熊本熊的日常

日常生活についての雑記

ふだんのちゃわん 3日目

2017年03月10日 | Weblog

このブログにここ数年毎年登場する「ボジョレーの頃」の主催者夫妻が昼前に来店。それを機に来客がぼちぼちと続くものの、お買い上げはそのご夫妻だけで今日は店じまいになるかという雰囲気だった。妻は家事があるので午後4時に家路につく。私も午後5時になったら帰り仕度を始めようかと思っていたら幼稚園の制服姿の男の子とその母親らしき人が来店。しばらく二人で展示を眺めていたが、そのうち男の子が展示に手を伸ばし始めた。ほどなくして、何事か二人の間で会話がなされた直後、男の子が「これ」といって中央の台のまんなかあたりに置かれていた品を手に取る。母親に促され、それを手に私のほうに近づいてきて「これおねがいします」と言うのである。私は「ありがとうございます」と言って受け取り梱包をして、「ありがとうございます。なかなか渋いですね」といって包装を彼に手渡す。母親のほうを向くと彼女は笑って「わたしもそう思います」とおっしゃる。彼が選んだのは伊羅保の茶碗だ。

家に帰って、その親子のことを妻に話すと、「いい日だったね」と言われる。確かに今日もいい日だった。