甘い生活 since2013

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歴史とチームワーク、そして雨

2021年08月08日 10時32分10秒 | スポーツいろいろ

 昨日、やはりずっと日本対アメリカの野球の試合を見てしまいました。

 ヤクルトの村上選手(21)の先制ソロホームラン、相手はソフトバンクで今シーズンすでに7勝しているロドリゲス投手で、ここからずっとこの1点を守っていく試合展開になっていくのでした。

 お互いにそれらしいチャンスも少しは作りますが、そんなに簡単にタイムリーヒットなんて出るものではなくて、決め手がないまま、懸命の投手リレーで点が入りませんでした。

 8回表、アメリカのチャンスが巡ってきますが、そこもどうにか切り抜けます。いつもだったら、細かいことを憶えてたりするんだけど、今日は何も憶えていません。

 その裏、ヤクルトの山田選手がヒットで出た(んだったと思うけど)。坂本選手は犠打だったか、そして、オリックスの吉田選手が快打で、ランナーが帰ってくるかと思われたら、三塁に踏みとどまります。
 「あら、あんないいヒットで帰ってこれないなんて!」と思ってたら、外野手がとんでもない返球で、三塁から山田選手は本塁突入して、少し微妙だったけれど、とにかくセーフで、これで2点差かと思ったんです。やっと下駄がはけた?! というところでした。

 でも、アメリカ側は、今のはアウトではないのかとビデオ判定を申し込み、ビデオで検証してもやはりセーフで、2-0が確定します。

 9回表は、全試合抑えで登板している広島の栗林選手が打たせて取るピッチングをして、最後はセカンドゴロで、ゲームセットになったんでした。

 それが22時くらいだったかな。ちょうど3時間の試合で、打ち合いではなくて、お互いを防ぎ合う息が詰まる試合ではあったのです。

 豪快な打撃はなく、クリーンヒットもほとんどないし、何をやっているのか外国の人にはわからない、テレビ向けしない内容だったなあと思うのです。そういうのをどれだけの人がテレビで見たのかなあ。そこがサッカーに負けてしまうところですね。投げて、打って、守って、走ってというわりとシンプルなもので、1人のバッターに十ほど投げなくちゃいけないし、なかなかバッターは打たないし、打ってもボテボテばかりだし、つまんないですよね。

 でも、とにかく、日本チームは勝ち、選手たちはマウンドに集まり、外野の奥で控えてた投手陣も駆け寄り、みんなで喜びあっていました。ひとときかたまり、喜び合い、胴上げを五回やってみて、それらが済んだら、三塁線上に並び、スタンドに向かって一礼。ここまでしてから、やっと、「そうだ、相手チームに挨拶しなきゃ」と、一塁側にみんなで駆け寄り、そこからアメリカチームのみなさんも「そうだ、握手しなきゃ」と、みんなが出て行き、全員で全員をたたえ合っていました。それはなかなかいいシーンでした。

 そこから、もっとスタンドと喜び合うとか、いろんな喜びの仕方があると思うんですが、一通り挨拶したら、みんな表彰式があるから、着替えのために引っ込んだみたいでした。

 中継のNHKさんは、一度国立競技場横の特設スタジオにカメラを振って、そこに控えていたアナウンサーとか、タレントとかに少ししゃべらせ、解説で入っているオリンピック経験者の和田さんにコメントさせようとします。

 和田さんは、心構えはしてきただろうけど、チラッと監督の稲葉さんの涙を見たせいか、感極まっていて、何かしゃべっているのに自分でもうまくまとめられなくて、メロメロになっていました。私は、「和田さんが感動してる」というのでもらい泣きしてしまった。関係者にしかわからない喜びがあったんだと思えました。

 こんな時、現地・横浜スタジアムにオリンピック経験者の北島康介さんがいるので、そちらに切り替えてみると、先ずはいつもの調子で「サイコー」と一声。でも、テレビのお仕事は、何かその後をつなげなくてはならなくて、彼は野球の専門ではないし、うまくまとめられなくなります。

 それで、満を持して、解説(どこで解説してたんだろう? BS4K?)のもとタイガースの藤川さんが、「チームワークと、先手先手で試合を進めていったベンチワーク、そして、長年の金メダルを願っていた思いがやっと形になった」というようなコメントをしてくれました。

 まさにその通り。ずっと日本はオリンピックでの金メダルを追求してきたんでした。1992バルセロナから、2008年のペキンまで、すべて金メダルを逃し、自国開催でやっと野球を復活させることができて、そこで金メダルを取るのだとずっと積み重ねてきたものがやっと実現したんでした。

 そりゃ、関係者や野球につながる人たちにとっては悲願の金メダルだったでしょう。それをやっとこのメンバーで手に入れることができた。これはうれしいというのを飛び越えてたでしょうね。20年以上かけてやっと手にしたものでした。

 ジャージに着替えた選手たちは、何だか普通の選手たちに見えた。そういう人たちが、あの柔道の山下さんにメダルをもらい、肘タッチしていた。そうしたら、「ああ、選手たちの上に雨が落ちてる。台風10号の雨が今ごろ振ってる」と、急に現実に引き戻されたんです。試合中はまったく雨なんて知らなかった。

 そこまで見て、やっと安心してお風呂入って寝たんですよ。昨日は長い夜だったんだ。そして、すぐに朝になって、5時には目が覚めたんでした。

 そしたら、何だか夢まぼろしのようで、テレビでニュースとして繰り返されても、昔の出来事みたいに見えます。これが個々の選手たちのコメントをもらうと、記憶は蘇えるんだけど、今は古ぼけた夢みたいになっています。


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