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引きこもりの土日、そういうのをずっと繰り返しています。あいにくの雨だから、今日も引きこもりです。
昨夜は、さあパソコン開こうとしたら、ものすごくパソコンが不調で、一つの動作で何分か、次の動作でまたしばらくと、待たされてばかりで、すぐに腹を立ててパソコンは閉じました。そしてふて寝して、今朝は四時起きです!
それで、ふと考えました。
家にこもっている時は、ずっとマスクはしていません。通勤のクルマの中でもマスクはしていない。でも、クルマを出たら、マスクはしなくてはならない。それが当たり前になりました。自己防衛のためと周囲の人への配慮のためでした。
でも、どちらかというと、花粉が飛んでない時期なら、マスクなしで過ごしたい。そちらが本来は当たり前でした。
その当たり前が否定され、人がいるところにウイルスがいる、飛沫感染するから、人との距離はアクリル板か、マスク越しか、リモートかになって、人と人は直接触れ合うものではなくなりました。
この変てこな習慣から抜け出すには、これまた長い時間が必要なんでしょう。
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うちなんて、奥さんとも非接触型になってしまって、奥さんが「お父さんとキッスする夢を見て、気持ち悪くて目が覚めた!」なんておっしゃっていました。
ああ、何たることか。くたびれた大人夫婦なんだから、いつまでも仲良くしたいのに、キスもできないし、はなっから相手にされてないなんて! そりゃ、キスなんてしないですけど、せめて夫婦だけでも、もろともに生きていきたいのに、くしゃみをしても「あっち向いてして!」なんて言われる。
それは確かにそうなんだけど、気持ちの問題ですよ。そっちに向けてクシャミなんてしてないのに……。いや、あたり構わずしてるかな。これまた、とんでもない私ですね。
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できればマスクはしなくていいところにいたいけど、お仕事があるから、その時だけはマスクをしています。
花粉の時、黄砂の時、ホコリのある時、風邪の時、そういう時はちゃんとマスクをしていますが、そういう時も、できたら外には行きたくなくて、家にこもっていたいんですけど、仕方なく外に出る時もある。
コロナの今は、ウイルスにおびえながら、いろんな活動を制限しながら生きてたりします。コロナに感染したら、それこそ息をするのが大変になるし、息を吸うための肺が真っ白になるそうです。本来は空洞であるはずの肺なのに、そこにびっしりと中を白いフワフワしたものが詰まっていくイメージ、とても息苦しいものが想像されます。
それを思うだけで、気分が重くなります。できればそんなのなりたくない、とみんなが思っている。なのに、どこかに隠れてウイルスは広がろうとしている。
私たちは見えないものと、息苦しい戦いを個々に続けているわけですね。いつか勝利の時が来るのか、来てもらわないと困るけれど、心身ともに傷を負うのは確かでしょう。見えない戦いをずっと続けてるんだもんな。消耗戦です。
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昨日、信じられないニュースがありました。ビルの地下駐車場の石こう板の工事をしていた人たちが、消火装置の誤作動で何人も亡くなったということでした。消火装置は、二酸化炭素を吹き出すものだったそうです。二酸化炭素?
一酸化炭素は聞いたことがあるけど、そんなのあるの?
二酸化炭素が充満して空気中に20%くらいあれば、火も消えてしまうそうですが、そんな中で人間は生きていけないらしくて、みんな亡くなってしまったし、重体の人もおられるそうです。
とうとう私たちは、そんな息苦しいものまで常備するようになったのかと、私の中では衝撃でした。いつどこで、密閉空間に閉じ込められ、毒ガスではなくて、二酸化炭素を吹き込まれて、しばらくしたら意識不明になってそのまま命がなくなってしまうなんて、恐ろしいシステムが普通に私たちの世界の中にできつつあるようです。
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ピカピカの建物は、キレイに見えるけれど、危険がいっぱいです。あちらこちらに人間の力ではコントロールできないトラップが用意されている。オンボロでいいから、楽に生きられるところ、スカスカの、すき間風一杯の建物、そういうところで生きていくしかないですね。
いや、若い人たちは敢えてそうしたピカピカの建物の中で生きていかざるを得ないんだと思います。スカスカの建物は、考えられないし、快適ではないという判断なんだろうな。古民家の重要性も叫ばれてるけど、ほんの一部です。
でも、抜けるような青空、青天井の世界、そういうのを忘れてほしくないんだけどな……。
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