瀬戸市の市立美術館に行くことにしました。きっかけは、近所の産直に出かけて、そこで花などを包むために新聞が置いてあって、それをチラッと見た時に、今月いっぱいで北川民次さんの展覧会は終わる、と書いてあるのを見つけたからでした。
瀬戸市に、北川民次さんの作品がある、というのは何となく知っていました。アトリエもあったそうです。NHKのテレビで教わったのだと思います。何年か前です。奥様が瀬戸市の方だったそうです。そして、北川民次さんは、19世紀末に生まれ、お兄さんを頼ってアメリカに渡り、そこでアートの勉強をして、探していくうちに、メキシコ的なものに憧れるようになり、そちらで生活して、地域の人たちを何枚も描いたそうです。
やがて、戦争がやって来るので、帰国して、奥さんの実家の瀬戸市にアトリエを設けて、こちらで創作活動をすることになったそうです。ということは、1937年あたりから、こちらで50年ほどの創作を続けられたことになります。
ただのローカル画家ではなくて、二科会の会長さんにもなったそうです。地元の有名な画家さんだから、地域の人たちもこの人の作品をたくさん持っているし、民次さんも地域に貢献しようと、1970年に市立図書館ができるにあたって、壁画の制作にも取り組んだということでした。
表紙の壁画は、「無知と英知」の一部で、壁画の一番奥のところに鎮座する英知のおじさんをアップにして撮りました。
そして、今使ってる簡易型のデジカメは電池が切れてしまった。
ああ、そんなに疲れてしまうなんて!
2019年の夏にも、名古屋の栄で北川民次さんの壁画を見てきました。これらはカゴメ本社ビルの1階で見られるものでしたね。
これらは、名古屋の栄から少しだけ東へ歩いたところの、中部日本放送のCBCビルの壁画でした。
やはり、カゴメも、CBCも地元の画家さんに壁画を描いてもらっている。これらはいつごろ作られたんだろう。70年代になるんだろうな。
そもそも、北川民次さんって、いったいどんな絵を描いた人なんだろう。
見に行ったのはいいけれど、どうして私は見に行くのか? 壁画というジャンルが好きなんだろうか? 自分でもわからなくなります。
でも、とにかく、名鉄の瀬戸線の終点である尾張瀬戸から歩いて市立美術館に行き、そこから真夏のお昼にテクテクと電車二駅分を歩いてヘトヘトになって図書館にたどり着きました。
おかげで、目がやけどして目の表面にタマゴのカラザみたいなのが浮いているということでした。それを聞いただけで、もう元気はなくなりました。なんてことだ! 真夏の徒歩は危険だったのに、歩いてしまった。闇雲歩行はアカンのだよなあ。