朝、光がさして、うちの庭に養成しているドクダミに日があたっていました。
今、花のシーズンで、この時期のドクダミは、いろいろな効能があるらしい。キレイに洗って、しっかり干したら、お茶にもなるという話だから、うちの奥さんはちゃんと実践しています。自分のところの庭で収穫できるって、なんかいいねえ。
ドクダミは、ナメクジにもやられないし、トカゲやカナヘビ、いろんな生き物たちに守られて、スクスク伸びています。エライなあ。まあ、人間だって、よそではみんな立派に育っているのかな。
うちは、どんどんくたびれてるけど、まあ、何とかなるでしょう!
すごい匂いのするプリペットも、今が盛りです。あんなにスズメたちにかじられてたのに、花は咲かせました。花が咲くと、スズメたちも、このむせかえる匂いにやられて、来ないんじゃないかな。そうです。ヒヨドリだって、しばらく来てないかもしれない。
お昼ごろ、たまたまミカンの花の咲いているところに行けました。実は、あまりに眠くて、休憩がてら、少しだけ外に出てみました。
これは、前にも書いたけれど、本当になつかしい匂いがします。匂いがなつかしいのではなくて、この匂いを感じると、ノスタルジックな気分になるのです。
何も思い浮かばなくても、具体的な思い出の映像がなくてもいいのです。ただ、小さい頃に嗅いだこともないのに、ふるさとやら、思い出やら、自分の大切なことや、家族や友だち、いろんなことを考えなさい、と諭してくれるというのか、すごく説得力のある匂いなのです。
ハチもたくさんいました。クモも、蛾も、いろんな虫たちが来ていた。あの子らも、居ても立ってもいられなくて、あっちの花、こっちの花とめぐっているようです。もともと虫はせっかちだけど、いつも以上にせっかちになって飛び回っていた。
アオスジアケハもいました。近くには来てくれなかった。