ショウジョウバカマ1
ショウジョウバカマの全身
ショウジョウバカマを上から撮影
この花は、開花の始まりは柱頭が飛び出し雌性期で始まり
開花後は雄性期となるそうである。
鍋足山の山頂の下には、至る所にダンコウバイの黄色の花が
咲いていた。
ダンコウバイの花、クスノキ科クロモジ属
小さい花が数花ずつまとまって枝先につく、花びらは6枚あります。
ミツマタの花を背面から撮影、あっりゃ虫がついていました。
ジンチョウゲ科ミツマタ属
中国原産で室町時代に日本に渡来した。
谷沿いの道には、ミツマタが群生していた。
枝が必ず三本に分かれて出るのでこの名前がついた
鍋足山・山頂にはほこらが有った。
手前の絶壁の上には、東展望台と呼ばれるところがあり
周りの風景が見渡せる。
登山道は樹林帯の中なので展望は無いが、足下の花が
励ましてくれる。
私が登山口に使った大石コースの登山口手前にある
小中の大石の説明板
常陸太田市の市指定天然記念物の小中の大石
路肩のスペースに車を止めて、大石集落の家で作業している
婦人に登山口を尋ねたら、折からトラックから板材を降ろしていた
主人らしい人が、わざわざ仕事を中断して説明に来てくれた。
鍋足山に登るのか?
というので、そうだと答えると、一人か?という。
どうも一人で登るのが心配だったのだろうか。
一人だというと、見通しの良い場所まで出てきて、あの家の前の
ガードレールに沿って舗装道路を歩いていくと、右に登山口の
案内が出ているから判るよという。
親切に感謝してお礼を言って、教わった道を歩き出した。
日差しはカンカンだし、静かな川沿いの道をあるいて、何気なく
ガードレールの下を見ると、どうもアズマイチゲと思われる大輪の
白い花が土手下に咲いていた。
やがて天然記念物の小中の大石があり、遠くの林の縁には黄色い
ダンコウバイがひときわ明るい。
小川の対岸にはショウジョウバカマが群生して満開だったが、後で
登山道にも点々と咲いているのが判った。
足下にはカキドオシが群れて咲き、小川のそばにはミツマタが花を
つけていた。
カキドオシの花
やがて右に「鍋足山入口」という案内がたっていた。
「普通登山口」とか書くだろうがとつぶやきながら、何となく可笑しい
さっそく入り口から山に入ったのだった。(笑)
足下に点々と咲くショウジョウバカマを眺めながら、樹林帯の急登を
ジグザグに登っていく。
あまりの暑さにジャンパーをザックにしまい込んだが、汗だらけだった。
二段目の急登を上り詰めると、予期せぬイワウチワの花が咲いていた。
最初は白で、次はピンクだった。
右の斜面をのぞくと、あちらこちらにイワウチワの花が有った。
やがて幾分緩やかな道になり、丁字路の分岐についた。
面白いのは、そこに「分岐休憩所」のプレートが建てられていた。
というわけで、私もそこで昼食をとることにした。
都合良く木の切り株が有ったので、そこに腰掛けてコンビニで
仕入れたハムカツのパンを食べた。
コーラとコーヒーを飲んでいると、山頂方面から単独の男性が降りて来た
互いに花情報を交換して、私は右の山頂方面へ歩き出した。
程なく「やぶこうじ台」と書かれた地名板を過ぎると、岩山らしい道になり
右に笹原、手前方向に大中宿の案内板がある分岐に出る。
そこを直進するとデコボコした岩のむき出しの道になり、薄い表土のため
風で倒れた大木が目立つようになる。
左右にダンコウバイの黄色い花を眺めながら、見上げるような岩山を
登っていくと東展望台と書かれた絶壁の上に出る。
しばらく絶景に見とれてたたずんだ。
崖下に先ほどのダンコウバイが見下ろせた。
そこから少し登ると、そこが鍋足山の山頂だった。
おしまい
尚、私はここから左の猪の鼻峠方面に下って笹原登山口に抜けた。
ハッチメ滝を通るコースは、谷底をあるくアドベンチャーコース
だった。