万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

永住外国人参政権―韓国側の要請は内政干渉では?

2009年06月06日 15時20分12秒 | 日本政治
鳩山代表、韓国大統領と初会談 “友愛外交”どこまで(産経新聞) - goo ニュース
 民主党は、保守層を取り込むために、次期衆議院選挙ではこの法案の推進をマニフェストに記載することを見送ると伝わります。その一方で、訪韓している鳩山代表と李大統領との会談において、参政権付与に関する協力を示唆するやり取りがあったとも報じられており、民主党の態度は曖昧です。

 この件については、そもそも、韓国側による日本側に対する参政権付与を求める働き掛けがあること自体が、既に内政干渉となのではないかと思うのです。韓国政府が表に出てくるということは、在日の永住外国人の方々が、本国政府から政治的に切り離された状況にあるのではなく、今後とも、韓国政府の意向を受けて行動する可能性が極めて高いことを、自ら証明したようなものです。永住外国人票の背後に、韓国政府のみならず、北朝鮮政府もが政治的バックとして控えているとしますと、日本国に対する内側からの外圧として動くようになるかもしれません。

 現在、東アジア情勢が不安化し、不透明性を増しつつあることを考えますと、この法案の成立は、あまりに危険です。憲法違反の問題もあることですので、永住外国人への参政権付与については、慎重であるべきと思うのです。

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コメント (12)
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