母方の祖父母の墓に参った。前回の墓参が2007年9月、ロンドンに赴任する直前のことだった。生活のなかで頻繁に神仏を拝むという習慣がないので、よほど意識して計画しないとこういう機会を作れない。再婚してから妻の実家のほうの墓参は夏の帰省の折に出かけるし、なによりも家の中に立派な仏壇や神棚があるので、帰省はそうした先祖との交流の場でもある。しかし、自分のほうの家にはそういうことがなかったのである。観光地のようになっている大規模な神社仏閣に参るのも好きだが、自分のこととして墓参をするのは表面的な行為は同じでも意味合いがかなり異なる。どのように異なるのか、ということについてはすぐに言葉にならないのだが、おいおい考えてみたい。
今日は数十年ぶりで何人かの親戚の人々とも会った。伯父の家を訪れるのは1988年6月以来だ。比較的近所ということもあり、熱田神宮にも参詣した。
なにがどうということではないのだが、妙に嬉しい一日だ。