熊本熊的日常

日常生活についての雑記

丹波篠山 1日目

2020年07月24日 | Weblog

丹波といえば六古窯のひとつに数えられる。昨年10月に日本民藝館で作陶家の柴田さんの講演を聴いて、出かけてみようと宿を予約した。その後、コロナ騒動で非常事態宣言というものが発せられてしまい、一旦は予約をキャンセルしたのだが、宣言が解除されてから改めて予約を取り直した。今日はその旅行の1日目。旅行の時は早い時間に東京を発つのだが、今回は宿の送迎に合わせ、篠山口に午後2時頃に着くような時間で列車を予約した。

窯場は明日訪れることにして、今日は宿周辺を散策する。篠山は17世紀はじめに大坂城攻撃の拠点の一つとして築城された篠山城の城下町。大坂城落城後も徳川幕府の西日本の拠点として譜代大名がこの地を治めてきた。外様の雄藩の地は、どことなく隙あらば勇躍しようかというような力強さのようなものを感じるのだが、譜代の地は総じて穏やかな気がする。とは言え、篠山城は1956年に「日本100名城」に選出されている。

宿は古民家を再生した建物。特にそういう宿を選んでいるつもりはないのだが、昨年2月の京都、一昨年5月の近江八幡と、ここ数年はそういう宿を利用する機会に恵まれている。自然災害が多い一方で人口減少が著しくなりつつある日本で中古不動産の活用という文化がこれから根付いていくものなのか、注目される。