八月のお盆の前に、九州・四国・中国地方、そして北陸などを巻き込んで台風10号が来たというメモがあります。
台風の次の日は晴れ、その次の日はくもり、そして三日目から雨が十日間降り続きました。お盆はどこにも行かなかったから、いくら雨が降っても関係はなかったけれど、とんでもないお天気だなと思っていました。すべては温暖化で説明されてしまうけれど、変な天気であるのは確かでした。
メモによると、台風がやって来る直前にオリンピックは終わってたみたいです。残念ながら、全く見なかった私は、どういう結果になったのか、いつもだったら知らないうちに情報も入ってきたと思われますが、今回のオリンピックは全く何も知らない間でした。そして、全く私に関係なかった。
ウソですね。サッカーと野球だけは見ましたっけ。でも、スペインとの試合、見てない気がする。
そして、その雨の十日間の間に、一度だけ海を見に行ったことがありました。そうしたら、何日間の雨と風とで、浜辺にはたくさんの魚が打ち上げられていました。
そして、たくさんの流木、竹など。
今考えてみると、いつもなら、発泡スチロール、ペットボトル、空き缶、ハングルの書きつけられたプラスチックの生活道具などがあるはずでした。
でも、そういうものは何もなかった。
なぜ、プラスチックのゴミがあまりなかったのか。
だれかが掃除をしてくれたのかもしれませんが、木と竹だけが今も残っているようでした。
もう夏から二ヶ月ほどが経過しています。台風も来ていませんし、大雨もありませんでした。
コロナの影響で海運も低調なんだろうか。まさか、そんなことはないから、雨や嵐が少ないのとみんなが海を汚さないように努力した結果なのかもしれません。
でも、海は新たに人間たちに見えない形で汚染されているのかもしれないですけど。汚染水を海に流しますと宣言していたこともあったから、すでにいくらかは流れているのかもしれません。
どうして、そんなになるまで日本という国は、コントロールできない核のゴミを抱え込んでしまったんでしょう。2050年までには原発はなくすとかいうことも言ってるけど、あと30年は原発を使うんでしょう。老朽化した施設をどのように使っていくんだろう。それともどこかに新設するあてがあるんだろうか。
危なっかしい国家の行方です。
8月30日の朝日新聞にこんな記事がありました。
日本が直面する最大の問題の一つ、人口減少を考えても、東京は地方から若年人口を吸い込み、出生率を下げるブラックホールと形容される。東京にかけ金をすべてつぎ込んでも、グローバル資本主義の賭場で勝機は薄い。
東京はすでに壁にぶつかっている、と多くの人たちが考えている。
でも、一極集中を止められない。
もちろん、そうなんですけど、誰もそれを変えるアイデアも持ち合わせていません。みんな一緒になって東京で輪になっている。壁があろうとも、みんな生きるのに精いっぱいで、どうにもできないのです。
みんな、未来に関して特に議論はしていないです。よその国が基準を決めてくれたら、あわててそちらの基準に合わせるためにアタフタするだけです。
国内に新しい意見があったとしても、それらは採用されなくて、外国のご意見をありがたく聞くだけしかできないなんて!
私たちって、自分のアイデアを持たないところに住んでいるようです。
お天気も、温暖化かもしれないと思いつつ、特に何もしない。ささやかな環境対策は、よそのマネなんだろうか。
私たちの中から、私たちの生活を変えていきたいんだけど、残念ながら、うまくいっていません。
★ 海にも壁があるのかもしれないな。