、レンタカーを返却に行く。会場から車で5分ほどの営業所に車を返却して、赤羽駅から埼京線で十条駅へ、会場へ、と往復約30分。この間に商品の陳列は進み、開梱した段ボールなどを片付け、なんとか案内状に告知した開場時間の13時頃には様子が整う。レンタカーを返却に出かけようとした時に、妻の弟から花が届く。返却にでかけている最中に妻の友人3名連名で花が届く。ありがたいことである。
前回2011年1月に開催した頒布会での経験から平日昼間には来客が数えるほどしかないことは予想できていた。無事に開場を迎えると暇になる。妻と代わる代わる階下のカフェで昼食を済ませて腹の皮が緩む。朝からばたばたしていたので、ほっとするとまどろみたくなる。ついうとうとする。前回はギャラリーの営業時間が21時までだったので、勤め帰りの自分の友人知人が立ち寄ってくれたりしたが、今回は18時までなのでカフェの営業が終わる17時を過ぎると訪れる人もないだろう。そう思うと15時を回ってますます瞼が重くなる。
階下のカフェが賑やかになって目がさめる。「じゃ、ちょっと2階を覗いてこようかな」という声が聞こえたかと思うと、階段を昇ってくる人の気配。軽く緊張する。と、婦人の顧客。尋ねられるままに商品の説明などをする。「じゃ、これとこれね」と碗を3つと壺を一つお買い上げ頂いた上に、参考商品として展示してある絡繰箱の注文を頂く。
カフェ閉店後、カフェの営業を担当している人が展示を見に来る。やはり商品を前に雑談に興じていると、「このお皿をいただけますか」と青磁をかけて還元焼成をした大皿をお買い上げいただく。ギャラリー閉店間際の1時間ほどでポンポンと売り上げが立つ。嬉しい。
会場は埼京線十条駅から徒歩5分ほどのところにあるCafe & Gallery FIND。