二年前に初めて行き、今年の夏も訪れた一関市東山町の石と賢治のミュージアム。
ここは私たちには、いろいろと縁起のいい場所になっています。
何しろここは、うちの奥さんが高校時代に自転車で駅までぶっ飛ばし、たどり着いたらすぐに寝て、帰る時はアンパン食べてお腹一杯だったという駅のそばにあります。
彼女は、高校時代そんなに暴飲暴食(? たぶん、少ししか食べなかったとは思うんだけど)していたのに、細かったですからね。やはり、若かったんだろうな。
駅のどういうところを利用して作ったのか、それはわからないのですが、線路に沿って建物などもあるから、鉄道関係の土地を利用したようです。
それにしても、岩手県の花巻や盛岡は聞いたことがあるけれど、どうして一関市の奥に賢治さんの関係する施設が作られたんでしょう。
そして、実は、賢治さんの晩年のころ、こちらで取れた石灰を利用して、全国に肥料として売り出すときに、賢治さんにアドバイスやら、宣伝方法などを考えてもらったり、売り込みもお願いしたりして、何度もこちらに来られたということでした。
賢治さんは、そうした日常に追われる中で、手帳に「雨ニモマケズ」ということばを書き綴り、それがたまたま残ってしまい、私たちはそれをたまたまではあるけれど、見させてもらい、自分の生き方を見直させてもらっています。
そういうゆかりの土地で、いろいろな石を展示する施設がこのミュージアムで、石好きのうちの奥さんの妹さんは、ここが気に入ったということでした。
そして、たまたまここに着いたら、うちの奥さんと妹さんが知っている人と出会い、その人は、冒頭の絵のようなイラストを地元で描いている人だということでした。
たまたま出会いましたが、何だかビックリでした。
そして私は、こちらでこのとんがった石のオブジェを奥さんに買ってもらいました。財布が見つからなかったので、彼女におごってもらいました。
もう一色あったと思うけれど、この茶色っぽいのにしました。
今、うちに飾ってありますが、しあわせはやって来るかな。簡単には来ないと思うけど、せいぜい来てもらえるように、精進と努力していきます。
そういう気持ちの金曜の夜です。明日は雨は降らないのでしょう。二日続けて不安定でした。