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お背中ながしましげお!

クレヨンしんちゃんの作者、臼井儀人氏は、山に上り、転落してしまったのだろうか。

事故なのか、自らの意図なのか?

愉快で爽快な漫画を、もっと、もっと続けてほしかった。

お背中ながしましげお!はクレヨンしんちゃんで初めて知った言葉だ。

 

最近は、全然やっていないが、今から23年前から13年前にかけて、

家族論、家族社会学と言う授業を担当していた。

その講義で、サザエさん、ちびまるこちゃん、クレヨンしんちゃんの3つの漫画について、<家族>と言う観点から比較分析して、内容を語ったことがある。

試験問題にも出したことがある。

 

先週、月・火と熱海の網代温泉で合宿した。

温泉で何が楽しいかと言えば、大浴場である。

2日間とも、ゼミ生達と風呂場で遭遇したが、まあ彼らの堂々とした<入浴態度>には驚いた。

自信に満ちている。仁王立ちだ。

これが目に入らぬか、といった塩梅だ。

実に逞しい。

こちらは醜い体型を見られたくないので、コソコソと。

2日目のお風呂で、静かに体を洗い始めたところ、となりに

ゼミ生のO君が座った。

突然、先生、背中流しましょうか、と。

感動した!

うちの息子が私の背中を流してくれたのは、4年前。当時中1だった。

醜い背中を見られるのは恥ずかしかったが、ゼミ生に背中を流してもらうのは、初めての経験だったので、とっても嬉しかった。

ありがたい話だ。

私も昔大学生であった。ゼミ合宿で先生とお風呂で出会うことがあったが、当時私を含めて誰も先生に、お背中ながしましげお!と申しでるものはなかった。

<一人だけ目立つのはまずい。点数稼ぎをしていると思われるのはまずい>という心理が働くからだ。

私ができなかったことを、今、O君は見事に実行している。

将来、立派な社会人になるであろう。

間違いない! 

 

 

 

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