熊本熊的日常

日常生活についての雑記

普段と違うことがあった日

2014年12月18日 | Weblog

本日午前11時43分頃に京王線新宿駅で発生した信号機故障のため13時00分頃まで新宿=桜上水が不通となった。ちょうど私の出勤時間帯に当たり、自宅の最寄り駅からタクシーで小田急線の駅へ出て、そこから東京駅へ向かった。こういう時には私鉄の小さな駅で客待ちをしているわずかばかりのタクシーがあっという間に出払ってしまう。タクシーを待つ間に職場のグループリーダーのような人に電話を入れて遅れることを伝えようとしたが、電話が留守電になっていた。今日は午後休と聞いていたので、もう帰ってしまったのかと思った。私の職場では、同じ部署であっても他の人にかかってきた電話には出ない。今の職場に限ったことではなく、外資系の同じような仕事をしている部署では当たり前のことである。

タクシーを待つこと30分、タクシーに乗ること10分の後、小田急線成城学園前に着く。そこから急行で新宿に出て、中央線の快速で東京へ行く。職場に着いたのは普段よりも40分ほど遅い時間だった。職場の部屋の自分の部署に行く途中に上司の個室がある。その前で上司に呼び止められ、今日の午前中に職場内で起こったことの一通りの説明を受けた。タクシー乗り場から電話をかけたグループリーダーのような人が解雇されたのである。

「グループリーダーのような」というのは、社歴が長く仕事も含めて社内の一通りのことに通じていたので、そういうふうに周囲から認識されていたという意味である。事実、私が入社する前月まで部署の長であり、私の入社時の雇用契約書には私の直属の上司としてこの人の名前が記されている。雇用契約締結から入社までの2ヶ月ほどの間に新たな部門長が入社して、この人は降格されてしまった。そこから1年半ほどが経過して解雇に至ったのである。

病気で長らく休職したことがあると聞いていた。しかし、仕事や勤務態度に問題があるとは思えなかった。以前にもこのブログに書いたと思うが、人事というのは神秘である。公平だの公正だのというのは幻想だし、そもそも主体の在る者が客観的に物事を判じることなどできるはずがないのである。志高い人物が集まって立ち上げた組織の初期段階ならともかく、何千何万という人間が何十年にも亘って運営している組織ともなれば要所要所に歯牙にもかからぬ愚物が垢のようにこびりついているものだ。垢を落とそうとして、知らず識らずのうちに己を消耗してしまう人もいるかもしれない。つまり、真っ当なことをしようとしたがために犠牲になってしまうということだ。人が集まれば政治が生まれる。政治が生まれれば権力が生まれ、権力が生まれればそれを手にせんがための闘争、陰謀、策略などが渦巻く。それが人の世の自然というものだろう。いくら用心していても不意に事件や事故に巻き込まれるのが現実なのである。

 


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