家に帰ってきました。何だかうれしいです。でも、母を大阪に残すのは、すぐ近くに弟がいるとはいえ、何とも言えない感じです。でも、仕方がない。私は三重県で生きていくしかないのかもしれません。
それで、昨日、古本市に行ってきました。他のお店はほとんど見ていなくて、本部が設定した各店持ち込みの百円本を、あれよあれよと11冊買ってしまいました。ああ、大変なことになりました。
こんなにため込んでしまったら、それこそどこかで排出するしかありません。上手に家にある本を少しずつ処分しながら、自分の家の本棚を作っていくしかありません。どうせすべて読み切れないのは確かなのだし、買う時に何千円もかかった本たちも、市場に出してみると、それは百円の値打ちもないのですから、本当にやるせない感じです。
少しずつ処分します。
それで、新しく仲間入りした本は何でしょう?
1・風雲海南記/山本周五郎 1942→1992 新潮文庫
山本周五郎さんの埋もれていた作品が、50年ぶりに復活したのですね。すごいです。前から読みたいとは思っておりました。
2~3・百代(はくたい)の過客 上・下 /ドナルド・キーン 1984 朝日選書
キーンさんが日本のいろんな人たちの日記を網羅して解説した本でした。まだうちにはなかったのですね。とうとうゲットしました。でも、勢いで読まないとこのまま積読になりそうです。実家に置いてきました。
4・良寛/吉野秀雄 1975 ちくま叢書
良寛さんも勉強していませんでした。読みチャンスもありませんでした。だから、ついつい買ってしまった。そんな義務意識で読もうとしてもダメだとは思います。もっと心から求めてるものなんだろうかなあ。
5・夏の栞/佐多稲子 1982 新潮社
佐多稲子さんが、交流のあった中野重治さんと原泉さんご夫婦のこととかを書いておられます。そうでした。お二人の息子さんは俳優さんでしたね。中野重治さんは最近少しだけ注目しています。私だ
けのささやかなブームです。
6・生きて死ぬ智慧/柳澤桂子・文 堀文子・絵 2004 小学館
般若心経を心訳した本ということだそうで、もうこれは昨夜二回読んでみました。でも、ただ読んだだけだから、また三度目、四度目、五度目が必要です。
7・中国の思想/竹内 実 1967 NHKブックス
これは私の専門でした。また再びねじを巻いてみようかと思います。
8・忘却の底から/島尾敏雄 1983 晶文社
島尾さんが自分のルーツをずっと自身で取材して、まとめた本なんだそうです。カゴシマの人かと思ってたら、そうではありませんでした。でも、ちゃんと向き合いたいです。
9・テレビを旅する/瀬戸山 玄 1998 小学館文庫
これは何だかおもしろそうかなと、衝動買いしました。
10・愛を感じる時/金賢姫 1995 文春文庫
大韓航空機爆破事件の元工作員の金賢姫さんの初エッセイ集だったそうです。今の若い人たちは知らないだろうけど、今もずっと抱えたままの問題です。何も解決していないのです。
11・嫌いは嫌い、好きは好き/伊佐山ひろ子 1987 ちくま文庫
伊佐山さんは好きな女優さんでした。ドラマで見たのは何ていう番組だったか。それは記憶にないし、今はどれほどの活躍をされているのか知らないのに、彼女のエッセイ集ですけど、半分近くまで帰りの電車で読みました。
以上11冊の古本を買って来ました。1100円でした。どれだけちゃんと読めるかですね。頑張らなくちゃ。