原キョウコ ダンスセラピーラボ

ダンスセラピーという手法を通して心身の解放をサポートし、心と身体と魂をつなぐことを目標に、研究を重ねている場です。

伊勢へ。

2010-07-03 | 徒然なるままに
春分の日に引っ越しをして、
隣の神社のまったり穏やかなエネルギーとともに
花鳥風月を愛で、半隠遁生活をしているうちにもう7月。



6月、夏至の直前に伊勢へと行って参りました。

初めてお詣りしたのはもう20年ほど前。
突発的変事が起こり、
いてもたってもいられず
ある朝思い立って伊勢にお願いごとをしにいったのです。
今ならお願いごとはゼッタイしませんが…

外宮、内宮と歩いてお参りし、
とっぷり日の暮れた道には
なぜか人っ子一人歩いておらず、
道の脇の森や神社の前を通るたび、
『ああ。確かに何かいる…』と思った覚えがあります。

今回は外宮でお礼詣りをしていた時
わたしは目を閉じていたのですが
一陣の風がさあっと吹いて
本殿の白い幕がふわりと持ち上がったと
同行の友人が教えてくれました。

伊勢も朝から大雨だったそうなのに、
外宮にいるときには雨も上がってくれました。

そのあとの二見が浦興玉神社では
風も雨も強かったのに、
不思議と海は凪いでいました。

夜は大雨となり、
翌朝も雨の中、
伊雑宮へと向かいました。
ここはお田植えの神事で有名ですが、
アマテラス様が降臨した地、という説があります。
早朝だったので人気もなく、
雨が浄めの役を果たしてくれていたように感じました。

そして内宮へ。
雨も上がり、
五十鈴川に架け替えられたばかりの檜の橋が
とてもよい香りを放っていました。


そして20年前、
お願いをしたことは
お願いをしたことも忘れた頃に
みごとに叶えてもらいました。

その状況も、
あまりにありえなかったので
当時はただ驚くばかりで
叶えていただいたんだ、と気づいたのは
ずっとあとのこと。
神サマは「本当に」お願いを聞いて下さるのだ、
と初めて感じた出来事で、
背中の毛が逆立つような感覚でした。

やっとお礼詣りができ、
肩の荷が下りた気分でもあり。



よっぽど危険なところを間一髪でかわしたとか、
いのちが助かったということでもない限り
日常の中の(小さな)奇跡というのは
気づかないことも多いのでは、と思います。

そして気づき始めると
いろいろなことが見えて、感じられてくる。
偶然に見えることも偶然ではないし、
つらいことでも
ほかならぬタイミングで
与えられたことなのだ(それでもつらいけど)
と受け入れる覚悟もできてきます。


3次元的な視点でモノを見ていると、
人との間にしか意識が向かなくなりがちだけれど、
もっとマクロな視点で見てみると。
そういう日常の中の奇跡が
本当の意味でスピリチュアリティにあふれたことなんだな、
と思うこのごろであります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする