EBTGって、何の略だと思いますか。Everything But The Girlというアコーステイックな音楽二人組がいました。今はお二人は結婚はされてますが、二人それぞれがボチボチの活動をしていて、一緒のバンド活動はしないということでした。
私は、80年代が終わって、三重県にやってきて、もうロックの年でもないし、パンクでもないし、ニューウェーブでもありませんでした。新しい音楽を追うことはやめて、時々に見つけたものをそれなりに掘り下げるというスタイルでやることにしました。
三重県の南の端っこに住んでいたので、都会に出るには半日かかるし、半年に一回大阪に出るとかいう感じだったでしょうか。ものすごい田舎者になったのです。
今なら、アマゾンもあるし、好きな時に好きな音楽が得られるのかもしれないけれど、だったら、私の好きなものって何? ということで、今の私は、80年代回帰をしていて、とことんナツメロおっさんです。
若者が知らない、古いロックや、超然としたクラッシック、思い出したようにジャズです。日本の音楽は、ZARDさんしか聞いていません。もう少し前は、日本の音楽も聴いたような気がしますが、今は一切受け付けない。
というわけで、
★エデン Eden (1984年)
★ラヴ・ノット・マネー Love Not Money (1985年)
★ベイビー、ザ・スターズ・シャイン・ブライト Baby the Stars Shine Bright (1986年)
★アイドルワイルド Idlewild (1988年)
★ランゲージ・オブ・ライフ The Language of Life (1990年)
★ワールドワイド Worldwide (1991年)
この6枚はうちにあると思われます。いっぺんに買ったのではなくて、少しずつ買い広げていったみたいで、最初に買ったのは、「ランゲージ……」だったかな。
90年代の初め、私は三重県に住み始めた。そこで生活していく時の音楽が、「女の子以外は何でも」という意味のグループだった。
トレイシー・ソーンとベン・ワットという男女二人組で、音楽的な方向性が合った二人が、わりとポップではあるのだけれど、全く力の入っていない、シャウトしない、淡々と日々の気持ちをつづっていっているみたいな音楽を聞くことになりました。
それしかなかったということもあったんだろうけど、カセットテープに録音して、カーステレオで何度も何度も行ったり来たりしながら聞いていました。
ご近所の、海側のカーブのところ、そこはネズミ捕りの名所でした。そちらに差し掛かったとき、対向車がパッシングを何度もしてくれて、「おお、スピード違反の取り締まりをやっているらしい」と気づいて、スピードを落としました。
予定通りそこを通り、意外にも呼び止められました。
法定速度で走っていました。と抗弁しましたが、「いや、63キロです」と宣告され、13キロオーバーということで罰金を払うことになりました。その時の音楽がやはりEBTGで、家族もみんなで乗っていたので、それ以来、家族にとってはEBTGはスピード違反の音楽ということになりました。
家族はなんとなく縁起が悪いというけれど、私は相変わらず好きでした。
でも、あれから二十数年過ぎて、あまり聞かなくなっておりました。でも、今の80年代返りの流れの中で、古いCDを取り出してきて、最近聞くようになりました。
今は、スティーリーダンのライブを聞いておりますが、どうしたことか。
あと2回のスピード違反は、また今度書きます。とにかく人生初の違反は、ご近所でやられたなんてね。それも、やっているとみんなが教えてくれて、自分も対処しているつもりなのに、それでもやられるなんて、私って間が悪いヤツなんですね。