予定通り、日ハム、今日も勝ちました。いよいよ明日からが日本シリーズですね。ふたたび大谷くんが投げるだろうし、ここで大谷くんが投げ勝って勝つかもしれない。
となると、ホーム3連勝でそのまま勢いが出るかというと、そうはいかなくて、ホームに帰ってきた広島が2連勝するというのも、今回のシリーズではありそうです。それを大谷くんの次のピッチャーがしっかりしないといけなくなるのです。
また、大谷くんが投げて、明日負けるとしたら、それこそ第6戦で広島の日本一が決まってしまう。まあ、どっちにしろ、これからです。これからが本当の日本シリーズです。
そして、ここまででラッキーボーイみたいなのが出てくると、そちらが勢いがつくんですけど、どちらも試合の流れを譲っていなくて、今日だって広島は余裕の敗北で、あと少しで勝てそうな感じでした。広島に帰ったら、それこそふたたび黒田も出てくるかもしれないし、もう押せ押せで広島の勝ちでしょう。
という、つまらない私たちの予想をくつがえす、選手たちの頑張りに期待しましょう。両チームともによく戦っています。本当にチャンピオンチーム同士のいい戦いです。日本ハムが少し分が悪いけど、大谷くんというラッキーボーイがいるし、明日の戦いも楽しみです。
さて、2500年前の中国の南にまだいます。ここでものすごい勢いの呉(ご)という国がありました。三国志の時代にも呉はありますが、それは七百年後のことでした。すごくあとになってからです。
まだ、孔子先生もおられる時代です。お弟子さんの子貢(しこう)さんだって、やがてこちらの方に遊説に来たりするのです。そうしたリアルな時代です。
朝日の勢いの「呉」は、政権交代がしょっちゅうで活力はあるのだけれど、何だかトップは不安定なところに立っていたような気がします。元気・強気でやっているけれど、心のどこかに不安を抱えている。
55【呉( )同舟】……かたき同士が一緒にいるたとえ。呉は今の江蘇省、……は今の浙江省。仲の悪いかたき同士で、呉王夫差(ふさ)と……王勾践(こうせん)とが長い間戦争した故事に基づく。
56【同( )相憐れむ】……同じことで悩んでいる者が互いにいたわり合うこと。同じ苦しみを持っている人が互いに同情しあうたとえ。《呉越春秋》
56【同( )相憐れむ】……同じことで悩んでいる者が互いにいたわり合うこと。同じ苦しみを持っている人が互いに同情しあうたとえ。《呉越春秋》
呉王・夫差は、亡き父の王様・闔廬(こうりょ)が、隣り合う地域の敵から毒矢を打たれて、それがもとでなくなってしまったことを心に刻んでいました。父の仇を晴らさねばならないと考えていましたし、父からぜひ無念を晴らすように言われていました。
そうした不倶戴天の敵が、呉の南にあった。ウーロン茶でおなじみの福建省にそうした好戦的な国があったなんて、中国っていうところは、古くて広いし、いろんなドラマを踏まえつつ今につながっているのだと思ってしまいます。
その仲の悪い2つの国が、たまたま隣り合わせに存在していたので、このことわざが自然に生まれたんでしょうね。仲の悪い者同士は近くにある場合が多く、そうした両者は、一見仲良くみせるときもあるけれど、たいていは心の中でコノヤローと思っているらしい。
56番は、あの伍子胥さんが言ったということになっていることばです。彼も楚の国から亡命してきた人で、楚のに国に対して恨む気持ちを持っていた。その恨みを晴らすため、現在は呉の国にいた。そこへ同じ楚の国から、亡命者として伯嚭(はくひ)という人がやってきます。
伍子胥さんは、自分と同じように、ふるさとに対して恨みを抱えていることを感じ、彼をサポートするような発言をして、呉で生きていけるようにしてあげるのです。
ああ、それなのに、やがて伯さんは、伍さんを見捨てて、仲間に死ぬところまで追い詰めてしまいます。すべては呉の敵の国から、中国のお得意のワイロが届いて、彼をダメにしてしまうのです。何だか恐ろしいくらい、今に通じるものがあります。
★ 答え 55・越(えつ) 56・病