![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/ec/dbf38c040e7a8da77c1dde8fb7274736.jpg)
6時46分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/28/e5c158ae9873ad8c0f7a54981537adfa.jpg)
6時47分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/ad/cf17c68b123938f65859884584966cb1.jpg)
6時48分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/e8/294c54dc1452f19f34342e6b4bce8c29.jpg)
6時52分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/c1/0c88d333cbb6c0e80b3d464356976daa.jpg)
6時52分 広角に引いて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/4f/28c0440f462d79a8a3de1dec6a12c198.jpg)
6時54分 日の出始まり
当分の間、家内を送り迎えしなければならず、遠くの山にはなかなか行けない
暗い内に起き出して、出勤前までに帰るという弾丸撮影を敢行した。
本来臆病な私は、暗い山道は歩きたくないのだが、背に腹は代えられない。
LEDライトの光芒の中に、風で揺れたススキが幽霊のように見えてギョッとする
背筋が凍り付く瞬間だ。
昔読んだ地方の民話に、年頃の娘が暗い山道を、恋しい男に会いたさに、何里も
歩いていく話があった。
電気のない時代の話で、山は真の闇である。
狼だっている物騒な山道を、ただ会いたい一心で歩いたので有ろう。
家を出るとき手に持って出た餅米が、必死に握りしめていたため、着く頃には
餅になっていたという話である。
ふとその話を思い出して、苦笑した。
乙女だって夜道を歩くのに、男の爺が何を今更。
山頂に着くと、遙かに東京まで続く夜景がきらめいていた。
東の空が白み始めると、夜景は光を失い、白い霞が覆い隠していく。
黒いカーテンのように連なる雲が、霞ヶ浦の奥に山並みを作っていた。
やがてその頂の一点から光が矢のように四方に走り、空の雲を
染め上げていった。
雪山はどこも見えなかったが、荘厳な光のドラマに私は満足だった