今朝のラジオで、太陽のフレアの活動が盛んになっているというのを聞きました。十一年周期で元気になるそうで、そのエネルギーが文字通りに飛び火して、地球にやって来ると、電波障害、停電、オーロラなどが起こるということだそうです。
オーロラは緯度の高いところに行けば見られるのだから(ホントかな?)、フレアとオーロラは関係ないように思えるけど、まあ、地球も一つの磁石ですから、何らかの磁場で見えない力が働いているんでしょう。
そもそも、地球はよくはわからないけれど、太陽の力をもらって回っている気がします。太陽系の星々なんて、みんな子分ですから、太陽がこういう風に動くのだと気を出せば、子分たちはそれぞれのペースで回らざるを得ないんでしょう。親分はずっと親分風を吹かせている。フレアも、オーロラもその風の一つなんでしょうね。
私たちは、よくはわからないけど、地球にいて、太陽の恩恵をもらい、太陽に火傷しそうになりながらも、やはり太陽のおかげで生きていかなくてはならない。イヤだといっても、太陽はそこにあるのです。理屈ではないんだ。
どうして十一年のサイクルでフレアが起こるの? そんなの太陽に訊かなきゃわからないでしょうけど、太陽もよくわからないはずです。
「いや、何となくそういう気分なんだよ。」「よくぞ気が付いたね。よくボクのことを観察していたね」と褒めてくれるかな。
わからないです。太陽に訊いてもわからない。そういう風になっているものなのだ、と理解するしかないかな。
その太陽を見ていた鎌倉時代の貴族・藤原定家さん、彼は日記に「赤気(せっき)」なるものが灯台の明かりのような、炎のような、頼りない空に移動する光みたいなのが見えた。1204年の2月21日、23日と続けて見えたと書いてあったそうです。
私たちは、それが定家さんが京都で見た「オーロラ」なのではないか、と考えているようです。もっと、いろんな記録があればいいし、各地で見えたという証言があればいいのだけれど、日本で見られるというのはものすごくラッキーで、ものすごくめぐり合わせがよかったのでしょう。
旧暦の2月と言えば、もう今ごろじゃないですか。見えたらうれしいけど、見えたら何だか怖くなるところもあります。ああ、ぜいたくなんだ。別に見なくていいや。雲や夕焼けを見ているだけ、それだけで十分きれいな時がたくさんありますから。