甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

雪国の盆地の冬、雪、くもり、ひかり

2023年01月09日 20時02分56秒 | きたぐにへの旅

 今回一番行きたかったところは、平泉寺白山神社でした。もうイメージの中では何度か歩いた気になっていました。けれども、それは夏の写真の中であり、真冬に雪国に行くのはどうなのか、不安はありました。

 とはいうものの、越前大野に泊まり、そこからバスで勝山市に出て、平泉寺を見た後は、えちぜん鉄道で福井に出て、そこから金沢に行く、金沢では友だちに会い、次の日に白山(しらやま)比め神社にお参りして、大阪に寄り道して帰る、そんな計画でした。

 最初の目的地の越前大野、手前の北大野という駅あたりからもう南側にお城は見えていました。北側から回り込んで町の東南に向かっている。そこから先はずっと東の山奥で、そこまでは今回は乗らない。

 駅を出たら、誰もいない。とりあえず、西にそびえるお城の下まで行くことにする。できればその途中で旅館の位置を確かめたいし、簡単に見つかるだろう、夕ごはんを食べるお店も目星をつけておこうというところでしたが、何も見つからないまま、お城の下まで来ました。山城らしく、山頂までは徒歩20分ということです。でも、この降り積もった雪はどうなるのだろう。クルマが走るところは確保されているけれど、人が歩く道までは確保されていません。ところどころ雪が邪魔するし、大丈夫かと雪の上を踏むとズブっと靴が入るか、または氷になっていて滑りそうか、そんなあぶない道です。

 お宮さんの横から山頂へいく道を見つけました。でも、十歩くらい歩いた時点で、もう諦めました。誰も歩いていないし、道も使われてないようです。それに、先ほどお城は3月末まで拝観停止をしているというではありませんか。せめて、お城のそばまで歩くかと思ったけれど、それも無理そうでした。


 残念だけれど、「またおいで」ということなのだ、と気持ちを切り替えました。そして、私はそんなにお城ファンではないのです。再建したものだろうし、展望は良さそうだけれど、当時のものではないのです。

 だったら、このお城の山のふもとの亀山湯を見つけたい。今度は北に向かいます。立派な小学校、立派な武家屋敷、静かな町の雰囲気、そういうところに町でも数少ない現役の銭湯の亀山湯、昔は材木の一大産業地であったので、ここらは燃やす薪はたくさんあったそうです。そして、薪だけではなくて、山ほどあるおがくずをじっくりと燃やして、お湯までじっくりじんわりとするお湯が生まれ、それをめあてに遠くからファンの人たちがやって来る、と紹介されていたあの銭湯です。


 確かに見つけました。でも、この日は四日でした。五日までお休みされるそうで、確かにお風呂屋さんは全国どこでもそうだったと思われます。私は、自分のイメージ優先でホイホイ来たけれど、お目当てのお城も風情ある銭湯もお休みだった。

 どうして、それを調べなかったかなあ。そういう甘さがあるんだよな。

 町の歴史博物館は? ここもお休み。だったら、向かいの図書館は? これも休み。有名な、ここの名物の「芋きんつば」は? 店には行列ができて、毎日完売するという伊藤順和堂さんは? ここもようやく見つけられて、それだけでうれしくて、10個入りを2つ買ってしまう。でも、誰に上げるんだろう?

 もう、いろいろとわからなくなっていて、見つけたもの、受け入れてくれたところにすがりたくなってしまう。でも、あまり開いているお店がありませんでした。

 ふたたび、駅まで戻ってきました。私は、最初はこの道を歩いて、こんな風に通りを歩いた、というのを確認するしかありませんでした。それでも、地図で調べておいた旅館が見つかりませんでした。

 碁盤目状になっているのに、ところどころ抜け道やら、細い道、お寺ばかりがずっと続く道、あれこれとわからなくなっていました。でも、スマホは見ないで、カンだけで歩いてみました。

 何度か往復するうちに、あそこを曲がれば旅館がある、というところで進んだら、とうとう発見する。もうどれくらい歩いたのか、闇雲に同じ道を歩いたはずです。でも、それでも微妙に道はカーブしていたり、突然踏切があったり、水路はお構いなしに流れています。水は北に向かって流れているようで、それもカンが狂う一つでした。

 たぶん、雪にも幻惑されたんでしょう。コンビニも一切なくて、ホッとするところも見つけられなかった。

 旅館に入り、もう諦めてスマホにいいお店を訊くと、お蕎麦を食べさせてくれるところが近くにあるようで、そちらに行かせてもらってカキフライ定食を食べました。


 お蕎麦もついているというし、カキフライはずっと食べたいと思っていたし、やっと食べられるという願いがかなえられました。


 そば屋さんから旅館までは、余裕が出たし、何度も歩いた道でしたので、ライトアップされてる七間通り(ここでは朝市も開かれたりするみたいです)を少しだけ遠回りして、明日に備えて旅館に戻りました。

 そんな第一夜だったのですね。明日はどうなることやら。

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