正倉院展を続けさせてもらいまっさ~
前回は双六盤に双六の石を紹介しましたけど今回はサイコロだっせ。
「双六頭」(すごろくとう) (象牙の双六用サイコロ」)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
カメラブレしてまっけどご免やで~
上段は今と変らない形が奈良時代にも使われていたようでんな。
下段は未完成品という説も有り詳しくは不明だそうですわ。
双六の駒が169枚なのにサイコロは233個も収められているそうな。
大・中・小と大きさも三種類が揃えられているようでんな。
「黄布袍」(きのぬののほう) (麻の上着)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「袍」(ほう)とは宮廷の公務に着用した上着で、黄色に染めた
麻布で仕立てられているそうだっせ。
元は大陸の騎馬民族の衣服に由来するとの説が有力だそうですわ。
造東大寺司の職員が作業着として使ったような名前が記載されてま。
「雑帯」(ざつたい) (組みものの帯)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
二本一組で二十数条の糸を用いて組紐として最も幅を広く作れる組み方なんだって。
佩飾具として帯に使用したようで五位以上の上級官人の礼服用と考えられるそうな。
服装令に「条帯」と記載されているのがこれだろうと言われてまんな。
「紫檀螺鈿把斑犀鞘金銀荘刀子」(したんらでんのつかはんさいのきんぎんのとうす)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「刀子の 刀身」(とうすのとうしん)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「刀子」(とうす)は実用の文房具で貴顯が腰帯から組紐で下げて佩用した装身具で
紙を切ったりするのに使われた物だそうですわ。
把(つか)はシタンの一木作り、螺鈿と金銀の象嵌で花枝文様を表してまんな。
螺鈿にはヤコウガイが用いられ、鞘は犀角の一部をくり抜いて先は貫通させてある。
「紫檀小架」(したんのしょうか) (架け具)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
重い物を架けるには適してないので小画像や礼拝用の仏画などを架けたと
言う説が有力でっけど、詳しくは不明だそうですわ。
シタンで鳥居形を立てて、突起物は象牙製で作られているようですわ。
「金銅八曲長杯」(こんどうはっきょくちょうはい) (花形のさかずき)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
鋳銅製の細長い花形のさかずきで、酒器として用いられた物ですな。
このような多曲長杯はペルシャが起原でヨーロッパや東アジアでも
広く受け入れられたそうだっせ。
異国趣味の器として日本でも珍重されたことがうかがえま。
「粉地彩絵几」(ふんじさいえのき) (献物用の台)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
東大寺の大仏殿を始め諸堂へ献物の品を盛って仏前に供えた台やそうですわ。
ヒノキ材を使い天板は表を白く塗り淡紅色で縁取りがしてますな。
「蜜陀彩絵箱」(みつださいえのはこ) (献物の箱)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
献物用の箱で印籠蓋造りで、お香を収めた物と考えられるそうですわ。
東大寺の大仏開眼会に献納されたむねが記載されてまんねんて~
唐草文に怪魚の頭と胴を持つ鳥と鳳凰が渦を巻くように配置されてまんな。
「紫檀金銀絵書几」(したんきんぎんえのしょき) (書見台)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
巻子(かんす)を広げて見る書見台だとの説らしく、横にこんな写真が置かれてま。
「参考図の写真」
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
仏教の経典を広げて見るとの説もあり、華奢な構造のため日々の実用に
耐えうるものじゃないとの説もあるそうでんな。
「正倉院古文書正集」(しょうそういんこもんじょせいしゅう) 第25巻
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
西暦702年(大宝二年)に作成された現存する一番古い戸籍だそうでっせ。
御野国山方郡三井田里とは現在の岐阜市北部から山県市にかけて後に
三田郷と呼ばれる荘園の戸籍の巻頭部分だそうですわ。
大宝律令が制定されていたのに、浄御原令(きよみがはらりょう)により
作成された書式なんだそうで貴重な戸籍なんだって。
「碧瑠璃小尺・黄瑠璃小尺」(へきるりのしょうしゃく・きるりのしょうしゃく)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
半透明の色ガラスで作られた小さな物差しで、奈良時代の貴族が腰帯から
下げて佩飾具としてたようでんな。
拡大したらこんな目盛が入ってまんねんで。
「小尺の拡大画像」(しょうしゃくのかくだいがぞう)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
昔で云う二寸五分の目盛が刻んでまんな。
貴族がなんで~ こんな物差し常時持ってたんでっしゃろか?
「赤地鴛鴦唐草文錦大幡脚端飾」
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
(あかじおしどりからくさもんにしきのだいばんきゃくたんかざり)
難しい読み方でんな~ 仏事に使う巨大な幡の脚先を飾った断片ですわ。
聖武天皇の一周忌斎会に用いられた物だそうでっせ。
全長が十数メートルに達する灌頂幡(かんじょうばん)の脚の一つやそうな。
緯糸(ぬきいと)に赤・緑・薄緑・紺・黄・白・紫の七色と
経糸(たていと)に黄赤を用いた錦で
「緯錦」(ぬきにしき)と呼ぶ織り方なんだって。
(奈良 国立博物館 館内)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
見学を終わって一階まで降りてきたらこんな感じ、やっとデジカメ撮影OKですわ。
(奈良 国立博物館の裏庭にて)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
奈良公園も紅葉が始まってまっさかいに、眺めながら帰るとしまひょ。
(正倉院展の幟)
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(奈良公園の 小鹿)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
ズームアップしたんで大きく見えまっけど子犬ぐらいの大きさでんな。
おそらく今年の春に生まれた小鹿と違いまっしゃろか?
(奈良公園の紅葉)
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(興福寺 五重塔と黄葉)
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今日(11月19日)ぐらいが見頃でっしゃろな~
わてが奈良へ行ったのは11月8日でしたんや。
京都市内も例年より少し早めで今週から紅葉の見頃を迎えたようでっせ。
ほな~ これで正倉院展のブログを終わらせてもらいま。
さいなら~
前回は双六盤に双六の石を紹介しましたけど今回はサイコロだっせ。
「双六頭」(すごろくとう) (象牙の双六用サイコロ」)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
カメラブレしてまっけどご免やで~
上段は今と変らない形が奈良時代にも使われていたようでんな。
下段は未完成品という説も有り詳しくは不明だそうですわ。
双六の駒が169枚なのにサイコロは233個も収められているそうな。
大・中・小と大きさも三種類が揃えられているようでんな。
「黄布袍」(きのぬののほう) (麻の上着)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「袍」(ほう)とは宮廷の公務に着用した上着で、黄色に染めた
麻布で仕立てられているそうだっせ。
元は大陸の騎馬民族の衣服に由来するとの説が有力だそうですわ。
造東大寺司の職員が作業着として使ったような名前が記載されてま。
「雑帯」(ざつたい) (組みものの帯)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
二本一組で二十数条の糸を用いて組紐として最も幅を広く作れる組み方なんだって。
佩飾具として帯に使用したようで五位以上の上級官人の礼服用と考えられるそうな。
服装令に「条帯」と記載されているのがこれだろうと言われてまんな。
「紫檀螺鈿把斑犀鞘金銀荘刀子」(したんらでんのつかはんさいのきんぎんのとうす)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「刀子の 刀身」(とうすのとうしん)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
「刀子」(とうす)は実用の文房具で貴顯が腰帯から組紐で下げて佩用した装身具で
紙を切ったりするのに使われた物だそうですわ。
把(つか)はシタンの一木作り、螺鈿と金銀の象嵌で花枝文様を表してまんな。
螺鈿にはヤコウガイが用いられ、鞘は犀角の一部をくり抜いて先は貫通させてある。
「紫檀小架」(したんのしょうか) (架け具)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
重い物を架けるには適してないので小画像や礼拝用の仏画などを架けたと
言う説が有力でっけど、詳しくは不明だそうですわ。
シタンで鳥居形を立てて、突起物は象牙製で作られているようですわ。
「金銅八曲長杯」(こんどうはっきょくちょうはい) (花形のさかずき)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
鋳銅製の細長い花形のさかずきで、酒器として用いられた物ですな。
このような多曲長杯はペルシャが起原でヨーロッパや東アジアでも
広く受け入れられたそうだっせ。
異国趣味の器として日本でも珍重されたことがうかがえま。
「粉地彩絵几」(ふんじさいえのき) (献物用の台)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
東大寺の大仏殿を始め諸堂へ献物の品を盛って仏前に供えた台やそうですわ。
ヒノキ材を使い天板は表を白く塗り淡紅色で縁取りがしてますな。
「蜜陀彩絵箱」(みつださいえのはこ) (献物の箱)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
献物用の箱で印籠蓋造りで、お香を収めた物と考えられるそうですわ。
東大寺の大仏開眼会に献納されたむねが記載されてまんねんて~
唐草文に怪魚の頭と胴を持つ鳥と鳳凰が渦を巻くように配置されてまんな。
「紫檀金銀絵書几」(したんきんぎんえのしょき) (書見台)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
巻子(かんす)を広げて見る書見台だとの説らしく、横にこんな写真が置かれてま。
「参考図の写真」
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
仏教の経典を広げて見るとの説もあり、華奢な構造のため日々の実用に
耐えうるものじゃないとの説もあるそうでんな。
「正倉院古文書正集」(しょうそういんこもんじょせいしゅう) 第25巻
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
西暦702年(大宝二年)に作成された現存する一番古い戸籍だそうでっせ。
御野国山方郡三井田里とは現在の岐阜市北部から山県市にかけて後に
三田郷と呼ばれる荘園の戸籍の巻頭部分だそうですわ。
大宝律令が制定されていたのに、浄御原令(きよみがはらりょう)により
作成された書式なんだそうで貴重な戸籍なんだって。
「碧瑠璃小尺・黄瑠璃小尺」(へきるりのしょうしゃく・きるりのしょうしゃく)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
半透明の色ガラスで作られた小さな物差しで、奈良時代の貴族が腰帯から
下げて佩飾具としてたようでんな。
拡大したらこんな目盛が入ってまんねんで。
「小尺の拡大画像」(しょうしゃくのかくだいがぞう)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
昔で云う二寸五分の目盛が刻んでまんな。
貴族がなんで~ こんな物差し常時持ってたんでっしゃろか?
「赤地鴛鴦唐草文錦大幡脚端飾」
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
(あかじおしどりからくさもんにしきのだいばんきゃくたんかざり)
難しい読み方でんな~ 仏事に使う巨大な幡の脚先を飾った断片ですわ。
聖武天皇の一周忌斎会に用いられた物だそうでっせ。
全長が十数メートルに達する灌頂幡(かんじょうばん)の脚の一つやそうな。
緯糸(ぬきいと)に赤・緑・薄緑・紺・黄・白・紫の七色と
経糸(たていと)に黄赤を用いた錦で
「緯錦」(ぬきにしき)と呼ぶ織り方なんだって。
(奈良 国立博物館 館内)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
見学を終わって一階まで降りてきたらこんな感じ、やっとデジカメ撮影OKですわ。
(奈良 国立博物館の裏庭にて)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
奈良公園も紅葉が始まってまっさかいに、眺めながら帰るとしまひょ。
(正倉院展の幟)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
(奈良公園の 小鹿)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
ズームアップしたんで大きく見えまっけど子犬ぐらいの大きさでんな。
おそらく今年の春に生まれた小鹿と違いまっしゃろか?
(奈良公園の紅葉)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
(興福寺 五重塔と黄葉)
photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット
今日(11月19日)ぐらいが見頃でっしゃろな~
わてが奈良へ行ったのは11月8日でしたんや。
京都市内も例年より少し早めで今週から紅葉の見頃を迎えたようでっせ。
ほな~ これで正倉院展のブログを終わらせてもらいま。
さいなら~
奈良、京都へ行きたいとせがまれています。
その内 何時の日か 本当に行きたいです。
鉄ちゃんの接写技術上手ですね。
当時は双六で何をして遊んだのでしょうかね?
奈良公園も紅葉ですね・・・・・
文字が持ち込まれたのは弥生時代初頭とも
云われていますが、文字に関わる品々の展示も
沢山ありますね。
訓練された書体や文字の綴りには、驚きです。
過日読んでいた歴史小説でも、伝達、命令、記録など見事な毛筆で…
言葉以上の価値を感じますね。
やはり現物が見たいですね。
超満員で人垣の間からチラッとしか見えないのでしょうね。
でも見てみたいものです。
奥様と一緒に来られるんだったら春か秋が良いんじゃないかしら。
元気な内にぜひお越し下さいね~♪
ご希望があれば、ご案内させてもらいますよ。
やはり賭け事をやっていたんでしょうな。
奈良公園も今が紅葉の真っ盛りだと思いますよ。
やはり漢文が読めたり書けたりしないと奈良時代の役人は勤まらなかったようですな。
でも昔の人って、字が凄く上手なのには驚きますね。
それからライトアップされた奈良公園や興福寺を散策するのが良いかもしれませんね。