新しい中古車にして1ヶ月ほどが経過しました。
新しい中古車には、カーナビがついています。必要ないと思っていましたが、先週、大阪に行った時、奈良県の南部を案内してもらって、何だか楽しかったんです。
もちろん、私のことですから、カーナビさんが「斜め左に入ります。」というのを間違って、すぐ左に走ったり、「右折レーンに入ってください。」というのをずっと無視し続けたり、わがままに運転して、初めての道も教えてもらったけど、何だかイヤな感じで、これからも、なるべくカーナビさんを無視して、好きなように走ろうと思ったものでした。
でも、ただ1つ、うちのカーナビさんに惚れたのは、一度CDを入れたら、すべて記憶してしまうし、CDのデータを文字化してしまうということ、これには参りました。
あまりに惚れすぎて、ずっと試さずにラジオばかり聞いていました。自分の中では1ヶ月カーナビさんをじらせたつもりでした。まあ、カーナビさんは何とも思ってないだろうけど、私は、最初のCDは何にしようとずっと悩んでいました。
1ヶ月の長い春があって、やっとCDを決めたのが、「モーツアルトの交響曲38番と39番」でした。演奏はヨーロッパ室内管弦楽団、ニコラス・アーノンクール指揮で、1991と1993年の録音です。
ああ、とうとうCDをカーナビさんに入れてみました。
すると、カーナビさんは、みんな読んでしまって、演奏してくれるのはいいのだけれど、いちいち文字を読みあげてくれるので、「シンフォニーナンバーサーティエイト イン ディーメジャー アダージョ・アレグロ」と英語読みするので、うまく聞き取れなくて、せっかく読んでくれても、あまり意味ないなあとか思ったりします。
何だか余計なお世話をしてくれている。日本の人のCDなら、どんな風に読んでくれるのか、それはわかりませんけど、カーナビさんに読み込まれたくなくて、たぶん、CDは聞かないことにするでしょう。
そうです。わりと気まぐれなカーナビさんは、運転してしばらくしてから、通勤ルートの中で「カーブが続きます。」としゃべりだしたり、あるときは無視しているのに、ある時にはサッと「カーブです。」といさめるように忠告してくるし、なかなか相手の心が見えない感じです。
もっとおしゃべりになるのか、それとも、もうしゃべらなくなるのか、どんなふうに進化するのかわかりませんけど、不思議な人格が入っているみたいです。
それで、ドイツ語みたいなのは好きじゃないのかなと、2枚めは「ドビュッシーのピアノ作品集」にしました。モニク・アースさんという女性ピアニストさんの演奏です。1909~1987年の生涯で、ラジオでも、今でも聞くチャンスがあります。
カーナビさんは、フランス語も嫌いなのか、あまりしゃべりません。でも、そのうちにフランス語も英語読みしてくれるかな。ちゃんとカーナビさんに読んでくれるように頼まないといけないな。
まだ、お願いしてないかもしれない。
カーナビさんと、明日も一緒に仕事に行きます。明日も雨だそうで、今もすごい雨が降っています。
雨はいいんだけど、雨が上がると花粉がしんどくて、それがイヤなんですけどね。こんなに降ったら、そりゃ、杉たちだって、花粉を今だけ抑えて、晴れたら爆発させてやろう、なんて思っているでしょう。
ああ、情けない。こんな厳しいお天気に、私は漢方薬とマスクだけで立ち向かうなんて!
朝晩、柑橘とヨーグルトは食べてますけど、37年目の花粉症には全く効かないかもしれない。