ふり返ると、去年の冬くらいからモノクロの写真を撮っていませんでした。愛用のカメラは言うことを聞いてくれなくなり、一万円足らずのコダックのカメラを買ったら、マニュアルもついてなくて(なくしたのかなあ? いや、ついてなかった)、もう半年以上モノクロ写真は撮れなくなりました。
別に芸術をめざしているわけではないのです。でも、まわりの何気ない風景をモノクロにすると、不思議な感じがするので、ハッとひらめいてモノクロを撮ってたんですけど、それができなくなっています。
というので、新しいカメラが欲しいんですが、簡単には手に入らず、いつものぼんやりした写真です。
そんななら、いっそのこと描いてしまえという短絡的な発想で、わけのわからん絵を最近は描きますが、ちかごろは何だか心に余裕がないのか、描いている絵もなおざりなものが多い気がします。
ゆとりなかったですね。どうしたのかな?
そんなでは、毎日ブログしている意味がないし、何か面白いことを書きたいのに、書けていません。ボヤキしか出てこないですね。
岸田さんが、アベさんの国葬を発表しました。みんなで話し合ったのではなく、まず結論がありました。もう即決だったでしょうか。
野党が「それはおかしい」と声を上げても、「あの人たちは、それだけ国民の意見とかけ離れているのだ」「あの人たちこそ国民が見えていない」と切り捨てられてしまっているようです。
確かに何割かの人々は賛成だと思われます。その残りは、どうでもいいと思ってたり、そこまでしなくていいんじゃないのと思ったり、戦後の混乱期をまとめあげた吉田茂並みかなという疑問があってもいいのです。何だか、与党の皆さんもいつもの思い上がり期に入りつつあるのかもしれません。何もかもが議論なしで決められる、というのは政治ではなくて、ただの独裁です。それが私たちの求めていたものなのか、私はそうではないと思っています。
私は、緊縮財政で、すべての国や自治体の借金を何十年かけてでもなくさなければいけない、このままでは日本は沈没すると思っていますが、誰も真剣にそれを言う人はいません。野党の人たちは、人気取りのために消費税をなくすとか、国民の生活を守る、なんて言ってるけど、野党も与党も、お金を使うことしか考えてないし、それが政治だと思っているのでしょう。
お金をいかに使わないか、予備費をたくさん設定して、自分たちの裁量で使うのは政治ではなくて、議論を避けるための最近の作戦のようです。どさくさに紛れてお金はホイホイ使われているようです。すべて予備費で後から決済すればいいなんて、それを誰も文句が言えなくて、政府のやりたいようにお金は使えてしまう。
さて、人々の中には献花する人が続いているということです。みんながアベさんの死を悼んでいるのでしょう。愛されていたし、みんなから慕われていたんですか……。そうなんでしょうね。
私は、なんだかかわいそうな最期だったなあと思います。どうして、宗教団体の代表のかわりに殺されなきゃいけなかったのでしょう。一国の総理を務めた人であり、戦後最長の内閣総理大臣であった人でした。まあ、独裁主義の国のトップとは次元が違いますけど……。でも、絶大な権力を握った方でした。
昔の総理大臣みたいに、敵対者・テロリスト・暴走軍人などからターゲットとして命を狙われたのではありませんでした。ただの身代わりだったなんて!
内閣の在位記録を作ったり、様々な功罪のあった方なのだから、穏やかな死を迎えることができたらよかったのに、それができなくなってしまった。
警察のミスなのか、警備の不備なのか、何だかあたり前にやれなくてはならないことが、簡単にボロが出てしまっています。そんなに簡単にテロリストを許してはいけないのに、スキだらけのような気がします。
国内にテロリストや狂信的な人たちがどれほどいるのか、私にはわかりませんけど、そういう人たちは、「こりゃ、いつでもやりたいようにテロが起こせる」と思うだろうし、人々はテロに立ち向かう気持ちをなくしている。すぐにお祈りすれば、すべてが許されるような、平和がやってくるような気持ちでいるけれど、テロリストたちは「もうやりたいように恐怖政治・圧迫行動をとれば、みんなそれになびくんじゃないか」と思っているかもしれない。
なんて、そんなSFみたいなことは起こらないだろうけど、テロリストは国内だけではなくて、世界中にいますから、これは穴場だ、テロの天国だ、なんて思う組織・権力がいるかもしれません(といって、タリバンなんかは日本には来ないと思いますけど、ロシアの工作員とかは来るかもしれない)。考えると、怖いです。東アジアから、テロが輸入されたら、私たちの国はひとたまりもありません。内部分裂するかもしれない。
私たちは、危なっかしいところにいるのかもしれません。反対者が何か問題提起しても、それは「人の気持ちがわからないヤツ」として処理されてしまう。大声でレッテルを貼れば、マスコミも、ネットも、世論も、みんな「そうだ、そうだ」と連呼するでしょう。または黙り込んでしまう。
いけないことはいけない。みんなのお金なら、みんなの合意の上で使う。人の話を聞く。頭ごなしに話をしない。よその国とちゃんと話し合う。偉そうにしない。守るべきものはしっかり守る。ズルするヤツはだめだ。ウソをつくヤツもダメだ。原発を人質にするようなことはしない。
すべて今の世の中でできていないことばかりでした。
今の世の中で、まともなことをしようということが無理なことなのかもしれないけど、それでもあえて、まともで穏やかに過ごしていきたいと思います。