万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

「イスラム国(ISIL)」にとっての終わりの始まりでは?

2015年02月01日 14時38分27秒 | 国際政治
「イスラム国」動画の声明全文(時事通信) - goo ニュース
 本日明朝、「イスラム国(ISIL)」によって人質となっていた後藤氏が殺害されたとする動画が声明文と共にネット上で公開されました。映像は本物である可能性が高いとのことであり、かの地で無念の死を遂げられた後藤氏、並びに、湯川氏のご冥福を心より祈り申し上げます。

 「イスラム国(ISIL)」は、声明文で日本国民を虐殺の標的にすると述べており、悪夢の始まりとも宣言しております。しかしながら、この事件は、「イスラム国(ISIL)」の終わりの始まりとなるのではないでしょうか。何故ならば、如何に”アラーのご加護”を語ろうとも、自らの正体が”血に飢えた殺人鬼”であることを露わにしてしまったからです。少数の人を除いて、人間は、本質的に残虐性を嫌うものであり、度を越したメンタリティーを見せつけられますと、人とも思わなくなります。つまり、残虐性のアピールは、自らが野獣であることの証となるのであり、以後、野獣として扱われることになります。このことは、「イスラム国(ISIL)」に対して、もはや誰も同情や擁護をしようとはせず、味方をも失うことを意味しています。実際に、”ドン引き”状態となり、「イスラム国(ISIL)」の新規加入者は減少しているとの指摘もあります。

 「イスラム国(ISIL)」は強がりを見せておりますが、自らが消滅する時、残忍で無慈悲な者には”アラーのご加護”がないことを悟ることでしょう。

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コメント (2)
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