道具の言葉は、まだつづきます。よろしくお願いします!
73【( )のむしろ】……人に苦しめられてつらく恐ろしい思いをする場所。
……イメージの前提に「地獄」があって、みんなから冷たく、または火のように熱く非難されると、このようなもので刺される感覚が生まれるのだと思われます。
昔は地獄って、とても怖いところだと思っていました。だから、地獄に落ちないように日々の暮らしに張りがあったのだけれど、今となっては、天国も地獄も信じられなくて、日々の生活はだらしなくなってしまった。
ということは、地獄が存在すると、信じられることはいいことなのかもしれない。天国なんてウソっぱちだとか言ってるヤツはダメですね。
74【左( )】……仕事をしなくても生活上の心配がなく安楽に暮らす。
……右手の方が本当は効果はあるのだが、余裕があれば左手を使ってしまうということでしょうか。サウスポーの人は逆に効果があるんですけど、サウスポーの人なんか考えない、メジャーな側からのことばですね。
75【一筋( )では行かない】……普通の方法では、思い通りに操ることができない。てごわい相手だと見ている時に使うことば。
……一本の○○のような単純なものではなく、複雑なものという比喩でしょうか。
76【貧乏( )を引く】……損な役・運命となる。
……だれかを選ぶときのやり方は? 選挙? 談合? あみだ○○?
どうして自発的に、自薦でしゃしゃり出るというのがないのかな。ここが日本語の世界のいけないところです。もっと前向きなのを認めることばになって欲しいです。
77【( )吹けど踊らず】……行動を起こすように働きかけるのに、人々がそれに応じて行動を起こさないもどかしい状態。
……群集を躍らせるにはどんな楽器が必要? ハメルンの○吹き男というのもいた!
というふうに昔は書きましたが、日本語の世界で、誰かを躍らせるには、太鼓も大事だけど、太鼓よりもシンプルで持ち運び可能なものがあったのです。尺八はハンディでも、技術が必要なんでしょうね。
78a【( )だたき】……集中攻撃を受ける。
78b【○○○のネズミ】……逃げ場がないこと。〔ひらがなで三字〕
……多数派が、無力な少数派を攻撃するときの方法はたいていこれ?
こんなびとい虐待方法が昔からあったんでしょうか。ひょっとして、あったのかもしれないけど、ものすごく中世的です。人さらいの世界です。
79a【( )を入れる】……書きなおす。添削する。
79b【○を折る】……書くのをやめる。
……朱書き(訂正や注などを書き入れる)をすること。また、「○を折る」のは不本意な場合が多いかもしれません。「○をとる(絵や書、文を書く)」もあります。
80【( )き金(がね)】……物事を起こすきっかけ。「――となる」「――をひく」
……一番有名なのは、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件でしょうか?
再編集シリーズです。三連休の中日、雨も上がって、晴れてきたから、どこかへ行かなくてはと思います。でも、どこへ行くんだろう。あまり行きたいところもないですね。
困ったなあ。でも、とにかく家にいてはいけない。でも、外に行くと、花粉を浴びるかもしれない。それが恐ろしいです。(2018.2.11)
[答え]73・針 74・団扇(うちわ) 75・縄
76・くじ 77・笛 78・袋
79・筆 80・引き金