甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

アコーステイック人生!

2018年02月27日 21時05分49秒 | わがまま音楽

 うちのコレクションから取り出してみました。「Worldwide」(1991)です。その6曲目は「ツイン・シテイーズ」という曲です。テンポのいい曲です。

 ツインシテイというくらいだから、ミネアポリスとなんという町だったかな、とにかく2つつながった町でした。大宮と浦和みたいなものかな。よくわかんないですね。

 そのまま日本語で打ち込んでみます。

今、僕らはトゥイン・シテイにいる。
ミシシッピ川が波打つ
ひとつはミネアポリス
もうひとつはそれほど有名じゃないけど
セント・ポール


 そうでした。セントポールでした。そうだ、ブダとペストのブダペストとか、仲良しの町ってあるんでしょうね。これが芦屋と西宮ならOKだけど、西宮と尼崎は仲良しではないかもしれない。厳然と武庫川が流れている。仲良く繁栄するのはカンタンではありません。

ハイウェイには野良犬がいて
農場主は雨が降らなくて嘆いている
去年の冬、風が吹きつけてたら
イギリスではハリケーンだったろうね
僕らはトゥイン・シテイで、あの川さ
行きづまりから解放される
 


 あまりのどかな土地ではないようで、何だかワイルドな感じです。天候も不順だし、雨も降らず、風も冷たい。たぶん、アメリカの中西部の上の方だから、ものすごく寒い内陸地方だと思われます。

 二人は、イギリスの人なのに、お仕事で世界を回るうちに、あちらこちらを題材にしたうたを作ろうとしたのかな。何だか曲のテンポはいいけど、作品世界は、行き詰っていたんですね。きっと、忙しくて、旅から旅で、お客さんはあちらこちらにいるけれど、何のために自分たちはこんなにして世界をグルグル回っているんだろうとか、思うときがあったのではないかな。

この前のニューヨークは
マンデラ、マドンナ、メッツと一緒
時代の象徴とも言うべき
有名になればね

ユタではいろんな街で
紙テープとコットン列車がいっぱい
目について消えていった

そして、今、夜の海みたいにきれいな街にいる
僕らはトゥイン・シテイで、きれいな海
行きづまりから立ち直る


 マンデラさんは、大統領になったのかな。マドンナさんは大活躍だったんでしょう。メッツは1990年はダメだったと思うんだけど、地区優勝はしたのかな。ドゥワイト・グッデンというすごいピッチャーがいました。



「どれくらい行ってるの?」って
電話をかけてくる人はない
「生活を乱さないように」って
電話をかけてくる人もいない

ピストンズが勝った夜
デトロイトでは暴動があった
次の日、僕はそこにいた
荷物は二つしか持っていなかった


 時代とともに、世界で生きている二人の現場報告を歌にのせているようです。ピストンズって、NBAなんですね。私は、そんなことがあったなんて、まるで知りませんでした。

 そこへ僕は出かけたとか……。

 EBTGは、トレーシー・ソーンという女性と、ベン・ワットという男性の仲良しの二人のコンビです。大学も同じだし、音楽的志向もわりと同じ。ギター弾いたり、詩を作ったり、二人で工夫してここまで積み上げてきました。「Worldwide」は何作目かな。とにかく調子のいい時でした。

 世界を旅して、少し疲れたり、励まされたり、いろんなところにいる人とふれあったり、わりと大人しめの二人が、あれこれと体験を積んできたことが生かされている。

僕らはトゥイン・シテイで、ひとつの川
行き詰まりから救われる
僕らはひとつの海
行き詰まりから抜け出す


 この曲は、「僕らは」と訳されているように、ベン・ワットの曲みたいです。模索している感じがあります。

 一緒に活動して、お子さんも生まれて、しばらくして入籍して、世界を移動して、イギリスにもどってきた。でも、自分たちに必要なものは何か。やりたいことは何か。あれこれ音楽性のチャレンジがあったそうです。

 私は90年代は、ずっとEBTGをフォローしているつもりでしたが、しばらくして忘れてしまいます。

 でも、二人は、二人で生きていくという形は変えないで、音楽活動は休止して、それぞれがやりたいことをするようになった。

 ふたりが一緒に活動を始めるのも自然だったけれど、その二人が人間的に結ばれ、お仕事も一緒にしたりして、世界を旅して、子どももいて、お互いに年をとり、やりたいことをそれぞれ別のワクでやる。夫婦としてはもちろん一緒。

 ああ、何だかいいですね。



 こちらはトレーシー・ソーンさんが2012年にソロ活動をしているよ、という内容(英語なのでよくわからなかったけれど)の記事に貼られていた写真でした。

 そうか、今も活躍しておられるみたい。しばらく忘れていたけど、音楽は、90年代のころが好きだけど、今の彼女たちの活動も見てみたくなりました。そして、自分の活動も振り返れそうです。

 アコースティツク人生って、なんかいいみたいな気がしてきました。とにかく、二人は自然体で、音楽もそんな感じです。



★ グッデンさんの写真を探してみて、弓なりになった腕がしなっていく姿と、長い手と、この蹴り上げた右足が印象に残ってました。長いキャリアがあったんですね。太く短くかと思ったら、そうではなくて、太くなったり、途中でかすれたり、また太くなったり、ヤンキースでも活躍したなんて、あんまり印象ないなあ。


★ ネルソン・マンデラさんは、1964年に国家反逆罪で終身刑になったそうです。26年の刑務所生活から解放され(1990)、93年にノーベル平和賞、94~99年は大統領を務めました。
1995年のワールドカップラグビー大会を南アフリカで開催し、初出場初優勝を果たしました。その時の大統領がマンデラさんでした。何もかも輝いていたように見えました。

 でも今、南アフリカの治安は大変だそうで、夜に信号待ちをしていただけで、強盗に襲われるということでした。すごいです。いつか変わると思うけど、1995年の輝きはどこに行ったのかな。20数年の低迷があるのかもしれない。


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