家の片づけをしていて、奥さんの絵を見つけました。
たぶん、彼女のブログで紹介されてた、お父さんとお兄さんと一緒に、
ホタルをつかまえに行った時のワンシーンでしょう。
つかまえた後に、おうちの蚊帳の中に入れて遊んだとか、
次の日には元気なく死んでいたとか、聞いたことがあります。
わざわざ私たちは、そういうお互いの思い出話を相手にすることを忘れています。
したくないわけではなくて、もう聞かせてあげた話だから、ふたたびする必要を感じていないのでしょう。
でも、スイッチが入ったら、また話したくなりますよ。何度も、何度も昔のことを話さなくてはならない。
そこには自分の原点があるのだから、それを自らが年を取ると同時に思い出さなくてはならないのです。そうして、年を取る自分を改めて感じていきたい。
そんなこんなで、彼女が描いてた絵を勝手に貼り付けました。また、これを私のパソコンの中で整理しておこうと思います。
私たちがいなくなったら、思い出は消滅して、つまらないデータだけが残るのかな。とはいうものの、みんなに共感されないつまらないデータは、やがては消え去るでしょう。それが人の生き死にというものなのかな。仕方のないことです。
でも、せいぜい自分たちの思い出を、誰かに聞かせてあげなきゃ、聞いてもらわなきゃいけないですね。みんなに嫌がられようとも、無理やり語りたがるじいさんになりたいと思います。