自分のあぶなっかしい記憶をたよりに書きます。まちがいだらけかもしれないです。
平賀源内さんは江戸に出て、いろんな人たちと交流をしていた。何だかみんな明るく元気で、この時の印象があるので、高校の日本史で「田沼時代」をどんなにあしざまに言われても、そうでもないんじゃないのと半信半疑でした。
ワイロを取りまくりの田沼意次という悪い印象を与えられても、かばいたい気持ちでいっぱいでした。
田沼意次役の仲谷昇さんは、ムーミンの声の岸田今日子さんの旦那さんだったなんて、全く知らなかったし、それ以後の何だかいやらしいオジサン的な存在になってからは、あまり好感は持てなかったんですが、このドラマの中では、とても前向きな、世の中のことを考えているいい政治家に見えました。
実際はどうなのか、ちゃんと調べてないので、わかりませんけど、政治家だから、いろんなことはあったでしょうね。特異な政治家だったので、時代の流れには乗れた人だったのかもしれません。
時々再評価されてたりするし、私の小さい時の印象は、まちがってなかったかもしれない。
そうでした。香川県も不思議なところでした。平賀源内が生まれ、うどんを愛し、工場で食べさせる不思議な店があちらこちらにあり、へんてこな形の山がヒョコヒョコあり、まるでおとぎの国みたいな感じです。
海辺に「寛永通宝」の地上絵を描いたり、野球が強いのか弱いのかわからないし、たまたま橋で結ばれてしまったけれど、十分まだまだ変なところをいっぱい抱えているところなのだと思われます。
私の好きな高橋由一さんのコレクションが、金比羅さんにあるらしく、いつか訪れたいとも思っています。
その讃岐の国から、船出だぞ、船出だぞ、と源内さんは旅立った。たのしい仲間に支えられ、おもしろおかしく江戸の日々が過ぎた。
それで、勉強か何かで、ナガサキに行くことになった。そこでおもしろおかしく物見遊山をすればいいものを、源内さんたちは弱者や女性の味方のフェミニストだったので、当時ナガサキに何人かいた外国人とのハーフの皆さんと出会ってしまう。
ハーフのみなさんは、みんな女の子で、国外逃亡を願っているけれども、とても出島の中に入っていけないし、父親の顔も見られないか、見てはいけないかで、肩身の狭い思いをしていた。
そこで源内さんは海底トンネルを掘って、彼女たちの国外逃亡を助けてやろうとするのです。
1970年前後は、自由を求めてとらわれの世界から抜け出ていく映画がたくさん作られていました。
その代表作がS・マックイーン主演の「大脱走」「パピヨン」でした。そうした映画に憧れ、マックイーンさんを愛し、慕いした私たちは、この「天下御免」でも同じような展開になったので、もうハラハラして、脱出作戦が成功するのを祈り、何人かが出島の中へ入ることができて、そのまま父のいる世界へと旅立ったという感じだったでしょうか。
最後にトンネルが崩れて、津坂さんは泥棒役のすばしっこい人だったので、そのままお堀の上に浮かんで助かるというので終わりだったような気がしますが、1回きりだったので、ものすごくあやしいです。
それで、私はナガサキへの憧れを育てることになったのですね。実際に行くのは、このあと十数年して初めて奥さんと結婚する前に行きましたっけ。ものすごい日差しのジリジリする九州の旅でしたが、そこには「天下御免」の世界はなくて、夜景とエキゾチックな街と、井上光晴さんの街だったんです。
そこにこうしたドラマ世界を作り出せた人たち、それが脚本の早坂暁(あきら)さんであり、音楽の山本直純さんだったんですね。街にドラマを見つけること、私もそういうことができたらいいんですけど……。
街にドラマを探す、これからテーマにしたいですね。もっと人と話をしなくては!
平賀源内さんは江戸に出て、いろんな人たちと交流をしていた。何だかみんな明るく元気で、この時の印象があるので、高校の日本史で「田沼時代」をどんなにあしざまに言われても、そうでもないんじゃないのと半信半疑でした。
ワイロを取りまくりの田沼意次という悪い印象を与えられても、かばいたい気持ちでいっぱいでした。
田沼意次役の仲谷昇さんは、ムーミンの声の岸田今日子さんの旦那さんだったなんて、全く知らなかったし、それ以後の何だかいやらしいオジサン的な存在になってからは、あまり好感は持てなかったんですが、このドラマの中では、とても前向きな、世の中のことを考えているいい政治家に見えました。
実際はどうなのか、ちゃんと調べてないので、わかりませんけど、政治家だから、いろんなことはあったでしょうね。特異な政治家だったので、時代の流れには乗れた人だったのかもしれません。
時々再評価されてたりするし、私の小さい時の印象は、まちがってなかったかもしれない。
そうでした。香川県も不思議なところでした。平賀源内が生まれ、うどんを愛し、工場で食べさせる不思議な店があちらこちらにあり、へんてこな形の山がヒョコヒョコあり、まるでおとぎの国みたいな感じです。
海辺に「寛永通宝」の地上絵を描いたり、野球が強いのか弱いのかわからないし、たまたま橋で結ばれてしまったけれど、十分まだまだ変なところをいっぱい抱えているところなのだと思われます。
私の好きな高橋由一さんのコレクションが、金比羅さんにあるらしく、いつか訪れたいとも思っています。
その讃岐の国から、船出だぞ、船出だぞ、と源内さんは旅立った。たのしい仲間に支えられ、おもしろおかしく江戸の日々が過ぎた。
それで、勉強か何かで、ナガサキに行くことになった。そこでおもしろおかしく物見遊山をすればいいものを、源内さんたちは弱者や女性の味方のフェミニストだったので、当時ナガサキに何人かいた外国人とのハーフの皆さんと出会ってしまう。
ハーフのみなさんは、みんな女の子で、国外逃亡を願っているけれども、とても出島の中に入っていけないし、父親の顔も見られないか、見てはいけないかで、肩身の狭い思いをしていた。
そこで源内さんは海底トンネルを掘って、彼女たちの国外逃亡を助けてやろうとするのです。
1970年前後は、自由を求めてとらわれの世界から抜け出ていく映画がたくさん作られていました。
その代表作がS・マックイーン主演の「大脱走」「パピヨン」でした。そうした映画に憧れ、マックイーンさんを愛し、慕いした私たちは、この「天下御免」でも同じような展開になったので、もうハラハラして、脱出作戦が成功するのを祈り、何人かが出島の中へ入ることができて、そのまま父のいる世界へと旅立ったという感じだったでしょうか。
最後にトンネルが崩れて、津坂さんは泥棒役のすばしっこい人だったので、そのままお堀の上に浮かんで助かるというので終わりだったような気がしますが、1回きりだったので、ものすごくあやしいです。
それで、私はナガサキへの憧れを育てることになったのですね。実際に行くのは、このあと十数年して初めて奥さんと結婚する前に行きましたっけ。ものすごい日差しのジリジリする九州の旅でしたが、そこには「天下御免」の世界はなくて、夜景とエキゾチックな街と、井上光晴さんの街だったんです。
そこにこうしたドラマ世界を作り出せた人たち、それが脚本の早坂暁(あきら)さんであり、音楽の山本直純さんだったんですね。街にドラマを見つけること、私もそういうことができたらいいんですけど……。
街にドラマを探す、これからテーマにしたいですね。もっと人と話をしなくては!