昨夜、NHKの「SONGS」という番組は、陽水さんスペシャルでした。「ブラタモリ」のオープニング曲で始まり、エンティング曲で閉じる、いかにもありそうな形の50分でした。その中で「あの素晴らしい愛をもう一度」とエンディングで、女性コーラスが入りました。
「あのすば」ですでにスイッチは入っていて(もちろんスケベオヤジスイッチです!)、最後の曲で、完全にエンジン全開になりました。なかなか主張のあるコーラスだなと感心していましたが、クレジットのところで、「澤田かおり」と出ていて、陽水さんと一緒に活動している方なのかなと思い、今朝、改めて検索してみると、ソロの音楽活動もしているということで、サントラやら、あれこれ出しているそうです。
でも、陽水さんと一緒に活動できるということは、それだけでもすごいし、勉強になるだろうなと思いました。シアトル生まれの、杉並区育ちだそうです。これから注目していきたいアーチストですね。もう陽水さんはどこかへ飛んでしまって、このお姉さんに心奪われたわけです。いやはや……。
テレビを見ているときはそれほど気にならなかったけれど、写真で見ると上野樹里ちゃんに似ている感じです。もっとスマートだと思うのですが、少しだけ損しています。でも、頑張って欲しいです。彼女は1985年生まれということでした。
1985年に、やっと結婚話が出て、翌年結婚できることになった私は、結婚はできることになって幸せだったでしょうか。世の中的にはものすごくバブリーだった80年代、イマイチ不遇(お金はないし、未来への希望もあまり持てなくて……、とにかく定職がなかったという意味ではものすごく不遇)でした。
その年に、五木寛之さんの「風の王国」という小説が出ています。私は30年間、まったくその存在を知らず、つい最近になって、本屋さんであわてて買って(新潮文庫でただ1冊しかない五木さんの作品です)、トロトロ読んでいましたが、この土日にものすごく進んで、あと数十ページというところまで来ました。
中盤がなかなか興味深いものがあって、どんどん読み進められました。前半はしんどかった。
主人公は、高校中退後、世界各地を歩いた人でした。今はその時の体験をもとにして「歩く」ことを書く仕事をしています。出版社のいろいろなチャンネルには、歩くことをネタにした雑誌が出ていて、旅行・スポーツ的なモノ・関連グッズ、その他わりと重宝されている専属ライターみたいな仕事をしています。
ある時、変な教授から、二上山を取材してくれという依頼が来ます。あまり気の進まない仕事だけれど、とりあえず仕事だからと、京都から近鉄に乗り、奈良の内奥に入っていきました。
奈良県側から、竹内街道を通ると、このお山の近くで峠になって、ちよこっと歩けば、山頂に着けたりします。私は、結婚した翌年くらいに、母と奥さんと3人で登ったことがあります。父は、たぶん仕事だったんでしょう。
簡単に登れる山だと思います。
そこを主人公が簡単に登る。そこに霧が出て来て、霧の中から突然女の人が現れる。ビックリした主人公は、その女の人のあとをついて、山頂に登ってみようとするのですが、なんと彼女はものすごい歩行速度の人で、歩くことにかけては自信のあった主人公が愕然とするのです。
2つピークがあるので、そこを右左するのだけれど、全く次元の違う歩きであった。それから、彼はその女の人の所属する集団とすれちがい、彼らが仁徳天皇陵がどうのこうのとしゃべっていたのを聞き、その集団の行く先を訪ねてみることにした。
深夜の堺市の大仙公園にあやしい法被(はっぴ)を着た集団が何かあやしげな文句を唱え、あやしい儀式をしている場面に出くわし、さらになぞが深まったのでした。
東京に戻り、二上山で見聞したことを報告し、ついでにこの集団「へんろう会」とはいったいどういう組織で、あのものすごく速く走る女はいったいだれなのかと、出版社の「歩く」関連の雑誌を作っていた編集長に尋ねてみるのです。
すると、トントン拍子で、この女に出会えるチャンスをつくってくれると言うことにはなるし、女とのコンタクトも取ってあげようというのです。不思議なこともあるものですが、折角のチャンスだからと、主人公はそれにのっかってしまう。
招待されたのは、ある企業グループのパーティーで、あまり疑問を感じず、素直に女に出会えることを楽しみに待っていると、ショートヘアの例の女がドレスアップして登場し、企業グループの総帥を批判する発言をしている場面に出くわす。
すごいことを言っているなと思っているうちに、主人公は企業グループが使っている暴力団の男とトラブルに巻き込まれ、その窮地を例の女に救われるのです。
わからない展開ですよね。どうしてそんなサスペンスになるんだろうと見ていたら……。
いよいよ主人公は、東京から伊豆あたりまで一晩くらいで歩いてしまうことを提案されるのです。もちろん主人公は、歩きの奥義を知りたいので、女の提案を受け入れ、歩き続けるのでした。
行き着いた先は、そこはへんろう会の本部らしく、どうやら役行者(えんのぎょうじゃ)さんが伊豆に追放されたところに関連する土地らしいのです。
そして、へんろう会という組織は、明治のころに由来する事件によって、奈良の二上山から逃げてきた人たちの生き残りであった。先ほどの企業グループも実はその生き残りが立ち上げた組織だったというのです。
世の中のいろんなところに入り込んでいる組織・企業グループには、へんろう会出身の人たちが入り込んでいて、主人公の関係する出版社もその1つだったというのです。
何もかもがつながっていき、やがて結末に向かうという伝奇ロマン的な要素のある作品ということらしいです。
私は、もっと別の方面からの興味で、この本を買うことにしたんですが、このわけのわからなさがおもしろかった。そして、まだ結末までたどりついていません。
うまく紹介できてないですね。まあ、最後まで読んで、それで考えてみます。
「あのすば」ですでにスイッチは入っていて(もちろんスケベオヤジスイッチです!)、最後の曲で、完全にエンジン全開になりました。なかなか主張のあるコーラスだなと感心していましたが、クレジットのところで、「澤田かおり」と出ていて、陽水さんと一緒に活動している方なのかなと思い、今朝、改めて検索してみると、ソロの音楽活動もしているということで、サントラやら、あれこれ出しているそうです。
でも、陽水さんと一緒に活動できるということは、それだけでもすごいし、勉強になるだろうなと思いました。シアトル生まれの、杉並区育ちだそうです。これから注目していきたいアーチストですね。もう陽水さんはどこかへ飛んでしまって、このお姉さんに心奪われたわけです。いやはや……。
テレビを見ているときはそれほど気にならなかったけれど、写真で見ると上野樹里ちゃんに似ている感じです。もっとスマートだと思うのですが、少しだけ損しています。でも、頑張って欲しいです。彼女は1985年生まれということでした。
1985年に、やっと結婚話が出て、翌年結婚できることになった私は、結婚はできることになって幸せだったでしょうか。世の中的にはものすごくバブリーだった80年代、イマイチ不遇(お金はないし、未来への希望もあまり持てなくて……、とにかく定職がなかったという意味ではものすごく不遇)でした。
その年に、五木寛之さんの「風の王国」という小説が出ています。私は30年間、まったくその存在を知らず、つい最近になって、本屋さんであわてて買って(新潮文庫でただ1冊しかない五木さんの作品です)、トロトロ読んでいましたが、この土日にものすごく進んで、あと数十ページというところまで来ました。
中盤がなかなか興味深いものがあって、どんどん読み進められました。前半はしんどかった。
主人公は、高校中退後、世界各地を歩いた人でした。今はその時の体験をもとにして「歩く」ことを書く仕事をしています。出版社のいろいろなチャンネルには、歩くことをネタにした雑誌が出ていて、旅行・スポーツ的なモノ・関連グッズ、その他わりと重宝されている専属ライターみたいな仕事をしています。
ある時、変な教授から、二上山を取材してくれという依頼が来ます。あまり気の進まない仕事だけれど、とりあえず仕事だからと、京都から近鉄に乗り、奈良の内奥に入っていきました。
奈良県側から、竹内街道を通ると、このお山の近くで峠になって、ちよこっと歩けば、山頂に着けたりします。私は、結婚した翌年くらいに、母と奥さんと3人で登ったことがあります。父は、たぶん仕事だったんでしょう。
簡単に登れる山だと思います。
そこを主人公が簡単に登る。そこに霧が出て来て、霧の中から突然女の人が現れる。ビックリした主人公は、その女の人のあとをついて、山頂に登ってみようとするのですが、なんと彼女はものすごい歩行速度の人で、歩くことにかけては自信のあった主人公が愕然とするのです。
2つピークがあるので、そこを右左するのだけれど、全く次元の違う歩きであった。それから、彼はその女の人の所属する集団とすれちがい、彼らが仁徳天皇陵がどうのこうのとしゃべっていたのを聞き、その集団の行く先を訪ねてみることにした。
深夜の堺市の大仙公園にあやしい法被(はっぴ)を着た集団が何かあやしげな文句を唱え、あやしい儀式をしている場面に出くわし、さらになぞが深まったのでした。
東京に戻り、二上山で見聞したことを報告し、ついでにこの集団「へんろう会」とはいったいどういう組織で、あのものすごく速く走る女はいったいだれなのかと、出版社の「歩く」関連の雑誌を作っていた編集長に尋ねてみるのです。
すると、トントン拍子で、この女に出会えるチャンスをつくってくれると言うことにはなるし、女とのコンタクトも取ってあげようというのです。不思議なこともあるものですが、折角のチャンスだからと、主人公はそれにのっかってしまう。
招待されたのは、ある企業グループのパーティーで、あまり疑問を感じず、素直に女に出会えることを楽しみに待っていると、ショートヘアの例の女がドレスアップして登場し、企業グループの総帥を批判する発言をしている場面に出くわす。
すごいことを言っているなと思っているうちに、主人公は企業グループが使っている暴力団の男とトラブルに巻き込まれ、その窮地を例の女に救われるのです。
わからない展開ですよね。どうしてそんなサスペンスになるんだろうと見ていたら……。
いよいよ主人公は、東京から伊豆あたりまで一晩くらいで歩いてしまうことを提案されるのです。もちろん主人公は、歩きの奥義を知りたいので、女の提案を受け入れ、歩き続けるのでした。
行き着いた先は、そこはへんろう会の本部らしく、どうやら役行者(えんのぎょうじゃ)さんが伊豆に追放されたところに関連する土地らしいのです。
そして、へんろう会という組織は、明治のころに由来する事件によって、奈良の二上山から逃げてきた人たちの生き残りであった。先ほどの企業グループも実はその生き残りが立ち上げた組織だったというのです。
世の中のいろんなところに入り込んでいる組織・企業グループには、へんろう会出身の人たちが入り込んでいて、主人公の関係する出版社もその1つだったというのです。
何もかもがつながっていき、やがて結末に向かうという伝奇ロマン的な要素のある作品ということらしいです。
私は、もっと別の方面からの興味で、この本を買うことにしたんですが、このわけのわからなさがおもしろかった。そして、まだ結末までたどりついていません。
うまく紹介できてないですね。まあ、最後まで読んで、それで考えてみます。