夕空の写真をトップに据えました。「かなしい」にしてみましたが、そんなにかなしいわけではありません。ただ、ぼんやりと不安が広がっています。
といっても、自分に対してではなくて、日本全体に対してです。このままでいいのかどうか、それが不安です。あと50年は大丈夫だろうけど、あと百年経ったら、日本は何千万の国になっているんだろう。まあ、昔そういう時もあったわけだから、しぼんだらしぼんだで、それなりにやっていくのかなあ。そういう気もしますが、ものすごい借金はあると思いますよ。明治の人々のように、必死になって負債を返そうと奔走しているのかどうか……。
ニュースは選挙がらみのことばかりを流しているように見えます。あまり各党の主張は聞こえてこなくて、ただそれぞれがターゲットをどのような批判をしているか。そういうけなし合いの報道を流しているようです。一方的な批判をホイホイと流して、国民の皆さんをカリカリさせるようにあおっている。
国民の皆さんは、すでにゲンナリしています。ただでさえ唐突な選挙だし、野党はわからない動きをするし、わりとまっすぐなのは政権側のように見えます。はたして国民の皆様は選挙に行くのかどうか、たぶん行かない人も多いのかもしれない。かくして自民党の過半数は確定していくんですね。
だったら、私もアホらしいから行かないかというと、一応自分の権利だから、しっかりと投票したいです。けれど、少し困っていますね。(→夕方になった今は、もう方向性は見えてきました!)
今日、30日の土曜日、午前中に歯医者さんに行きました。治療じゃなくて歯の掃除です。今日担当してくれた衛生士さんは、そんなに痛くはなかった。上手だったのかもしれない。でも、私をオジイチャン扱いして、「ハイ、お口を閉じて」と言いつつ、私のあごを指で軽く押していました。
「ああ、私もこういう扱いを受ける年になったんだ」と、それは悲しかったですよ。
私は、口で言っても聞かないし、勝手に動き出すし、生きているのか寝ているのか、何をしているのか無反応で、声も出さないし……。若い女性から見たら、頭のてっぺんを見てもわかるけれど、もうオジイサンさんなんでしょう。だから、ことばと一緒に軽くイチイチ押してやらないといけない。そう思って、チョイと押したんだと思われます。
こういう扱いを受けたのは、この歯医者さんでは初めてです。他の衛生士さんなら、また違う扱いだったのかもしれないけど、もう十分オジイチャンなのです、私は。
何を悲しんでいるのやら、仕方がないことじゃないですか。まあ、せいぜい若ぶろうと思います。毛は生えないけれど、せいぜい頑張ろう、気持ちだけでも。
私たちの国は、少しずつたそがれているのだと思われます。若者たちはいますが、イギリスと同じで、パンクやら、ヘビメタやら、怒れる若者やら、ノンポリやら、次から次とグループや流れ(ニューウェーブ)などのトンガったヤツは出てくるはずですが、大半の若者はだいたいは大人しくて真面目で、前向きで素直にコツコツやっていこうとしている。たそがれの国の若者像なのかもしれません。
国家としては、落ち目になりつつある。それは仕方がない。国のすべてを中国に買いたたかれてもいいくらい、国に勢いはなく、しぼんでいるし、借金がいっぱいです。なんだったら、中国にお金を借りなきゃいけないくらいです。
落ち目だけれど、それをうまく利用して細々とやっていけるように国の展望を見据えていかねばなりません。ああそれなのに、相変わらずの右肩上がりをめざしているんでしょうね。困ったなあ。どうして国のお偉方ってワンパターンなのかなあ。みんなアホになってしまうんでしょうか、偉くなると。いや、自分の利益・指針・信念に忠実なだけなのかなあ。
民主党政権が発足したとき、たくさんの負債があったのだと今さらながら思います。発足してすぐ、沖縄の問題をなんとかしようと、何度もアメリカと交渉しようとしました。でも、それはすでに国と国とで合意の上で決めたことだからと、相手にもされませんでした。あんなひどい仕打ちを受けたんですね。アメリカも誠意なかったなあ。
沖縄に基地を集中させるのではなく、少しずつ減らしていくし、沖縄以外にも米軍基地を持ってこさせます。そういう公約は、すべて空文になりました。全く何も動かなかった。それはもう後もどりできない既成事実であり、日本は自分では独立国だと思っているけれど、アメリカさんにしてみれば、軍事に関しては全くの寄生虫というのか、ゴマメというのか、話にならない、ただの属国だったのでした。これが軍事面での真実なんでしょう。
アメリカも、誠意がないとは思うけれど、せめて相手を選んでやるべきだったのかな。2009年に大統領になったオバマさんが相手だったのかもしれないけれど、もう少しじっくりと時間を掛けて、どうにかならないのかと交渉してほしかったなあ。
外務大臣が渡米したから、それで沖縄の基地の新設はやめましょう、とはならないでしょう。もう沖縄は、アメリカに軍事面ではかなりの範囲で奪われている土地だったのです。返還されていないし、私たち日本人の負債として、七十年以上も奪われたままだったのです。これからも返還運動をつづけないことには、ずっと奪われたままでしょう。
私たちは基地のない沖縄が欲しい。そう言ったとしても、「だったら、お前たちは自分の国を守れるのか。それは無理だろう。だったら、オレらの言うことをよく聞き、文句も言わずに黙っていればいいのさ」と返されるでしょうね。そうか、本当に沖縄が返還されるまで、これからもずっと運動を続けないと、米軍は出て行かないのですね。あと何十年居座るだろうな。
アメリカとの関係、これは私たち全員が今も抱える負債だったんですね。気づかないでいたけど……。
2011年の地震は、大変なものでした。二万人以上の人が亡くなり、もっとたくさんの人々が生活の基盤を失った。とはいうものの、地震だけだったら、民主党政権みたいなオッチョコチョイでも、何とか乗り切れたろうと思うのです。
けれども、「想定外のことなんか考えてないモン!」と平気で居直る人々によって、原発の大事故が起こった。こちらはとても小さく、いい加減に、不鮮明にしか報じられないけれど、大変なキズを負い、これから何十年・何百年も背負いつづけていかなくてはならない負の遺産となりました。
事故の起こる前から、50いくつある原発のフル稼働は当たり前。小さな事故は目をつぶろう。そんなの維持費と同じだ。事故死があっても秘密裏に! 何事もなかったように過ごしましょう。そういうカタチで私たちは原発という大きな負債を運転させていた。これも自民党政府が作り上げたもので、これからも加速させていくでしょう。さすがに新設はしないだろうけど、利権が絡んでもう地方はズタズタにさせられることでしょう。
不景気・国の負債、これらは今もどんどん推し進められています。国民の1人1人が大きな借金をさせられているのに、払う当てはなく、いつかだれかが何とかしてくれるだろう。今は目先の利益を優先させて、景気浮揚をさせねばならない。
そのためには企業が活性化しなくてはならない。そのためには、人件費は抑えねばならない。契約・非正規を増やさねばならない。地方は切り捨てねばならない。原発は地方に活気をもたらすものだ。国としての借金もどんどん推し進めよう。3年後には引き受ける国がなかったオリンピックがやってくる。名誉なことではないか。誇らしいことではないか。
こうして進んでいるんですね。
ああ、またアホらしくなってきました。
お昼に描いたときも、夜に書き直した今も、アホらしい気分はつづいています。でも、何とかして今の世の中を変えていかないといけないです。
でも、大それたことはできないから、ささやかなことからやっていくしかありません。それを考えて明日から過ごしていきます。とにかく選挙では私の力をみせてやります。