どういうわけか、晩春になると、花粉症が終わったような気になって、少しだけ心が浮かれてきます。
そして、ご近所をやみくもに歩きたくなります。すると、田んぼがあれば水を張るところがあったり、レンゲを毎年ちゃんと植えてくれるところがあったりします。
おかげさまで、こんな私でも季節の移り変わりを感じることができます。
参宮街道のにぎわいは、すべて高速道路がもっていったので、近鉄さんもそれほど儲かっていないのに、道路だけは行きと帰りがものすごい渋滞になります。
それはわかっていることなんだから、渥美半島からフェリーで鳥羽に渡るとか、JRで伊勢神宮に行くとか、国道23号線をコツコツ走るとかしてくれたら、のんびりとした、あまり変化のない三重県の何かを感じてもらえると思うんですけど、なかなか忙しい現代人には無理ですね。
だから、せいぜい地元の私たちは、昔の人々の雰囲気を少しでもよみがえらせて、ぜひそういう道を歩いてみたいなと思ってもらえるようにしなくちゃいけません。
それで、この松阪市のとっかかりの市場庄という昔からの街は、なかなかいい感じなんだけど、それをうまく生かし切れていなくて、これから何かして欲しいなあと思うし、私だって何かしたいです。
というわけで、せいぜいアピールしたいんです。どうぞ、よろしくお願いします。
★ 参宮街道 市場庄
★ 4/17、今日の「こころ旅」は、岡崎から豊橋への道で、東海道の赤坂から御油という宿場町を走っていきました。せっかくの松並木をクルマが通っていくので、それが残念でした。どうして人だけの道にしてくれないもんでしょうか。
日本では、道は公共の物なので、道を人だけが歩くという贅沢はなかなか許されませんね。厳しいなあ。
それで、お手紙は、74歳の女性からで、彼女が十代の頃、私立の学校に引き抜かれたすごいサウスポーの人がいて、ひそかに恋心を抱いていたお手紙の女性は、彼が地域の大会に出るというので応援しに行ったのが豊橋公園内の豊橋球場だったそうです。
豊橋球場にたどりついた正平さんは、スタンドでいつものようにお手紙を読みました。番組の冒頭では読まなかった一節が紹介されて、サウスポーさんはその後、同級生のかわいい女の子と結婚し、ノンプロや野球監督としても活躍されたそうです(ずっと心の中でお手紙の女性はフォローしていたというか、応援し続けたのでしょう)。そして、同級生だった奥さんが先に亡くなり、サウスポーさんも3年前に亡くなったということでした。
それで、私は考えました。人間はずっと秘めた思いというのを持つ場合があって、たいていの人はそれを秘めたまま亡くなってしまうものだけれど、何かのきっかけで秘めた思いをもらす場合もあるのだとつくづく思いました。
夏目漱石先生の発明ではなくて、人というのがそういうふうにできているのでしよう。
それでは、私の秘めた思いは? 私には何もありません。ただボケたオヤジなので、何もかも忘れています。
何か秘めた思いが欲しいけれど、もう間に合いません。これから何十年も持ち続けようと思っても、そんなに長くキープできないし、どんなに大事なこともすぐ忘れてしまうし、もうとんでもありません。
残念ながら私は秘めた思いを持てない人だったんですね。知らなかった。
そして、ご近所をやみくもに歩きたくなります。すると、田んぼがあれば水を張るところがあったり、レンゲを毎年ちゃんと植えてくれるところがあったりします。
おかげさまで、こんな私でも季節の移り変わりを感じることができます。
参宮街道のにぎわいは、すべて高速道路がもっていったので、近鉄さんもそれほど儲かっていないのに、道路だけは行きと帰りがものすごい渋滞になります。
それはわかっていることなんだから、渥美半島からフェリーで鳥羽に渡るとか、JRで伊勢神宮に行くとか、国道23号線をコツコツ走るとかしてくれたら、のんびりとした、あまり変化のない三重県の何かを感じてもらえると思うんですけど、なかなか忙しい現代人には無理ですね。
だから、せいぜい地元の私たちは、昔の人々の雰囲気を少しでもよみがえらせて、ぜひそういう道を歩いてみたいなと思ってもらえるようにしなくちゃいけません。
それで、この松阪市のとっかかりの市場庄という昔からの街は、なかなかいい感じなんだけど、それをうまく生かし切れていなくて、これから何かして欲しいなあと思うし、私だって何かしたいです。
というわけで、せいぜいアピールしたいんです。どうぞ、よろしくお願いします。
★ 参宮街道 市場庄
★ 4/17、今日の「こころ旅」は、岡崎から豊橋への道で、東海道の赤坂から御油という宿場町を走っていきました。せっかくの松並木をクルマが通っていくので、それが残念でした。どうして人だけの道にしてくれないもんでしょうか。
日本では、道は公共の物なので、道を人だけが歩くという贅沢はなかなか許されませんね。厳しいなあ。
それで、お手紙は、74歳の女性からで、彼女が十代の頃、私立の学校に引き抜かれたすごいサウスポーの人がいて、ひそかに恋心を抱いていたお手紙の女性は、彼が地域の大会に出るというので応援しに行ったのが豊橋公園内の豊橋球場だったそうです。
豊橋球場にたどりついた正平さんは、スタンドでいつものようにお手紙を読みました。番組の冒頭では読まなかった一節が紹介されて、サウスポーさんはその後、同級生のかわいい女の子と結婚し、ノンプロや野球監督としても活躍されたそうです(ずっと心の中でお手紙の女性はフォローしていたというか、応援し続けたのでしょう)。そして、同級生だった奥さんが先に亡くなり、サウスポーさんも3年前に亡くなったということでした。
それで、私は考えました。人間はずっと秘めた思いというのを持つ場合があって、たいていの人はそれを秘めたまま亡くなってしまうものだけれど、何かのきっかけで秘めた思いをもらす場合もあるのだとつくづく思いました。
夏目漱石先生の発明ではなくて、人というのがそういうふうにできているのでしよう。
それでは、私の秘めた思いは? 私には何もありません。ただボケたオヤジなので、何もかも忘れています。
何か秘めた思いが欲しいけれど、もう間に合いません。これから何十年も持ち続けようと思っても、そんなに長くキープできないし、どんなに大事なこともすぐ忘れてしまうし、もうとんでもありません。
残念ながら私は秘めた思いを持てない人だったんですね。知らなかった。