スマホも持っていませんし、下調べもないの行き当たりバッタリで、蔵の街・喜多方を訪れました。
というのも、何時に着けるかわからないし、どこに行きたいのかの希望もなかったからです。ただ会津地方に入ったら、とりあえずお決まりの喜多方ラーメンを食べてみたくなりました。
でも、喜多方市ってどこにあるんでしょう。それさえわからないのです。本当に現代の旅人ではないですね。本当にいい加減な旅をしています。
でも、クルマで来たとしても、基本は駅からかなと喜多方駅を探して、駅はこちらという表示に従って走っていきました。あまり何度も曲がると、起点になる会津インターの位置がわからなくなるので、なるべく曲がらずにシンプルに行きたかった。
さて、会津若松インターから、北をめざして喜多方駅にたどり着きました。駅でラーメン屋さんの地図をもらいました。あまりにたくさんのお店があって、どれもこれも同じに見えるし、特に何が食べたいというわけではありません。しみったれの私は、とにかく安くておいしければそれでよかった。あまりこだわりはありませんでした。
……こちらが駅舎です。
それに蔵の街というのだから、蔵っぽいところを写真でも撮れたらいいやと思っている。あまり深く追求したいものがありませんでした。
蔵というのは、夏は涼しいだろうけれど、なんとなく閉鎖された空間です。風通しも悪いかもしれない。ただ白壁の、それらしい雰囲気のところに行きたい。日本的な開け広げのお屋敷ではなくて、閉鎖された少し暗い空間です。そこにはいろんなものが隠されていたりする。ある意味日本的というのか、宝物が眠っている場所です。
そして、「蔵が立つ」というのは、ある程度財産を残すという意味で使われるくらいだから、蔵があるというのは富の象徴でもあります。当然私んちにはありません。ということは、あこがれの対象でもあるわけです。
つべこべ言ってないで、ラーメンを食べればいいのです。もう13時を過ぎていました。そうでした。駅にはたくさんの電車を待っているお客さんたちがいました。西は新津行き。東は郡山へ。みなさんどちらに行くのか、高校生たちもいたけれど、観光客・帰省客みたいな人もチラホラ見えましたっけ……。
盆地なので、日差しも強く、何だかジリジリと暑かった。こんな日にラーメンかよ! と思うけれど、とにかくラーメンスイッチは入っていました。
蔵のある街のど真ん中で喜多方ラーメンを食べたかった。後で調べたらランキング上位の老舗もあるみたいでしたが、自分の目と耳で、行きたいところを探すしかありません。地図をもらって、雰囲気はつかめたけれど、蔵の街らしいところに行っていないのです。
市役所に行けば、駐車場や観光地が見つかるかもと、市役所をめざしましたが、こちらには止められそうにありませんでした。クルマを止めるところがみつからない。右往左往するうちに東西南北の感覚はなくなってしまって、駅がどっちかもわからなくなりました。
細い道を抜けて、蔵のある町のメインストリートを発見します。そこを行くうちに、スーパーの駐車場があったので、そこに止めてみました。スペースがいくつかあったので、止めても大丈夫という気がしたんです。
さて、ラーメンと蔵です。すぐ前を観光客らしき家族連れが歩いていました。町はなかなか風情があります。
表紙のラーメン神社(というのは、あとで写真を拡大して知りました。そのときはとにかく蔵を撮っておこうとしただけです)、すぐ上のは洋服屋さんと、蔵はあちらこちらにあるようです。北国でもあるので、暑さよりも寒さ、風通しよりも防火が大事だから、蔵があちらこちらに建てられている。
家族連れが、路地を少し入ったところのラーメン屋さんへ入っていった。店構えはなかなか雰囲気があって、あとで調べると、女性たちが仕切っている老舗ラーメン店ということでした。でも、私は、家族5人が入っていったので、ここは一目ぼれはしたけれど、入らないことにした。
さて、ラーメン屋さんを探さなくちゃ! メインストリートからはずれて、その裏道を歩き始めていました。やたらめったら成り行きで歩くのです。退却はせず、とにかく前進する。と思っていたら、さっき道に迷ったときにすり抜けてきた抜け道みたいなところに出ました。
前進あるのみでやっていたら、元の木阿弥(もくあみ)になった。何たることでしょう。それでさっき抜けてきたとき、これもラーメン屋さんかとチラっと見たお店を見てみると、その通りだった。だったら、入ってみようと、14時くらいでお店も一休みという時間に、「今、いいですか?」とのぞいてみることにしました。
どうやらOKみたいで、入ってすぐのカウンターに座り込みます。お客はいません。いろんなメニューの中から、一番安い「ラーメン」を選択しました。味噌とか、塩とか、チャーシューとかそんなのは目に入りませんでした。しみったれなので、安くてシンプルなのにしようとしたのです。
ご夫婦とそのお母さんらしき人の3人で切り盛りしているらしい。旦那さんが調理している。奥さんが、なすびの漬け物をふたきれ持ってきてくれます。ここでビールでも頼んだら、観光気分は盛り上がるのだろうけれど、クルマだから、それはできなかった。
ラーメンは私の前に届き、私はそれを食べた。焼き豚が3つも入っていて、スープもうまくて、とても満足しました。生涯初の喜多方ラーメン体験は、かくして終わり、私はお店を出ます。うまく表現できないのが残念だけど、ずっと作り続けている味の長さみたいなのが感じられたし、余計な小細工がなくて、シンプルなはずなのに、いろんなのが詰まっているのが感じられ、おなかはふくれるし、満足しました。なすびの漬け物もおいしかった!
★ さて、夕方になりました。オリンピックは盛り上がってますね。三重県出身の吉田選手、残念でした。ものすごいプレッシャーだったんだろうなあ。
というのも、何時に着けるかわからないし、どこに行きたいのかの希望もなかったからです。ただ会津地方に入ったら、とりあえずお決まりの喜多方ラーメンを食べてみたくなりました。
でも、喜多方市ってどこにあるんでしょう。それさえわからないのです。本当に現代の旅人ではないですね。本当にいい加減な旅をしています。
でも、クルマで来たとしても、基本は駅からかなと喜多方駅を探して、駅はこちらという表示に従って走っていきました。あまり何度も曲がると、起点になる会津インターの位置がわからなくなるので、なるべく曲がらずにシンプルに行きたかった。
さて、会津若松インターから、北をめざして喜多方駅にたどり着きました。駅でラーメン屋さんの地図をもらいました。あまりにたくさんのお店があって、どれもこれも同じに見えるし、特に何が食べたいというわけではありません。しみったれの私は、とにかく安くておいしければそれでよかった。あまりこだわりはありませんでした。
……こちらが駅舎です。
それに蔵の街というのだから、蔵っぽいところを写真でも撮れたらいいやと思っている。あまり深く追求したいものがありませんでした。
蔵というのは、夏は涼しいだろうけれど、なんとなく閉鎖された空間です。風通しも悪いかもしれない。ただ白壁の、それらしい雰囲気のところに行きたい。日本的な開け広げのお屋敷ではなくて、閉鎖された少し暗い空間です。そこにはいろんなものが隠されていたりする。ある意味日本的というのか、宝物が眠っている場所です。
そして、「蔵が立つ」というのは、ある程度財産を残すという意味で使われるくらいだから、蔵があるというのは富の象徴でもあります。当然私んちにはありません。ということは、あこがれの対象でもあるわけです。
つべこべ言ってないで、ラーメンを食べればいいのです。もう13時を過ぎていました。そうでした。駅にはたくさんの電車を待っているお客さんたちがいました。西は新津行き。東は郡山へ。みなさんどちらに行くのか、高校生たちもいたけれど、観光客・帰省客みたいな人もチラホラ見えましたっけ……。
盆地なので、日差しも強く、何だかジリジリと暑かった。こんな日にラーメンかよ! と思うけれど、とにかくラーメンスイッチは入っていました。
蔵のある街のど真ん中で喜多方ラーメンを食べたかった。後で調べたらランキング上位の老舗もあるみたいでしたが、自分の目と耳で、行きたいところを探すしかありません。地図をもらって、雰囲気はつかめたけれど、蔵の街らしいところに行っていないのです。
市役所に行けば、駐車場や観光地が見つかるかもと、市役所をめざしましたが、こちらには止められそうにありませんでした。クルマを止めるところがみつからない。右往左往するうちに東西南北の感覚はなくなってしまって、駅がどっちかもわからなくなりました。
細い道を抜けて、蔵のある町のメインストリートを発見します。そこを行くうちに、スーパーの駐車場があったので、そこに止めてみました。スペースがいくつかあったので、止めても大丈夫という気がしたんです。
さて、ラーメンと蔵です。すぐ前を観光客らしき家族連れが歩いていました。町はなかなか風情があります。
表紙のラーメン神社(というのは、あとで写真を拡大して知りました。そのときはとにかく蔵を撮っておこうとしただけです)、すぐ上のは洋服屋さんと、蔵はあちらこちらにあるようです。北国でもあるので、暑さよりも寒さ、風通しよりも防火が大事だから、蔵があちらこちらに建てられている。
家族連れが、路地を少し入ったところのラーメン屋さんへ入っていった。店構えはなかなか雰囲気があって、あとで調べると、女性たちが仕切っている老舗ラーメン店ということでした。でも、私は、家族5人が入っていったので、ここは一目ぼれはしたけれど、入らないことにした。
さて、ラーメン屋さんを探さなくちゃ! メインストリートからはずれて、その裏道を歩き始めていました。やたらめったら成り行きで歩くのです。退却はせず、とにかく前進する。と思っていたら、さっき道に迷ったときにすり抜けてきた抜け道みたいなところに出ました。
前進あるのみでやっていたら、元の木阿弥(もくあみ)になった。何たることでしょう。それでさっき抜けてきたとき、これもラーメン屋さんかとチラっと見たお店を見てみると、その通りだった。だったら、入ってみようと、14時くらいでお店も一休みという時間に、「今、いいですか?」とのぞいてみることにしました。
どうやらOKみたいで、入ってすぐのカウンターに座り込みます。お客はいません。いろんなメニューの中から、一番安い「ラーメン」を選択しました。味噌とか、塩とか、チャーシューとかそんなのは目に入りませんでした。しみったれなので、安くてシンプルなのにしようとしたのです。
ご夫婦とそのお母さんらしき人の3人で切り盛りしているらしい。旦那さんが調理している。奥さんが、なすびの漬け物をふたきれ持ってきてくれます。ここでビールでも頼んだら、観光気分は盛り上がるのだろうけれど、クルマだから、それはできなかった。
ラーメンは私の前に届き、私はそれを食べた。焼き豚が3つも入っていて、スープもうまくて、とても満足しました。生涯初の喜多方ラーメン体験は、かくして終わり、私はお店を出ます。うまく表現できないのが残念だけど、ずっと作り続けている味の長さみたいなのが感じられたし、余計な小細工がなくて、シンプルなはずなのに、いろんなのが詰まっているのが感じられ、おなかはふくれるし、満足しました。なすびの漬け物もおいしかった!
★ さて、夕方になりました。オリンピックは盛り上がってますね。三重県出身の吉田選手、残念でした。ものすごいプレッシャーだったんだろうなあ。