甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

都メッセへ古本探し +若狭町の三昧(さんまい)

2014年05月06日 21時52分38秒 | 古本探しの旅
 やっと連休が終わりました。いつもGWは、来るまでが楽しくて、来てからはあっという間で、過ぎてしまって、やっと終わったという安心感と疲労感に包まれます。今夜も何だかそんな感じです。

 世界は何だか落ち着きません。どこかの国のトップは、相手の事情おかまいなしでいい気に商談などをしているようです。それをマスコミなどは取り上げなければいいのに、一緒になって何だか盛り上げようとしているようです。

 そんなことよりも、シリアやウクライナ、ロシア、中国と、大変なところへ飛び込んでいけばいいのに、まあ、飛び込んでみたところで、誰も相手なんかしてくれないですね。それなりに覚悟を持って飛び込まなければいけないので、それなりの覚悟なんかなくて、自国の利益(?)しか興味のない、内向きのトップに、何を望んでも無理かもしれません。その前のトップは自分の国さえうまくまとめられなくてダメだったし、なかなか国のトップというのは、簡単にはなれないし、成れたら成れたで、あまりステキな人がトップになれない国の事情というのがあるらしいです。難しいなあ。

 私たちは、のんきにGWだと、平和に休日を過ごしているような気になっていますが、実は世界では大変なことが起こっている。でも、小さな自分の力ではあまりにどうしようもできなくて、せいぜい自分の世界だけでも、慎ましく、平和で、ムダをせず、誰かの何かの役に立てるように過ごすだけで手一杯です。それなのに、私は4日間はフルに遊んでしまいました。仕事もせず、読書もほどほどでした。



 前置きが長くなりましたので、4日に京都で買った本を紹介します。

1.中国の故事と名言500選 駒田信二・常石茂編(1975 平凡社) 1000円


2.絵入り伊曽保物語を読む 武藤禎夫(1997 東京堂出版) 1000円


3.エミリアンの旅 豊島與志雄(1933→1970 ほるぷ) 400円


4.自註鹿鳴集 会津八一(1975 新潮文庫) 100円
5.山頭火 アルバム(1990 春陽堂)


5.江戸の旅人 高橋千劔破〈たかはしちはや〉(2005 集英社文庫)
6.続・フロイスの見た戦国日本 川崎桃太(2012 中公文庫)


7.夫山本周五郎 清水きん(1988 福武文庫)

以上7冊を購入しました。

 最初の2つは古典の勉強のために買いました。3つ目は、アラビアンナイトで見たことのある豊島さんの自作の童話みたいなので、一度じっくり読んでみようと思いました。昭和8年の子供用の本という形になっています。
 4番目の会津八一(あいづやいち)さんは、奈良のあちらこちらの歌碑でお会いするチャンスはあるのですが、まとめて読んだことはないので、百円は安いと迷わず買いました。山頭火さんは伝記を読んだり、雑誌で見たりしますが、やはりまともに向き合ったことがないので、買いました。

 ちょっと待ってください! 私がちゃんと向き合った人って、だれですか? そうですね。漱石先生と、樋口一葉さんと、石川啄木さんと、村上春樹さんと、歌人は、啄木さんくらいのような気がします。最近少しだけ西行さんの「山家集(さんかしゅう)」はざーっと読みましたが、単なるブームのような感じです。なかなか向き合えてないですね。これからの私の人生で、いったいどれだけの人に向き合えるのやら、心細いですね。

 5・6は、江戸の旅人たちをまとめた本と、戦国時代の日本を旅した宣教師ルイス・フロイスの本です。時間の旅ですね。このころの日本を、見ることはできないので、せめて残された記録でイメージしたいと思っています。

 ラストは、好きな作家の山本周五郎さんを支えた奥さんの書いたものは、貴重だと思い、買いました。なかなか読むチャンスはないかもしれませんが、貴重です。漱石先生の奥さんの本も昔読んでいておもしろかったので、周五郎さんのも、チラッと見たら、いい感じでした。

 という、京都・みやこメッセへの古本の旅でした。京阪三条から岡崎公園までの歩きも楽しく、古本鑑賞もかけ足で2時間しか見られませんでしたが、いろんなものが見られて、楽しかったです。


 ついでに、日記も書いておきます。

 いつも欠かさず見ているBSプレミアムの「日本縦断こころ旅」の福井編の第1回を19時より見ました。小浜市から若狭町の山奥の兼田(かねだ)という集落を訪ねる旅でした。

 お手紙では、58歳の女性からで、その人の実家の兼田は、30年くらい前まで土葬をしていたそうです。しかも場所が決まっていて、普通なら集落が見渡せる山の上にありそうなものなのですが、そこではたんぼの真ん中にこんもりとした森があって、ここに何年も何代もの人々のお棺を埋めたそうです。毎日家から見える森だし、農作業していてもすぐそばにあります。そこにたくさんの先祖たちが眠っている。小さい頃は、そこから人魂が出るとか、普段は足を踏み入れてはならないとか、いろいろと地域の人に守られてきたようでした。

 その神聖な場所を三昧(さんまい)というそうで、下の集落は山の上なのに、上の集落だけが開けた田んぼのど真ん中に森を残して、埋葬地としていた。それを火野正平さんが訪れて、やはり神聖な気分を伝えてくれていて、日本海側地方の不思議な埋葬習慣を伝えてくれていました。以前、水葬の町があったそうですし、海に突き出た墓地も紹介していました。日本海側地方の不思議な風景で、私が行ってもそういう所にはなかなか行き当たらないので、ありがたいことだと思って見てました。

 兵庫県だか、京都だったかの竹田城が、日本のマチュピチュとかいってもてはやされていますが、そういうのはずっと前から地元の人には知られていました。それがたまたまブームになったら、都会から大挙して押し寄せて、地元はズタズタにされてしまいます。飛騨の白川村も危ないですし、たくさんの観光客は、地元の大切なものをぶっこわしていきます。せいぜい私たちは、身の回りの大切なものを守って、大事にしていかなくてはと思います。そのためには、時間を作って、いろんなものと向き合わなくてはいけないと思います。ゴールデンウィークで騒いでいる場合ではありませんでした。
 




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