月曜から、深夜にNHKのEテレで「TAROMAN」という五分だけの特撮番組がオンエアされています。今週はあと三回、来週にも五回で、計十回あるそうです。まだ二本しか見ていませんが、なかなかのインパクトで、本格的な特撮風であること(ちゃんとセットも組んでいるようです。CGも少しだけ使っているでしょうか、でも、もっとアナログな感じ)、復活したTAROMANを評論家が最後にコメントする形、テーマ曲があり、ちゃんと毎回敵キャラが違うこと、敵キャラを倒すのも、伝統にとらわれず、自由自在に敵キャラと戦い、相手を無力化させる、何しろ自由で、既成概念にとらわれていないのです。
特撮風ですが、少し違うのは、画面に赤い文字で岡本太郎さんの遺した言葉が大書されます。
だから、視聴者は、改めて、「そうなんだよ、既成概念なんか、くそくらえなんだよ」とか、他にもいろいろとうなずける内容のメッセージが出てきます。まるで、その赤の文字もタローマンの攻撃アイテムのようです。
ですから、視聴者は、敵キャラを倒すと同時に岡本太郎さんを学び直すというのか、そんなことではないですね、岡本太郎体験を2022年に再びできてしまうのです。
これは、とても貴重な体験でした。
それで、そうだ、古書市で岡本太郎さんのことばというのをまとめた新書サイズの本を見てみよう、と、探してみましたが、見つかりませんでした。
ザンネン、うちにはもうないのか? いや、どこかの段ボールの中にあると思われます。明日、またはあさって、気が向いたら探します。
つくづく思います。私などは、もうコテコテの世間知に押し込められて、自由な発想が出てきません。絵を描こうとしたら、岡本太郎さんにイメージを借りたものしか描けないのです。ばくはつしていない。
とことんまで追い込まれたら、爆発できるのかもしれませんし、もっと自らの爆発に対して真面目にならなきゃいけないのです。でも、それもできていません。
反省はきりがありません。爆発できる環境と場所を求めて、明日からまた探していきたいです。爆発できなくても、絵は描けるかもしれません。