明治の錦絵で、当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿祢(のみのすくね)が描かれているそうです。2人が相撲という競技の最初の取り組みですからね。
すもう[相撲・角力]を辞書で調べてみると、「まわしをつけた裸の二人(力士(りきし))が土俵(どひょう)内で取り組み、相手を倒したり、土俵の外へ出たりして、勝負を争う日本独特の競技。」とありました。国内出身の力士では相撲界を支えられなくなって、モンゴルやその他の外国出身の力士が活躍するようになって、琴欧洲、ばると、朝青龍、そして白鵬、照富士と、活躍するのはいいんですが、なんだかさびしい気分がどこかにありますね。
MLBなんかは、もう国際的で、あそこまで行くと、国内の選手じゃなくてもいいし、それよりも地元のチームということになるわけで、アメリカでなら可能でしょうけど、ご当地力士というくらいだから、日本みたいなローカルな国のスポーツは、ある程度国内出身の力士に頑張ってもらわないと、なんとなく楽しみがありません。
昔は三重県って、力士がたくさん活躍する土地だったんですけど、最近はサッパリです。上位にも、幕の内にもいない気がします。それも残念ですね。
◇ 次の空欄に、相撲に関する適当な言葉を答えなさい。
1【( )の口(くち)】……aはじめ。物事の始まり。b程度が軽い段階であること。「寒さはまだ――だ」
2【(番(ばん) )】……ある分野でのそれぞれの順位をつけて並べたもの。人名一覧表。所得税の公表シーズンに「長者――」といった形で使われている。
3【(土 )】……あることが行なわれる場。「同じ――に立つ」
4【(土○ )】……これ以上さがれないぎりぎりのところ。勝ち負け・成否の決まる瀬戸○。土壇場(どたんば)。「――に追い込まれる」
5【( り)直(なお)し】……再試合。再出発。再スタート。
6【( )払(はら)い】……a人の先に立って導くこと。また、その人。b未熟な芸人が主演者に先立って芸を演じること。前座(ぜんざ)。
[ヒント]
1・おすもうさん(力士)の階級には、トップクラスの幕内(まくうち)、その下の十両(じゅうりょう)、続いて幕下(まくした)・三段目(さんだんめ)・序二段(じょにだん)とあって、一番下の位置の名のこと。格[グレード]の違いは、給料・待遇の違いでもあり、どこも同じの競争社会です。けれどもわかりやすい競争社会ではあるので、ある程度納得できます。納得できないズルイ競争社会って、イヤですね。
2・力士の地位を順番に書いた一覧表。独特の書体[その名も相撲字(すもうじ)]で、上位ほど大きく、下へいくほど小さく書かれている。さて、東と西は、どっちが上?……*
3・直径十五尺……約四・五メートルの円形の、周りをたわらで囲んだ場所。野球はフィールド。ゴルフはグリーン。テニスはコート。相撲は……?
4・3のギリギリの所を特に何といいますか? 四方に少しふくらんだ空間があり、「徳俵(とくだわら)と呼ばれていますが、そこを含めてすべてのギリギリの所です。
5・相撲の立ち合いのとき、両力士の呼吸が合わないので、身構えをやり直すこと。この「間合い」は近ごろ我々がなくしているものですね。戦う相手とにらみ合い、「いっちょヤッタルカ」とお互いの気分が乗ったところでぶつかる。こういうのをなるべく避けて、みんなが下(横)向いて暮らしているような気がします。
6・横綱(よこづな)の土俵入りのとき、先導(せんどう)として土俵に上がる力士のこと。……上掲の絵だと左側の人です。……もったいぶるわけではないのですが、儀式や権威が人を作るということもあるし、勝負の世界ではプライドはすごく大切なので、こうした儀式を大事にしているのだと思います。ついでに、横綱の後の人は太刀(たち)持ち……上掲の絵だと右側の人……といいます。
[答え]
1・序(じょ) 2・付(づけ) 3・俵(ひょう)
4・際(ぎわ) 5・仕切(しき) 6・露(つゆ)
* 関西の相撲が江戸に吸収されたので東の方が上です。
すもう[相撲・角力]を辞書で調べてみると、「まわしをつけた裸の二人(力士(りきし))が土俵(どひょう)内で取り組み、相手を倒したり、土俵の外へ出たりして、勝負を争う日本独特の競技。」とありました。国内出身の力士では相撲界を支えられなくなって、モンゴルやその他の外国出身の力士が活躍するようになって、琴欧洲、ばると、朝青龍、そして白鵬、照富士と、活躍するのはいいんですが、なんだかさびしい気分がどこかにありますね。
MLBなんかは、もう国際的で、あそこまで行くと、国内の選手じゃなくてもいいし、それよりも地元のチームということになるわけで、アメリカでなら可能でしょうけど、ご当地力士というくらいだから、日本みたいなローカルな国のスポーツは、ある程度国内出身の力士に頑張ってもらわないと、なんとなく楽しみがありません。
昔は三重県って、力士がたくさん活躍する土地だったんですけど、最近はサッパリです。上位にも、幕の内にもいない気がします。それも残念ですね。
◇ 次の空欄に、相撲に関する適当な言葉を答えなさい。
1【( )の口(くち)】……aはじめ。物事の始まり。b程度が軽い段階であること。「寒さはまだ――だ」
2【(番(ばん) )】……ある分野でのそれぞれの順位をつけて並べたもの。人名一覧表。所得税の公表シーズンに「長者――」といった形で使われている。
3【(土 )】……あることが行なわれる場。「同じ――に立つ」
4【(土○ )】……これ以上さがれないぎりぎりのところ。勝ち負け・成否の決まる瀬戸○。土壇場(どたんば)。「――に追い込まれる」
5【( り)直(なお)し】……再試合。再出発。再スタート。
6【( )払(はら)い】……a人の先に立って導くこと。また、その人。b未熟な芸人が主演者に先立って芸を演じること。前座(ぜんざ)。
[ヒント]
1・おすもうさん(力士)の階級には、トップクラスの幕内(まくうち)、その下の十両(じゅうりょう)、続いて幕下(まくした)・三段目(さんだんめ)・序二段(じょにだん)とあって、一番下の位置の名のこと。格[グレード]の違いは、給料・待遇の違いでもあり、どこも同じの競争社会です。けれどもわかりやすい競争社会ではあるので、ある程度納得できます。納得できないズルイ競争社会って、イヤですね。
2・力士の地位を順番に書いた一覧表。独特の書体[その名も相撲字(すもうじ)]で、上位ほど大きく、下へいくほど小さく書かれている。さて、東と西は、どっちが上?……*
3・直径十五尺……約四・五メートルの円形の、周りをたわらで囲んだ場所。野球はフィールド。ゴルフはグリーン。テニスはコート。相撲は……?
4・3のギリギリの所を特に何といいますか? 四方に少しふくらんだ空間があり、「徳俵(とくだわら)と呼ばれていますが、そこを含めてすべてのギリギリの所です。
5・相撲の立ち合いのとき、両力士の呼吸が合わないので、身構えをやり直すこと。この「間合い」は近ごろ我々がなくしているものですね。戦う相手とにらみ合い、「いっちょヤッタルカ」とお互いの気分が乗ったところでぶつかる。こういうのをなるべく避けて、みんなが下(横)向いて暮らしているような気がします。
6・横綱(よこづな)の土俵入りのとき、先導(せんどう)として土俵に上がる力士のこと。……上掲の絵だと左側の人です。……もったいぶるわけではないのですが、儀式や権威が人を作るということもあるし、勝負の世界ではプライドはすごく大切なので、こうした儀式を大事にしているのだと思います。ついでに、横綱の後の人は太刀(たち)持ち……上掲の絵だと右側の人……といいます。
[答え]
1・序(じょ) 2・付(づけ) 3・俵(ひょう)
4・際(ぎわ) 5・仕切(しき) 6・露(つゆ)
* 関西の相撲が江戸に吸収されたので東の方が上です。