◆ 草花のことば ……空欄に適当なことばを入れてください。[花と草]
1【( )わぬが花】……口に出して〇わないで、想像させる方が趣(おもむき)がある。
1【( )わぬが花】……口に出して〇わないで、想像させる方が趣(おもむき)がある。
ここでの「花」は、美しく盛んな存在や空気のこと。それを隠し持つことが大切という日本的な価値観です。この日本らしさはなかなか世界には通じません。少しずつだけど、それがいいという外国の方も増えているかもしれません。これからどんどん日本の「らしさ」を感じてもらわなくちゃいけないです。
でも、今の私たちが感じている日本人らしさは、少しずつ変わっているし、30年前に日本を旅した外国の人と今、旅する人とでは感じ方もちがうでしょうね。とにかく、声高に観光産業を訴えているオヤジたちに、よき日本の伝統はない気がします。
それに、そんなに簡単に理解されても、私たちだって困ってしまうのです。私たちにもイマイチ理解できていないことだけれど、何となくよその国とは違う日本らしさ、それをうっすら感じてもらえればと思うのです。そして、私たちは自分たちらしさって何か? ずっと探してもらわなくちゃ!
2【( )れ木に花】……衰えかけたものが再び栄えるたとえ。
江戸中期には物語として定着していた「花咲かじいさん」から生まれた言葉かもしれません。それくらいすべてを再生させる力のある話ですね。
3【きれいな花には( )がある】……魅力的なものは、人を引き寄せる力があるが、それ相応の危険をともなうものだということ。うまい話は気をつけろ。
西欧の人が好きなバラは、香りもすごいけど、花もスゴイです。そして、しっかりとんがっています。他には柑橘系、みかん・レモン・キンカン、みんな茎のところにトンガリがあります。
4【高( )の花】……欲しくても眺めるだけで、手にとって自分のものにできないような高貴・高価なもののたとえ。
よくあるダジャレです! 高い……段と高い嶺、これでシャレをつくればいいわけです。ベタベタのオヤジギャグです。
5【花も( )もある】……外観が美しいだけでなく、内容も充実している。
外見と内面の豊かさを合わせ持つという理想! 「花・名・虚」の反対語は何でしょう? 表面・外面の反対語?
6【花より( )】……風流よりも実利を重んじるたとえ。色気より食い気。
日本人が屋外で何かをするとき、よく作るものは何ですか? オニギリ? お餅は少し固くなった方が持ち運びに便利だけど、食べるときに苦労するし、できればつきたてが最高だと思います。餅米じゃなくて、粉で作るお菓子みたいなものですね。
7【花を( )たせる】……他人に自分の功をゆずる。
いつも心に秘め、大切なときには取り出して辺りを飾る。そうして、落ち込んだ人がいたら励ましてあげる。これが日本の「花」だったんですね!
8【話に花が咲く】……場の気分が盛り上がって話題がつきないこと。
→おしゃべりは好きなのに、「侃々諤々」や「喧々囂々」と議論をするのは、どちらかというと苦手な私たちです。さて、それぞれの漢字のよみは?
a「侃々諤々」[ ]……お互いの意見をぶつけ合うこと。
b「喧々囂々」[ ]……ガヤガヤさわがしい様子。
8bは、議論するというよりは、ケンカして言い合っているという感じです!
9【( )花咲かせる】……勢いの盛んな時代を出現させる。一時(いつとき)、はなやかに栄えること。
復帰・再起するのを「返り咲く」という言い方などをして、人生の様々な場面で「花」を咲かせるのが好きな日本人です。無常観の反動でしょうか?
10【百花(ひやつか)繚(りよう)( )】……すぐれた業績や人物が一時期に多く現われること。
こちらは中国的なことばです。日本オリジナルなんだろうか? たぶん中国ですね。
★ 答え 1・言 2・枯 3・トゲ
4・嶺(ね) 5・実
6・団子 7・持
8・aかんかんがくがく bけんけんごうごう
9・ひと 10・乱
8・aかんかんがくがく bけんけんごうごう
9・ひと 10・乱