今週、インフルから復帰してから、帰りはずっとZARDを聴いています。土日にCDの整理とかをして、ザードさんのCDを掘り出してきたので、しばらく聞いてみようとしたわけです。
もちろん、坂井泉水さんは好きでしたね。とてもおおっぴらに広言することはできなかったけれど(たぶんばれてたかも)、心のどこかでは引っかかっておりました。
それで、今、少し検索してみたら、神奈川県で育った方みたいだけど、本名の蒲池という苗字は、福岡の方なんだろうなと思いました。そして、改めて、私は福岡から出てくる女優さんやタレントさんを好きになったりするのだと改めて思います。
私は、福岡出身のタレントさんが好きらしい。カゴシマ出身のタレントさんもわりと好きだから、私は九州の女性が好きらしい。まあ、好きであるということと、結婚する女性は違ったりするものだし、これからも福岡女性をチヤホヤするはずです。
私みたいなものが、いくらチヤホヤしたって、だれも何とも思わないし、私も、いたって貧乏だから、コンサートも、舞台も、CDも買わないし、テレビだって見ないでしょう。ただ、「あれ、かわいい」と思う女性は、九州系の女性が多いということです。
彼女たちも、いろんな事情があるだろうから、もちろん私なんかハナにもかけなくて、真っ先に無視する対象でしょう。それはわかっております。だれからも相手にされなくてもいいから、とにかく一人でザードさんをしばらく聞いています。
さて、歌詞は、きわめて狭い世界を歌っているのだと今さらながらのことに気づきました。付き合っている彼女から、来年も一緒にいたいねとか、私のことみてくれてるとか、すぐそばにいるのに、励ましたり、不安になったりしている。
そういう瞬間を歌にこめ、聞いている者たちは、まるで泉水さんからのメッセージなんじゃないのと誤解して、いい気な感じにさせてくれるみたいです。
でも、あまりに上手にできている二人の世界で、こんなのはニセモノで、とてもドロドロした男と女の関係じゃないぜ! と怒る人は、ザード世界からすぐ出ていく人なんです。
私は、今さらながらの訪問者なので、「福岡の女の子はかわいいな」とか、ザードさんの世界はすねたり、そばにいたりの恋愛中のあぶなっかしいけど一緒にいたい二人をあらわしているんだ、私には関係ないけど、そういう世界もあるものだ。そして、どうして泉水さんは亡くなってしまったんだろうと、今さらながら悲しくなったり、チグハグなことをしています。
私はオッチャンですよ。なのに、今ごろ、この寒い冬に、どうしてZARDなんでしょう。まあ、たまたま整理していて出てきたということにしていますが、それも何日もつづくということは、やはり泉水さんが好きだったということかな。
彼女がいなくなって、十年が過ぎて、音楽シーンはそれなりに進化してきたんだろうけど、彼女みたいにオッチャン心をくすぐるアーチストって、最近はいないですね。
まあ、私は音楽は聴かないし、クラッシックオッチャンになりつつあるから、たまたま気まぐれZARDだけど、これもしばらくしたら飽きてしまって、聞かなくなるだろうし、どうして今は聴いているのだろう。
もとにもどりますが、やはり泉水さんの声も好きなんでしょう。声量の足りない、なよなよした硬い声です。それがまたオッチャン心をくすぐるのかも。
ああ、泉水さん、そんなにまでしてオッチャンたちを助けてあげなくてもよかったのに、もっと歌いたいテーマとか、なかったんだろうか。あなたの「異邦人」バックの演奏がうるさかったけど、歌そのものはよかったですよ。きっとボーカリストとして、ジャズとか、バラードとか、そっち方面に進出してもよかったのだと思います。
それが残念です。もっとやりたい方面があったんじゃないかな。
ステキな人は早くいなくなってしまう時があります。さっと輝いて、さっと消えていく。いつまでも私たちの心の中にも軌跡は残っていて、私たちは突然思い出したように、その自分たちの心の中の軌跡をたどることでしょう。
あまり大きな声では言えませんが、私の心の中にも泉水さんはいたのかもしれないです。普段は、いや全く興味ないよ、みたいなことを言ってきたと思うけれど、もうおおっぴらにしてもいいかもしれない。
たぶん、気になってはいたのだと思われます。でも、あまり接するチャンスはなくて、どこかでCD1枚を買っただけです。もっともっと聴いていたらよかったのかな。たぶん、無理だったかも。そんなに熱狂したいわけじゃないのです。