昨日の夜も、その前の晩も、降りしきる雪の中を夕方帰ってきました。闇の向こうから軽やかな雪がとびかかってきていました。まるで、運転しながらワープ走行しているみたいでした。
でも、現実は厳しくて、道をカーブしたり、スーパーのところから前に入り込んでくるクルマがいたり、油断もスキもありゃしないでした。まあ、入りたい奴は入ればいいや。とにかく、こちらがぶつけられなきゃ、安全運転で走ればいいや、そんな気分で走ってましたっけ。
気分はワープで、光と光の波を駆け抜けるみたいな、そんなSF的な世界に行きたいのに、現実に縛られながら、とりあえず、雪の山間の町を走っていました。翌朝は積もるんではないの、と心配する気持ちと、少しだけスタッドレスタイヤの威力を見せてほしいなという気分とが入り混じりながら、帰宅する。
でも、途中からは雪も止んで、自宅に着くころは全く雪も降っていないし、オリオン座がもうかなり高いところまで昇りつめていて、私を見下ろすような感じで輝いていました。月も西の空高くに浮かんでたかな。
あの降りしきる雪は夢だったのか、そして、この私んちのまわりのカラリとした夜空は何だろう。そう、思ったものでした。
昨日、サザンカの上にもしっかり雪は積もっていました。早く帰らなくちゃ! フロントガラスにもびっしりと雪!
ああ、大変!
でも、翌日になれば、何ということもなく一日は始まって行きました。
二日間くらい、雪にだまされたみたい。
おバカで、信じ込みやすい私をあざ笑うかのような雪。
そんなに雪景色が見たいなら、見に行けばいいんです。それを見に行かないのは私のグータラです。
明日は春みたいになるという話です。それもどれくらい信じていいのか、信じているとまただまされかねないから、目の前にあることを信じ、見たいものを探して、明日を過ごすことにします。この二日間はだまされっぱなし。
キツネかタヌキに化かされた? まさか、ネコでさえ、私を相手になんかしません。だまされたかったら、キツネやタヌキのいるところに行かなきゃ!