1週間前、小笠原と伊豆諸島あたりを北上する台風が、突然進路を変えて、西北西に進み、三重県の志摩半島あたりに上陸し、瀬戸内海を通り抜け、長崎の方に出て、九州の西側の海でクルッと1回転して、そのままどこかへ消えていきました。
少し早いけど、「ああ、あそこは戦艦大和が眠っているあたりじゃないの」と私は、何やら因縁めいたものを感じていました。
気になったので、吉田満さんの「戦艦大和ノ最期」を見てみたら、4月の初めだったんですね。そうか、沖縄戦において米軍を混乱させるための出撃だったから、終戦間際に沈没したのではなかったんですね。
だから、大和の慰霊に台風12号が来たのではなかったんだ。いや、そもそも自然現象が人間たちの歴史を振り返ることなんてありえない。
ただ、私たちが勝手な思い入れで見ているだけなのです。
当然、私はだれにもしゃべらず天気図の台風進路を見ていただけでした。でも、あそこはちょうど大和が眠っているあたりで、そこで旋回するなんて、自然現象の不思議を思っただけです。
栄養が足りないのか、家と家の隙間の狭い空間は、あまりいい花も木も育たないところでした。今年はウメも元気がなかったし(私の切りすぎ!)、レモンなんて、家を建てて十数年、全く大きくならないし、花がついたこともありません。
それなのに、今年はドクダミを抑えて、大きな株のルドベキアが育ちました。これはすごいし、夏の間ずっと楽しませてくれるぞ。あまり、お水を上げられなくて、そこがかわいそうだぞと思っていたら、
先週の台風でここの大きな株がなぎ倒されていました。他のところにあるルドベキアは何とか持ちこたえたのに、東側が厳しかったようでした。何しろ変な台風だったから、家のまわりをずっと変な風(いつもと違う風)が吹いていたんでした。
この姿はもう見られません。妻が倒れたものをすべて切って、切り花にしたということでした。仕方がないのだけれど、かわいそうでした。せっかく、いつもと違うところで大きな花を咲かせていたのに、自然って、いろんなことをするんですね。
でも、きっと来年こそふたたびリベンジしてもらわなくては!
そうだニャン! もっといろいろな花を見せてほしいニャン!
(おそまつさまでした)