菅生沼(常総市菅生)のヨシ原に火が放たれ、紅蓮の炎を上げる
3年ぶりの野焼きに歓声が上がる。
26日茨城県自然博物館主催の菅生沼のヨシ刈りと野焼きに
つくば環境フォーラムの「筑波山ファンクラブ」も会の行事として
参加することになり、菅生大橋の下に集合したクラブ員
全体としては、毎年100名以上の参加者が集まる一大イベント
防火帯で4区画に分けられ、膝下の高さでヨシ刈りした2区画と、全く
ヨシ刈りしていない2区画の内、最初に膝下でヨシ刈りした区画に
バーナーで火がつけられました。
風であおられ一瞬で燃え上がる炎
消火隊は、水の入った袋を背負って飛び火に備えます
消火隊は行動力のある大学生、なかなか決まってますね
ヨシ刈りしていない区画にも火が放たれ、勢いよく燃え上がるヨシ
ヨシヨシなんて冗談も出るが、焼けかたにはムラがあり、焼け残りも
けっこう有った。
その焼け残りは、後で草刈り機で刈り倒し、残らず焼きました。
ヨシ刈りしていない区画では、ヨシ自体が長いので、風であおられると
10メートル以上も炎が上がります。ゴーゴーという音が響き渡り
参加者も思わず見入ってしまいます。
予定された区画が見事に野焼きされました。
ヨシやオギは放っておくと、枯れて地表にたまり、地表に日が当たらず
他の植物が生育しなくなります。
ヨシ刈りや野焼きをすることで、地表に日が当たるようになり、ここ菅生沼では
タチスミレ、ハナムグラ、トネハナヤスリなどの絶滅危惧種が生えてきます。
菅生沼に生える植物は5百種も有ると言われ、そのうち18種が絶滅危惧種だ
そうです。
そういった意義が有る野焼きですが、菅生沼の近在に暮らす市民にとっては
飛び火の危険や、煙やヨシの燃えかすの飛散に迷惑しているかも知れません
そういった地域の人たちの協力が有って、今年は3年ぶりに野焼きができたのです
私は主催者では有りませんが、そういった地域の方々にも感謝したいと思います