今年、ヒガンバナはかなり遅れました。今年だけの特別の九月四連休、ほとんどヒガンバナは咲いてなくて、どうしたんだろうと思っていたら、四連休が終わったあたりから咲き始めて、それからしばらくは咲き誇っていました。
ヒガンバナは、花同士は密でもいいけど、人間に押し寄せられる密は、あまり好きではないんでしょう。その姿勢、いいですね!
私は、個人的に好きだからか、ちゃんとヒガンバナに向き合ってもいないのに、大好きで、ずっと追いかけまわしていましたけど、それは本当に好きだったのか。
一本切り取って、自宅に飾るとか、そんなことはしたことがありません。ただ遠くから見ているだけで、ただ好きということになっていた。そんなので本当に好きなのか、ただ雰囲気で好きなのか、それは愛の問題です。
愛しているんだろうか。ヒガンバナへの愛はあると思うんだけど、ずっと外でチラッと見るだけで、自分の生活の中に取り込んでみようとはしていないから、「それは愛ではない」と言われたら、そうなのかもしれない。
そんな、屁理屈こねないで、好きだから好きでいいじゃない! と言い訳しそうだし、気分はそうなんだけど、本当に好きなのか、わからないです。
でも、好き!
それで、どこかで見ていたキンモクセイはいい匂いがしていたのに、全部花びらは散らかってたから、「ああ、キンモクセイは、終わってたんだ」と思ってたら、久しぶりに晴れたうちの庭で、咲き始めたばかりのキンモクセイを見つけて、「あらまあ、うちのお父さんにもらったキンモクセイが、今ごろ、こんなに花をつけてる」と驚いたんです。
父にもらった植物は、たいていみんな枯れてしまったけれど、キンモクセイとキンカンは、どうにかまだ耐えてますよ。
そして、花をつけてたなんて! 私って、とことんうかつな人間でした。
キンモクセイで気分を良くした私は、奥さんを誘ってアサギマダラ探しに出かけました。
また、ブログのネタ探しですね。いつも同じことばかりしている!
本当は、違うことも考えたんですよ。でも、このご時世ですから、すべての企画はポシャッて、近辺をブラブラするばかりで、自然、まわりのネタ探しになりました。
そして、ともだちのものすごいアサギマダラの写真を見せてもらって、自分もやってやるんだとか、柄にもないこと考えて、変なチャレンジをしたんです。
でも、私の腕ですから、ありふれたものしか撮れないんですよ。
そして、今日のお昼は、朝は光を取り戻していたのに、ものすごく曇って来て、とても寒かったのです。そして、フジバカマを敷き詰めた農園は、たった一匹の蝶だけで、それをお客が数人で追いかけまわすという、何だかわびしい雰囲気で、それでも折角来てくれたのだから、一枚だけでも撮らせてもらおうと粘ってみましたけど、結局一枚だけで、もうそれで満足して帰ってきました。あまりに追いかけまわすのが申し訳なくて、自由にさせてあげたかった。
ああ、勝手な私たちです。もう、こういうわざとらしいこと、止めたいのに、なかなかそれができていません。
二枚撮れたんでした。あれこれ撮ってはいるけど、まともなのはこの二枚だけです。
少しだけ、寒くなりましたね。一雨ごとに寒くなるのかな。