甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

姫路城は2時間待ち?

2015年08月20日 21時51分43秒 | 山陽道・山陰道への旅!
 播但線に乗って、ふたたび姫路に戻ろうとしています。高校生がいっぱいです。ドアのところにオシャレなおかっぱでメガネの賢そうな女の子が立っていました。彼女が開けっ放しのドアをいちいち閉めています。まるでエレベーターガールのようなきびきびした感じで、どんどん電車は都市部にもどっていきました。

 姫路の1つ手前の京口駅から見る姫路城もなかなかで、真横から見るのもステキでした。それほど距離も変わらないしだろうし、目的地は常に見えているのだから、京口駅で降りてみようと思いました。1人ならそれができたと思われます。ところが、今回は母がいました。

 母に「ここで降りて歩こうか」と提案したら、母は意外と疑い深く、さっきの高校生に「スミマセン。ここからお城には行けますか?」と質問しています。どうして息子の提案よりも、地元の人の話を聞こうとするんでしょう。前に京都に行ったときにも、もう道行く人に訊きまくりで、次から次とつまらない質問を繰り返していました。そして、今回もそこで降りようとしてる高校生に訊くのです。

 女子高生は言いました。「姫路で降りる方が確実だと思います」
まさにその通りで、姫路駅からまっすぐ北へ行くのが正規ルートです。それをあえて東から歩いてみようと私は提案したのに、地元の人なら、余計なことを考えるより普通の道を行けばいいんじゃないの、というのは至極もっともな話でした。

 私は京口駅で降りるきっかけをなくして、母と一緒に姫路駅へ戻って来ざるを得なかった。折角去年の夏のひらめいたアイデアだったのに、これはまた今年の冬にでも試してみなくちゃいけなくなりました。もちろん、その時は母を連れてこないで行かなきゃダメです。ああ、困ったものです。これから、母を連れて行くのは考えなきゃいけませんね。問答無用で連れ回さなくては! 彼女に余裕を与えると(スキを見せると)、すぐに私のアイデアは否定されてしまう。まあ、私のアイデアは、やみくもに知らない町を歩くというのが基本ですから、あまり人に勧められるものではないですけどね。


 天守閣には行かないで、お堀のところで弁当を食べました。そこから南側を見ると、さきほどお弁当を買ったヤマトヤシキという姫路の老舗デパートが見えました。なんとここは58年前に建てられた施設で、だいぶ古そうだし、お客さんもあまりいないようでした。苦戦している地方デパートです。郊外には大きな駐車場のショッピングセンターがいくつもあるみたいだし、わざわざこちらで何かを買うという流れも難しいようでした。

 そういえば、何年か前まであった古本屋さんも姿を消していたし、古い人々のくらしは更新されつつあるようです。そして、ピカピカの世界遺産の姫路城です。こちらは修復され、世界中からお客さんが来てくれるようです。確かに以前よりもクリアーな感じです。



 どんどんお客さんはやって来るし、お城の南側に新たにできたお土産屋さんもそれなりに繁盛している感じです。でも、商店街も素通りしていくばかりで、観光客をうまくからめとっていない。一点豪華主義で、もっと町の魅力を発揮して欲しいのに、それができていない感じでした。ましてや古本屋は消滅し、立ち寄る店もあまりなく、老舗デパートはいかにもすさんだ感じです。



 ループバスはどこにでもあるアイデアです。





 動物園も、お城の観光客とは別の、地元のこどもたちだけを相手にしている感じ。だったら、他に移設して、お城の内部はもう少しお城に特化するとかすればいいのに、適当な利用法です。



 姫路城は永遠に大切にされるだろうけれど、街並みはこのまま続いていくのかどうか、商店街はさびれてしまうのか、そんなこんなをまた冬にでも見に来ようと思います。



 高校生の一群が観光客とは反対側の方へ走り抜けていきました。ああ、こっちに何か通り抜ける道があるのかもしれないなと思いました。奇しくもこれは京口駅の方角です。美術館やら博物館のある側です。

 お城見物のみなさんから一歩距離を置いて、お城のまわりや、お城が見える街並み、これを今度は見てみようと思います。その時は、姫路文学館も再開しているかな。

 というわけで、お城も見ないで、母の相手をして、天守閣をめざすお客さんたちとは一線を画す、何だかわからない旅でした。まあ、私は午前中に玩具博物館だけで十分満足していたので、わざわざお城見物をしなくてもいい気分だったのです。
 


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